水流渓人のページ「家族登山日記」No,101

2002/7/31
中岳/久住
なかたけ

1791m(九州本土最高峰)

御池から中岳山頂を 山頂にて 西千里から久住山
 
 子供達の夏休みが始まった。そして、登山日記を書き始めて100回を越した。最近は、私の単独参加の山行や、子供の用事や、諸条件で全員での山歩きがな かなか実現していない。なんとか全員で行きたかったし、どこか記念になる山も迷っていた。
 数日前、太宰府の山仲間が子供さんと「久住山/中岳」を歩く計画を聞き、誘いも受けていたが、長女の学校の都合と女房の腰痛の状態を見て・・・と、あい まいな返事しかできなかったが、「中岳・・・九州本土最高峰・・・」なかなかいい計画だとは思っていた。そして、前日なんとか意見と状態が揃い、前夜テン ト泊で「牧ノ戸峠」に向かった。

 朝、福岡の仲間がもう2人参加してくれた。予定では、ご来光でも・・・と、4時頃から歩こうと も思っていたが、前夜見えていた無数の星も、明け方にはガスで見えなくなっており、グタグタ準備していたら出発は5時となる。ほどなくで、ライトも消灯で 足下は見えるようになった。いつもの核心部は、沓掛山までのアスファルトの登りである。少し汗が出始めたが、沓掛山の涼しい風が心地よかった。ガスの流れ る星生・扇ガ鼻が見えた。
 ここから、長い稜線歩きであるが、笑い声が絶えない。子供達もずいぶん成長したのが実感できる。西千里までたくさんの花を楽しみながら、星生崎下をぬけ ると非難小屋に到着した。次第にガスが濃くなり、雨が落ち始める。しばし、雨宿りのつもりで、非難小屋へ駆け込むと、雷まで伴った大雨となった。早出のお かげで、この時まだ7時20分である。雨上がりを待つにも余裕の気持ちがある。軽く食事をしたり、うたた寝をしたり、小屋裏のトイレが少し臭いが、子供達 にはいい経験だと思う。私の小さい頃は、ほとんどの家がくみ取りトイレで、匂いを臭いと思ったことは無かった。カッパを着ていないと寒い程である。雲が流 れ、次第に明るくなる空に、パラつく雨だが出発を決めた。
 久住分かれを過ぎ、御池の周囲を歩く天狗ガ城と中岳の鞍部に到着した頃には、すっきりとした視界が広がった。それぞれカッパを脱ぎ、一気に中岳の山頂に 立った。やはり山頂は嬉しい。久住連山が一望できた。記念写真を写して、下山する。途中、御池の所で子供達を遊ばせてあげた。こういう間みたいなものは、 歩きだけの山でなくたくさんの印象を残してくれるようである。
 同じ道を下山した。すっかり晴れ渡る青空と夏の雲、そして山の緑・・・。いい日にここにこれたと思った。たくさんの事に素直に感謝できる自分になれるのは、やはり、大自然の懐に抱かれればこそだと思う。

 下山後、次回の再開を約束して仲間達と分かれた。約束通り、「水遊び」の場所をさがさなくてはならない。竹田市の道の駅で、観光パンフレットを手に入れると近くに「河川プール」があることが分かった。直行すると、子供達は歓喜の声で水に飛び込んだ。
 登れる山に感謝した。登れる家族に感謝した。


19:10自宅発--22:30牧ノ戸峠着  5:00登山開始--5:30沓掛山--7:20非難小屋--雨待機--8:50発--9:45中岳山頂--10:00下山開始--10:15御池--休憩--10:45発--11:40非難小屋--13:15沓掛山--14:20下山--昼食--竹田河川プール--原尻の滝--日向にて夕食--自宅

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠 やまびこ会
年齢 43 42 13 10 8 6 4名
山数合計 146 55 55  57  58   43 
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