今回はどこに行くのかなかなか決まらない水曜日だった。夏休みも10日で終わる。「近場で・・・」「楽に・・・」なんて言っていたが、前夜ガイド本を見て
いて、「白岩山」の名がママの口から出た。近くはないけど、楽に登れて涼しい日陰の登山道である。石灰岩質の白岩には珍しい花も多いし、2年前には全員で
行ったにも関わらず、腰痛のママは登山口待機だった。
五ヶ瀬スキー場の駐車場に到着すると、20台近く駐車している。平日とはいえ「霧立越」は人気である。登山準備をしている人も見られる。盆休みが天気が思わしくなかったので、今日の青空は実に嬉しい。遠景も楽しめる。
霧立越の縦走路は気持ちいい。ブナが太陽をさえぎってくれる。時折吹く風が気持ちいい。ゆーっくり1時間で白岩に到着した。ここからの国見岳方面の眺望
は素晴らしい。たくさんの山々が重なり合っているのがよく判る。シコクママコナ・ソバナが咲いている。リュックを下ろし、周辺を見て歩くと楽しみにしてい
た「ウスユキソウ」が岩肌に咲いていた。
今日はビールを持ってきた。子供達には凍らせたジュース。木陰に座って昼食にした。ゆっくりと休憩をとり、花を楽しみながら下山する。ほろ酔い加減の私
は、眠くて仕方ない。昼寝をしたくてたまらないが、子供達はさっさと下山していく。なんとか追いついた頃に駐車した車に到着した。
帰路は、試しに最近開通した「ひむか神話街道」を通って帰宅することにした。ほろ酔いの私は、「国見トンネル」付近で居眠りを始めた。フッと目が覚めた
のは椎葉を過ぎるところであった。気持ちいいどころではないが、自分だけビール飲んで寝るなんてママに申し訳ない。「夏休み・・・」今日は、親父の夏休
み?なのかも知れない。「こんな山奥に、よくもまぁ・・・立派なトンネルを抜き、神話街道・・・を作ったものの、どうだろう?」と思った。平日だからか、
商業車に数台すれ違っただけで、1時間も早く自宅に到着できた。
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