ネットの山仲間での山行である。今回は、私が計画し、呼びかけた。五木村の「仰烏帽子山」に、フクジュソウを尋ねる山行である。毎年、2月の下旬から3
月上旬にかけて、ツアーバスの団体まで繰り出す人気の山であり、花である。ならば、平日登山の利点を生かして、なおかつ、今年の陽気を予測して早めに楽し
んでしまおう!という企画である。下見も無しにぶっつけ本番であるが、山の会の仲間達から様子は詳しく聞いているので心配は無い。
スノボの約束が空振りになった川キョンも同行と言うことになり、太宰府のしげさんと前夜登山口泊での飲み会に向かう。自宅から2時間程度だが、2ヶ月ぶ
りの同行であり、有難い平日仲間である。私のデリカの後部座席が回転対座になるので、3年前に作った専用テーブルをセットし万事「居酒屋」車両に仕立て上
げ、集合の「本井谷橋」を目指した。
積もる話しも深夜2時近くまで続いた。山をキーワードにしたら、尽きることなく話は続く。目の焦点が狂い始めた頃、シュラフに潜った。
翌朝、時間通りに集合が完了した。始めてお会いする方がほとんどだが、ネットでの交流はあるのでうち解けるのも早い。身支度を整え、私が先頭で歩き始め
た。登山口で役場の方が、「本井谷は3分咲き、仏岩付近が8分咲きぐらいです。道はドロンコですよ!」と、親切に教えてくれた。苔むした谷、ブナや雑木の
林、ちらほち見え始めたフクジュソウに皆が魅了されている。大した急登もなくゆっくりとしたペースで、順調に仏岩との分岐を迎えた。
ここからは、もっと快適な稜線歩きである。所々飛び出した石灰岩は、まるで秋吉台を思わせる。石灰岩質の山には、めずらしい植物・・・法則通りだ
なぁ・・・などと思いながら楽しめる。低い雑木の登山道には、所々雪も残り汗が噴き出る前に山頂にたどり着いた。記念写真・・・、昼食・・・、楽しい時間
は過ぎるのも早い。
続いて「仏岩」へ向かう。分岐から5分程度で鎖場に出くわし、慎重に降りるとフクジュソウの群落だ。リュックを下ろし、しばしの撮影タイムである。折角
だから・・と、ロープを伝いながら「仏岩」のてっぺんに登ると、素晴らしい高度感を味わう事が出来た。少し霞んではいたが、球磨の山々が一望できた。降り
て、皆はさらに奧にフクジュソウ探訪へと向かう。私は、一番の群落地は翌週に女房と行こうと、そこで思ったので荷物の番人で残った。あまりにも素晴らしい
自然の恵みに自分だけではもったいないナァ−と、やはり女房とも触れてみたくなった。次回は、椎葉谷から登ればいいなぁ・・・と、もう次の事を頭は考えて
いる。皆の戻りを待ち、一気に本井谷登山口へ下る。
再会を約束し、福岡へ、大分へと家路に着いた。私と川キョンは、途中「西米良カリコボーズの湯」に立ち寄り西都着。
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