前日の11日は、久しぶりの家族登山を予定していたが、林道通行止めで中止となってしまった。ここのところ続いている女房との山行も6週目を迎えた。や
はり、子供達の修学時間利用なので、逆算すると昼までに登れる事、アクセス時間を差し引いた時間が登山時間となる。できれば、近場で登っていない山を、宮
崎日日新聞社発行の「宮崎百山」で物色した。西都市からだとアクセス2時間以内、登り2時間程度が丁度良い。探してみると登っていない山ばかり、まずは近
くの西郷村の山と決めた。候補は「尖山」「日陰山」「珍神山」である。
西郷村の集落には、始めて行った。いつも走る耳川沿いを諸塚方面へ向かい、途中左折で集落へとたどり着いた。のどかな田園風景である。見渡せば「尖山」
がすぐ目に飛び込んできた。山名どうりの山容で、「よし!」となる。本に記載されたとうり「観音滝」へ目指した。丁寧な標識が村内のいたるところに立てて
あり、迷わず到着する。
「宮崎百山/尖山」の標識が立ててある。小さい渓谷を左に見ながらまもなくで「観音滝」の音が聞こえた。いつも尾鈴近辺の滝ばかり見ている私達には、少
しか弱く写ってしまう。滝を囲むように抜けた参道の傍らには、いろんな表情の観音様が奉られており、滝の趣を増していた。「三十三観音」というらしいが、
10体ほどしか出会わなかった。「1番竜頭観音」と刻まれた観音様を過ぎると滝上部の流れとなり、急登がはじまった。
ほとんどが土の急登は、足裏に結構な力が必要だった。雨上がりでもあり、湿った所が多いからだ。歩き始めて1時間がたった頃、すぐ後を歩いている女房が
「あんただけ山頂に行っておいでや!足がしびれて来たわ!」と言う。3年前の斟鉢山で、そう言い「椎間板ヘルニア」と診断され病院通いがしばらく続いた事
がある。少し休憩してどうするか判断することにする。
荷物を私のリュックに移し、もうしばらく登ることにした。風の無い暖かい日で、しばらくぶりで汗が顔を伝い顎から落ちる。ゆっくりとしたペースだが、そこからは調子よく歩き山頂へたどりついた。
樹間からまばらに見える村の景色だけで、展望の少ない山頂であった。昼食を食べながら、少し女房の体調が気になった。大声で笑っている所をみると、回復
と判断しても間違いないようである。最近、アルコール抜きの山行を続けているので、長居はしない。
かなり急な登りで、下山が気になっていたが、握れる木が多く何事もなく登山口を迎えた。「今日は、早い時間の帰宅になるね!」と言いながら西郷村を後に
する。帰路、最近高値になった西都市内の灯油価格をなんとかしたい女房は、出かけるときに灯油缶を3缶積み込んで、安い市外のスタンドで購入する。西都市
内18L/1077円、川南町セルフスタンド18L/850円だそうだ。681円安く買えて、温泉にも行かなかったから、1681円節約の登山となったわ
けである。
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