水流渓人のページ「家族登山日記」No,105

2002/9/16
祖母山

1757m

三県境で 国観峠、奥に山頂を望む 山頂
 
 敬老の日の振り替え休日に「祖母山」など、結構しゃれになるな・・・などと気付いたのは、長男が「おばあちゃん山」と呼んだからだ。子供達と合う少ない 休みである。それに、今回は、西都市の広報誌に、我ファミリーが取材を受ける日でもある。「私達も登りますよ!」と、意気込む総務課の職員さんの熱意に打 たれ、恥ずかしくも同行取材を引き受けてしまった。やはり、机より現場である。ましてや好きな登山なら、言うこと無しである。
 朝4時半、自宅を出発する。待ち合わせの高千穂町には、約束の時間10分前に到着した。ここから、登山口となる北谷は1時間かからない。ウェストン碑の 建つ、三秀台を横目に、九州自然歩道沿いに林道を走る。両側には、ハガクレツリフネソウやアキチョウジやキツリフネやシデシャジンが、走りながらでも判る ほどたくさん咲いている。熊本から駆け付けてくれた仲間も合流した。
 いつもながら、4人の子供達の準備もすると時間がかかる家族である。あわててミスするより、慎重に準備する事の方が失敗はない。一応、初対面もあるし、 挨拶もかねて集合する。ヘナヘナのグニャグニャの我が子の挨拶ぶりに、情けなくなってしまう。殴ろうかと思い、ガマンしてしまう。
 いつものように、次女先頭でスタートした。しばらく杉林を歩くと30分程度で水場に着く。単調な登りが主尾根まで続くが、次女大好きのガマガエル(ニホ ンヒキガエル)を私が見つけた。15pもある大きなガマガエルを、次女が枝でつつき始めた。右肩をあげたり、左肩をあげたり、頭を上にのけぞらせた り・・・、いつも踊らせては大喜びである。見ている大人達も、大笑い。これは、彼女の才能だと思った。ひとしきり踊らされたガマガエルも、ゆっさゆっさと 山へ戻っていった。
 主尾根にたどり着くと、涼しい風は、もう秋の気配がする。千間平〜三県界〜国観峠と順調に進んできた。途中には、シコクママコナやホクチアザミやアキノ キリンソウが咲いている。国観峠のお地蔵さんが、位置が変わり新しくなっていたのに気付く。行動食で空腹を押さえながら、休憩をした。ここからは、祖母の 山頂が、すぐそこに見える。大分県側の山容としたら、なんとなだらかで優しい感じなんだろうと思う。もう少し、次男とママの脚力をつけて、ぜひ大分側のメ インコース「黒金尾根」を家族で歩いてみたいと思いを馳せた。
 一気に山頂を目指す。9号目の標識あたりのブナ林は、今年も葉落ちが目立ち枝がむき出しになっている。少し岩混じりに登山道になり、山頂が近づいたのが 判った。ほぼ予定通りで、山頂へたどり着く。それにしても、遅い歩調だが弱音も吐かずに登り切った次男は素晴らしかった。姉や兄に負けない頑張りで、宮崎 県の最高峰を踏んだ。
 広報誌の写真を数枚写していただいていると、なんと傾きから縦走途中の福岡のやまびこ会の方が、声をかけてくれた。下山を遅らせて待っていただいていた ようだ。そして、もうひとつの楽しみは、昼食を予定している9号目小屋の管理人さんとお話し出来るか?と言うところにもあった。写真撮影も終わり、空腹を 我慢しながら急ぎ足で9合目小屋へと向かうと、管理人さんが歓迎してくれ、小屋内での食事をさせていただいた。ネットでしか交流が無かったが、ようやくお 話しを聞くことが出来て、もう一つ祖母山の楽しみが増えた気分になった。
 下山は、順調なペースで登路を北谷へたどった。

4: 40自宅発--6:50高千穂ファミレス--8:00北谷登山口着--8:15登山開始--8:50水場--9:35千間平--9:54三県境--10: 30国観峠--10:45発--11:40山頂--11:55発--12:109合目小屋--昼食--13:30下山開始--14:08国観峠--15: 40北谷登山口--日向にて夕食--20:15自宅着

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠 じんさん
年齢 43 42  13  10  西都市2名
山数合計 152 57  57  59  60  45 
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