水流渓人のページ「家族登山日記」No,106

2002/9/18
花切山

669.2m

遊歩道入口 急登の尾根道 展望所にて
 
 16日の山行で、今日は「何する?」と聞くぐらい何も予定していない休みの日であった。前日、仕事から帰宅すると、私の机の上に「宮崎百山」(宮崎日日 新聞社発行)の本が置いてあった。どうやら女房が見ていたらしいが、16日の疲れが残っていないか心配でもある。
「子供達が学校に行っている間に、少し散歩程度にどこか行く?」
「私も、そう思って、そう言うときの近場の山!だと本を見ていた。」
と言う。いろいろ考えたが、長女の駅までの送迎をスムーズにするには、宮崎市内に近い山が都合が良かった。花も楽しめそうな「加江田渓谷」周辺・・・、 登っていない・・・「花切山」となったのである。計画してみて、コースは2時間なので結構たっぷり楽しめそうに思った。
登山口には、木花運動公園から加江田を目指す。双石山登山口を左に見ながら北郷町方面へと走る。途中「椿山森林公園」の入口を通り過ぎ、「椿山キャンプ 場」方面へ左折する。登山口をうろうろ探して「キャンプ場」まで入ってみたが、駐車した道の突き当たりに立派な案内標識の立つ駐車場があった。
 まず、加江田川沿いに遊歩道を歩くと、5分ぐらいで「花切山へ」の標識に合う。右に道を分けた登山道に入ると、今度は支流沿いの道を歩くコースとなる。 シダで有名な加江田渓谷である。もう、まったく名前の判らない植物の種類に圧倒されながら、キョロキョロして先に進まない。切り通しとなった崖の面には、 ビッシリと花の終わったイワタバコが葉を垂れている。中に数株ホトトギスが交じっていた。足下にはシュスランを見つける。春に来たとき、葉だけだったモミ ジコウモリソウも花をつけていた。
 川を渡渉すると、ほとんど道がなくなりかけている照葉樹林の尾根に取り付く。急登だが、立木の感覚が程良くあり、じわりと高度を上げる。道の感触が心地 よく、腐葉土の天然クッションで膝への負担が緩和できる。登山道の合流する地点まで来ると、吹き渡る風が気持ちいい。先へ進むたび驚くのは、植物もである が、「キノコ」の種類の多さである。名前が判らずじれったいが、30種以上のものが確認できた。
 尾根に取り付いて2時間以上が経つが、山頂がやってこない。子供のペースより遅い女房だが、それはそれで嬉しい夫婦のペースでもある。前に行けば、山頂 が近づいてくる事は十分承知の上である。勾配が少し緩くなって「花切展望所」の標識が見えた。登り上がると、素晴らしい展望であるである。宮崎平野が隈無 く見える。尾鈴山が海からせり上がった巨大クジラの様に横たわった入る。紺碧の太平洋。うち寄せる波までハッキリと見えた。木陰で運びあげたビールで乾杯 した。昼食をとりながら「旨い!」を連発する。
 昼食を済ませ、山頂三角点までは、私だけが駆け足で往復した。標識をカメラに納め、なんだかピークにこだわることもないのだが・・・と思ったりもした。 視界はない。「花切山」と立派な標識の下に「下徳蘇山」と朽ちかけた古い標識が落ちていた。
 下山は、登路を引き返す。急であるが、立木が感覚良くありスムーズに下山できた。3時で、カメラのフラッシュが必要なほど、深く濃い照葉樹の森である。

8: 30自宅発--10:00椿山キャンプ場登山口着--10:25登山開始--10:58滝への分岐--12:03家一郷谷への分岐--12:19滝からの 合流--12:59花切展望所--昼食--13:35発--13:42山頂標識--15:56下山----18:00自宅着

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠          
年齢 43 42             
山数合計 153 58          
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