自宅を早めに出発・・・しながらも、私の大きなボケで1時間以上ものロスで登山口に到着。さすがに祝日ともなれば、先着の車が6台もある。平日ばかりの私には、少し嬉しい光景である。
9月になれば、「タンナトリカブト」に出会える。最近解禁になった「星生山」と、どちらがいいかママに聞くと、迷わずこちらを選んだ。身支度を整え、家
で焼いたパンにバターと砂糖をかけて食べる。妙に旨い甘さだ。出遅れたので、ショートカットも思ったが、のんびりでも暗くなってでも下山してくる自信があ
るので、「それも勉強!」とお化粧山へ向けて歩き始める。始めは単調な杉林であるが、涸沢筋から雰囲気が良くなる。登山道から離れてそのままミスコースし
た次女について高度を上げる。ミスコースとはいえ、直登の方が杉林より楽しい。地形図を見てもまた登山道に合流するのは判っていた。少し、谷が詰まってき
た所で休憩をする。皆を待たせ私だけ空身で左の尾根を探ると、スグ側に登山道を確認する。その途中、「レイジンソウ」に出会った。沢を詰めたおかげで出会
えた嬉しい光景だ。
自然林に変わる谷を詰め上がると、お化粧山の標識である。右の展望が開け、日隠山のピークが見え隠れしていた。縦走路と出会う「ブナの三叉路」までは、
大した登りもないが12時を回り空腹がたまらない。我慢しきれず、おにぎりを食べる。しばらくで枝振りの素晴らしいブナに出会う。今年は葉が落ちていない
し、少し黄色く色づきかけていた。地図を見ると、本日の縦走でどの山より標高が高い場所が、「ブナの三叉路」・・・なんだか、変な感じの山登りだ。
右に、大崩山・鹿納山を見ながら、快適な縦走路を歩く。汗も出ないこの感じがいい。ロープ場を登ると「お姫山」のピークとなる。グルッと360度の展望
だ。記念写真を写していると、後の「五葉岳」がガスに包まれている。少しバテ気味だった女房に、鞍部で食事を済ませそのまま下山でもいいのだと言う。鞍部
に向かう途中に少し「タンナトリカブト」の群落に出会う。皆、気分が入れ替わったみたいで、折角来たから・・・と、空いた腹を我慢しながら一気に「五葉
岳」へ登った。次第にガスも晴れ「大崩山系〜夏木山〜傾〜祖母」と一望である。阿蘇・久住方面は見えないものの、満足の山頂であった。やはり「自家製弁当
だ!」と、一気に平らげる。山頂では、子供と同行の場合は多めの休憩を取ることにしている。下山は簡単なので、しばらくふざけて遊んでいる子供達を眺めて
いた。
下山は、五葉岳直下から、そのまま大吹鉱山跡へ下る。タンナトリカブトのお花畑を通り、桧林をしばらく歩くと、視界が開ける伐採地である。子供達は大声
でふざけ合いながら、余裕の足取りである。伐採地からは、すくそこに林道が見えている。谷に出ると5分で林道に出た。ここからは、駐車した所まで、30分
の歩き・・・。以前、私一人で歩いたときはずいぶん長く感じたが、子供達の歌や遊びにつき合いながら歩いていたら、アッという間であった。
|