水流渓人のページ「家族登山日記」No、119
2003/2/5
韓国岳からくにだけ
硫黄山登山口〜韓国岳〜韓国岳避難小屋〜えびの高原
 1700m

見事な樹氷 風が強まる8合目付近 昼食をした避難小屋
 


 先週行きそびれて、またまた寒波のチャンスがやってきた。もう、視界が悪くても、少しぐらい吹雪いていても何度も登った「韓国岳」と気合いを入れての夫婦登山を決行した。
 子供達が登校するのと同時に、小林方面へと向かう。生駒高原あたりまでは素晴らしい青空であったが、当然のように霧島の主峰「韓国岳」は雪雲に覆われいてる。左方の高千穂峰も、正面の夷守岳もくっきりと見えている。
 上り坂の手前「チェーン脱着場」には、県土木事務所の方達が、除雪作業の準備をしていた。見れば、材木運搬のトラックもチェーン装着である。私も迷わず チェーンを取付け、カチャカチャ30q以下走行で坂を上り始めた。半分ぐらい過ぎた当たりから路面は真っ白になる。途中でバスが立ち往生している横を追い 抜いて行った。赤松千本原あたりは、素晴らしい樹氷と樹皮のコントラストである。霧島では一番降雪のある、去年登った「甑岳」を右に見ながら登り上がっ た。上がってまず目に飛び込んできたのは、完全氷結した「不動池」である。そして、少し道なりに行くと正面に「韓国岳」。真っ白な樹氷の絨毯は、4合目付 近までしか見えていない。それより上は、スッポリ雪雲である。
 硫黄山登山口に駐車し、車内で身支度を整える。雪支度だから雨具を着ては、スパッツをつけ、アイゼンを履く。平日とチェーン規制のおかげ?で、誰もいない。わくわくしながら、踏み跡のない新雪を歩き始めた。
 2合目付近で、2人組の方に追い抜かれていく。高齢とは思うが、実に軽快な歩きである。私達は、いつもの女房のマイペースに合わせて登る。急ぐ気持ちも 無いし・・・、それが夫婦登山の速度であるし・・・。この山は、5合目までてある。そこを過ぎるとあっけなく山頂へとたどり着く。今日の5合目までは、銀 世界に包まれ大して呼吸も上がらなかった。時折サァーッと引いていく雲間から、えびの高原が一望できた。
 5合目を過ぎると、傾斜が緩くなるが、つるつるに凍っているところが多くなる。6本爪アイゼンなので、なんなくバリバリ歩ける。8合目付近で、先ほど追 い抜いて行かれた方と、またすれ違う。立ち止まり少しお話しをすると、ほぼ毎日「韓国岳」に登られているそうだ。宮崎は70歳を越すとバスが1回100円 運賃で乗れる。それを利用されての山行だそうだ。キナバルやキリマンジャロ、他国内多数の山に足跡を残されている方であった。実に健脚である。・・・と言 うことは、坂途中で立ち往生していたバスに乗車されていた様子・・・、バスも登ってきたということだ。
 山頂で記念撮影。誰が設置したのか、温度計が張り付いた雪に隠れそうになりながら、−6.5℃をさしていた。風も強くなり、体感も下がって来たので永居無用と食事を後回しに下山にとりかかる。
 下山は、大浪池方面を予定していた。木道ではあるが、非難小屋〜えびの高原の樹林帯のコースを歩いたことが無かったし、おそらく楽しい雪道歩きだと予想 されたからだ。1時間ほどで大浪池周回コースとの出会い、「韓国岳非難小屋」である。昼食を非難小屋で取る。
 すでに2時近くだったので、早々に小屋を後にして樹林帯の道をえびの高原方面へ向かう。当初楽しみにしていたこの道は、予想通り新雪がフンワリ積もって いる。動物たちの足跡が雪面に残っているだけで、誰の足跡もない。1時間程度の楽しい歩きの後、県道に飛び出した。後は一路車をめざし、自宅をめざした。
 今年も、宮崎にいながらたくさんの雪の中を歩くことが出来た。大阪にいるより、宮崎の方が雪に親しんでるね・・・と、車中で笑う。


8: 10自宅発--11:50硫黄山登山口到着--11:00登山開始--12:035合目--12:45韓国岳山頂--12:55下山開始--13:50韓 国岳避難小屋(大浪池との鞍部)---昼食---14:15出発--15:30えびの高原駐車場--15:47硫黄山登山口--18:00自宅着

写真レポートのページ

参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠          
年齢 43 43           
山数合計 166 63          
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