今日は、ネットオフ会で「阿蘇・高岳」を予定していた。前日、台風6号が接近してしまい、安全を考慮して、中止を決定していた。ところが、進路を東より
にとったおかげで、朝から青空がのぞいた。やはり、どこか出かけないと1週間にメリハリがつかない。まだまだ体調の整わない女房を誘って、歩行距離の短い
山へ出かけた。
えびの高原に到着すると、視界が遠く感じられた。韓国を見上げると、後の雲がユックリ動き、まるで山が移動しているかのように見える。日差しも強いの
で、女房の「日焼け止めクリーム」塗りも入念だ。駐車場には、数台車が止まっている。平日の割に人気の山は、訪れる人達も多いって事だ。それに右に倣え!
しているのが私達だな!と思うと、すれ違う人達も親近感が湧いてくる。
ここの山は、5合目付近までは急登だが日陰がある。以降は、なだらかだが日陰が無い。久しぶりの歩きに、女房のペースは上がらない。顔色を見ながら声を
かける。少し、水分補給の休憩を多く取りながら5合目を迎えた。あとは、笑い声も出る会話をしながら山頂である。「5年ぶりにここに来たわぁ!」と女房が
言った。思えば、家族登山を始めた頃登って以来である。あの時、3歳だった長男がグズリながらでも山頂を踏んでくれて、涙が出そうになったことを思い出し
た。今は、大崩を歩いても息も乱れない。親にとっての5年は、久しぶりだなぁ・・で済むかも知れないが、子供の5年の成長は素晴らしいものである。そし
て、それを感じることが出来る私達は、とても有り難いと思う。 弁当を食べながら、いくら眺めても飽きない景色を眺めた。日常の景色のなんと、薄い浅いもの
か・・・!と思える。しかし、この雄大な自然を目の当たりにして、そんな小さなしがらみや感傷は、すべて飲み込まれていく。自然の中にいると、人間は本来
の感覚を取り戻し、「有り難い」とか「感謝」とか「感動」とか・・・、そんな素直な気持ちを感じることができると思う。
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