詳細は、写真レポートに
書いたので、何を記しておこうか迷った。この日、小松の親分と約束はしたものの、前日のドシャブリ・・・、そして、降水確率。行って岩場を見上げれば、あ
きらめもつく・・・温泉にでも入ってゆっくりしたらいいかぁ!なんて気持ちだった。「まだ、決定してないけど、クリフ@ゲジ眉崎さんも休みだから、出発時
間に水流さん家に行くって事ですよ・・・。」そんな電話の事も忘れ、荷物を両手に持って朝4時30分に玄関を出た。車庫の前に駐車した車の室内灯がつい
た。「おはようございます。」と降りてきたのは、クリフ@ゲジ眉崎さんである。なんだ、皆やる気なんだ!と、クライミングモードにスイッチが変わる。
クリフ@ゲジ眉崎さんとはもう10年以上の付き合いだが、もう5〜6年都合が会わずに遊んでいなかった。彼の仕事も部署の都合で忙しくなったり、私の休
みが平日になったり・・・・で。しかし、私のクライミング開始がきっかけをつくったのかどうか判らないが、また仲間達の岩登りに熱が入りだしたのだ。こう
やって、平日に嬉しい仲間との接点が出来たのである。
比叡の駐車場に到着した。トイレに駆け込むと、ポツポツおちてくる雨。「あーあ、とうとう降り出したなぁ・・・。」と言いながらも、3人はハーネスをつ
けている。「こりゃ、滑るかもしれんなぁ。」と言いながらも、ロープをリュックに詰め込んでいる。そして、「ニードルへ行ってみましょうか。」とルートま
で決まった。
てこてこと比叡神社への階段を登り、登山道を千畳敷へ向かう。ここから眺めるニードルは、あのT峰のシカボリックな姿は確認できない。思い出せば、去年
初めて第一スラブへ山岳会の会長に連れて来てもらったとき、亀の甲スラブの基部のテラスで、圧倒的な「ニードル」の姿を見た。「あそこ、登れるんです
か?」そして、今、そのニードルの取り付きに立っていた。雨はパラついている。
1Pをクリフ@ゲジ眉崎さん、2P・3Pを小松の親分のリードで登らせてもらった。初めてのルートで、私の技量では当然厳しいものがあった。でも、ピー
クへ立つことができた。いつのころからか青空がのぞいていた。ピークへ立ったとき、足首に青あざが出来ているのがわかった。手の甲に擦り傷がたくさんある
のがわかった。クラックにシューズをねじ込んだので、擦り切れていた。痛みや傷のすべてが嬉しかった。ピークのリングボルトに3人がセルフビレーをとっ
て、笑い合った。
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