水流渓人のページ「家族登山日記」No.143
 
2003/10/01
比叡「TAカンテ」ルート
最下部より・・・
 
 
2Pのトラバース 4Pの高度感あるカンテ 終了点にて


●下部30bW級・・・足慣らしに「TAカンテ」取り付き下から登り始める。ホールドの多いスラブから、上部で少しバランスがいる。
とりつ気前に、簡単に8の字結び・インクノット結びを説明する。セルフビレーは、やり方以上に必要性を説明。
次ぎに、声かけと行動の説明。「登ります」「ザイルアップ」「ザイルダウン」「ビレイ解除」「ザイル一杯」「登ってよし」・・・。
最後に、ホールド・スタンスの取り方。
・・・で、すぐ「登ります。」と、説明をしながら登る。ピンが3本打たれたビレー位置からは、下が確認できないので左手前の立木に支点をとる。「ビレイ解除」「ザイル一杯」「登ってよし」
ゆっくり、恐がりもせず登り上がってきた。ルートへ出ることを決める。
●下部終了点〜草付き〜TAカンテ取り付き60b
●1P 30b W+
ルートの核心となるピッチ。かぶり岩の透き間から上に立ち、もう一本上のピンへ直上。左フェースに一歩でて、小さいホールドから一歩上へ上がると左手が岩 角にガッチリかかり核心は終わる(でも、毎回ビビルんだよねっ)。後はホールド・スタンス豊富となり左上気味に松の木へたどる。
核心を過ぎた所に打たれてあるハンガーボルトに、ママのために5bのフィックスロープを垂らす。そこまでたどれるかな?とも思ったが、グイグイ引き上げ過 ぎて「あまり引っ張ると、自分で登った気がしない。」などと生意気を言われる。案の定、フィックスロープの世話になり登り上がってくるが、いたって明るい 表情なので安心した。
●2P 45b V+
草付きから簡単なスラブへ出て、トラバース気味にカンテの基部へ至る。高度も出てきて気分爽快極まりない。ママの写真もバッチリ写せた。テラスで小休止。
●3P 45b W+
うっかり、立木にとったビレーのままリードする。中間支点を少しZ状に2箇所とってしまい、ビレー点で50pほど足りなくなりママのセルフビレーを外してもらい到達。ガシガシ登れる気分爽快のカンテ通しルート。
●4P 30b W
ここだけ、リードとフォローが視界から消える。まったく快適なので、ママも調子が上がってくる。とにかく、豪快な高度感ある写真が写せるピッチでもある。
●5P 30b W+
最終ピッチ。カンテからスラブに走るクラックをたどる。私は大好きな所だが、ここに来てママは「ホールドが見えない。」と言い出した。恐怖ではなく、疲れで岩にくっつきすぎているのだが、少し強く引き上げて登攀終了となる。
クライミングシューズのつま先の痛みを経験し、辛そうにしていた。稜線で食事と思うが、下降路まで行きたいと言うので、そそくさと道具撤収する。私自身、 少し緊張していたのではないか?と思った。パートナーが、あまりにも初心者過ぎると、これだけ注意力を保持していないといけないものか・・・と改めて思っ た。「連れて行くことで成長する。」という、山の会の会長の言葉が身に染みた。しかし、夫婦で登り上がった価値は多きい。
 

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8:10自宅発----10:30比叡・登山口--11:00登攀開始--11:40TAカンテ取り付き--14:10登攀終了点----昼食---15:10下山開始--15:55下山終了----18:30自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠          
年齢 44 43          
ピーク合計 193 78          
 
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