水流渓人のページ「家族登山日記」No,89

2002/4/3
雁俣山
かりまたやま
1315b

二本杉峠にて前泊 カタクリはまだ・・・ 山頂
 
 子供達の春休み・・・、家族登山のチャンスの日でもある。前夜から出発のテント泊で、たやすく登れる所・・・が課題での「雁俣山」が決定した。私として は、去年の花期を過ぎていたカタクリが、ひょっとして・・・との期待もあった。
 西都市から、西米良・五木・五家荘経由は、難路でもある。しかし、今回はスムーズに走れたことが、以外でもあった。たぶん「川辺川タム」建設の為に、道 路整備が進んだのだと思うと、少し心境複雑でもあった。3時間程度でも二本杉峠を向かえた。少し先にある「展望所」にテントを張ると、少し空腹に気が付 く。ワインとつまみ・・・、子供達は明日の弁当をつまんで、空腹を抑えた。私と女房は、持参のワインが心地よく、少しぱらつきだした雨も気が付かないほど だった。眠気を覚えたところで、シュラフに潜る。

 朝は、テントを叩く雨音で目が覚めた。外に出ると、雁俣山の山頂部を雲が覆っていた。久しぶりに、ガソリンストーブのポンピングをすると、鍋を火にかけ る。ゴーっという音が、耳の奥に懐かしい。思い出せば、大学の頃山岳部の友達と津軽半島にイワナを釣りに行った。静まりかえった森の中で、彼はオプティマ スのストーブを取り出しで、メタで温めるとバルブを開けた。鍋でみそ汁をつくり、摘んだ山菜と、釣ったイワナをぶっこんだ。しばらくして、ストーブのバル ブを閉じると、恐ろしいくらいの静寂感が私達を包み込んだ。あの頃、怖い寂しい夜を重ねるたび、男は成長するもんだ!などと、粋がっていた気がする。

 今回は、整備された登山道なので、次男の手をつながない。先頭を歩く彼は、少しお兄ちゃんになったように見える。家族のペースで歩くのは、本当に親近感 を感じるものである。全員が、一番遅い次男を気遣って歩くのである。次女が、「後が見えなくなるほど、離れちゃいかんよ!」「分かれ道では、立ち止まるっ つよ!」と教えていた。カタクリの群落に、開花の株は見れなかったが、満足の1日であった。帰路、西米良のカリコボーズの湯で汗を流す。

2日/20:30自宅発--11:35日本杉峠---泊-3日/9:35登山開始--10:20群落地--11:00山頂--11:40下山--13:00下山--西米良温泉--18:00自宅着

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠  
年齢 43  42 12 10 6  
山数合計 134 51 53  55 54  41    
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