「今年は、ひさしぶりに大崩に行ってみないか?」
1997年まだ山登りを始めた頃、私とママと長女と次女は山の会の仲間達と来たことがある坊主尾根で
ある。クループで登るときのリーダーの大切さ、連帯感のない山行の危険さを感じた山行だった。そして、骨折者との遭遇・・・、そして救助。山への意識を一
変させられた貴重な山行でもあった。あれから、整備もますます進み、訪問回数も増えると少し余裕も出てきたが、訪れるたびに魅力や興味の増える素晴しい山
である。
去年、やはり6月の1週に長男と来た。祝子川登山口〜ワク塚〜リンドウ丘〜小積〜坊主尾根〜登山口を歩いた。悪場の続く険しい山であるが、長男はしっか
り歩いてくれた。時折出会う花に安らぎを感じながら、ここを代表する名花「ササユリ」を堪能した。ぜひ、ママにも見せてあげたいと思っていた。ササユリは
まだ蕾で、やさしいピンクを見せてくれなかったが、平野部が雷雨のなか、大崩の山域はなんとか雨も降らず青空ものぞいたりで、降れば引き返す・・・と言い
ながら、坊主尾根を登り象岩下まで歩く事ができた。
大崩大好きの長男は、前夜に自主休校を決めで参加した。じんさんはご主人さんを連れて来てくれた。大崩の魅力である坊主尾根のはしご場や象岩下のワイ
ヤートラバース、そして迫力ある小積ダキを見せる事が出来てよかったと思った。
去年から岩登りを始めた。比叡山・鉾岳、そしてここの小積中央稜を
含め11回経験した。まだ、連れて行ってもらう程度のレベルではあるが、岩場の安全性を少しは確認でき判断できる様になってきた。少しそんなものが自分で
感じる事が出来て嬉しかった。岩登り?ハードな山行?などと、少し否定的な自分もいたが、経験する事はすべて役立つものであると感じている。そして、最大
に生かされるのは「安全」のために・・・と言う事であると思う。
長男が行きも乱れずホイホイついてきた。はしご場も岩場もまったく安定している。しゃべり相手になれる。家族を通して広がっていく今後の山登りにもおお
いに期待が膨らむ。祝子川の流れを眺めながら、大崩を後にした。延岡の市街地を抜ける頃、いつもの日常モードになってきた。まだまだ余韻に浸っていたいの
は、いつも私だけ・・・・、日向市のコンビニにビールを買って酔っ払ってしまいたかった。疲れているのに運転を交代してくれたママに感謝する。
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