水流渓人のページ「登山日記」No、127
2003/4/16
比叡1スラスーパー
  

フォール後、リハクライミングとなる1スラの核心部・・・・とは言えセカンドなのぢゃ(^o^;

 

 
 1スラスーパーの呪縛から抜けれない自分がいる。去年のフォールは、まったくの不注意で、ミスコースどころか先行者の後をたどればフォールは免れていた はずだ。第2コブ岩横のスーパールートの核心部を眺めながら、何度も考察を重ねる自分がいた。怖がっている証拠である。しかし、コマツの親分にトップロー プを張ってもらい、セカンドで登る状況なので、今回大したフォールにはならない。分かってはいるのだが、岩登りを始めて、今日で10回目である。トップの 怖さとセカンドの気楽さの大きな違いを改めて意識している。でも、今年はここをリードしたい。その気持ちで「上がります。」と声を上げた。
 取り付く前に、ラインをイメージする。以前は最初のピンが来る前に、行く方向をイメージしていながらフェースを右に出た。なぜ出たのか判らない。戻れな くなってフォールした。そのイメージが強く、本来の核心部の手前で頭が一杯だ。右斜めに走るクラックぞいに、体は右のフェースへ出しながら登るとまったく 問題なく小テラスへたどれた。このラインの為に半年以上も頭にこびりついていたのか?と思った。しかし、核心部はこれから始まる逆層気味の傾斜のきつい フェースである。
 小テラスから直登するのが一番難しいらしいが、当然チムニーの裏から伸び上がった上のガバに右手をかけてずり上がる。逆層のフェースへ出る。1スラでピ ン間隔の短さが難易度を示している。ホールドもアンダーに浅い所や、クラックも第一関節まで取れない。やはり怖がっているのだろう・・・、スタンスを確認 するとき起伏が見えていない。体が岩に張り付いている証拠である。意地でもテンションは嫌であった。今回テンションすると、リードの日が遠のく気がした。 3人登攀の中間になったので、トップからのロープをヌンチャクから外し、下からのロープをクリップするのが辛い。しこたま踏ん張り、手がパンプ寸前になっ た。その時、1週間前の人工壁のボルダーの事が頭をよぎる。気を落ち着けて、両手を少し休めて振った。再度、小さいホールドに爪を立てせり上がり、左足が 上のスタンスに乗ったとき核心が終わった。リードでの課題は多い登りではあったが、なにかさわやかな風を感じた。
 判ったのは、落ち着くこと、よく見ること、粘ること、そして、練習することである。
 


6:00自宅発--7:00美々津道の駅--8:35比叡トイレ横駐車場--8:55取り付き--11:40亀の甲--14:25第2コブ岩横----昼食----懸垂下降+1P登攀--16:25終了点--下山--17:20登山口----門川温泉--夕食--22:00自宅着

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠           コマツの親分
年齢 44            遊也
山数合計 175            
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