水流渓人のページ「家族登山日記」No,88

2002/2/20
市房山
いちふさやま
1722b

キャンプ場より 山頂 氷結した登山道
 
 次女と二人の山行は始めてである。「ゆっくり歩こう。」「そのうち山頂に着くがぁ!」と言いつつ、のんびり歩いた。登山口は、意外に冷え込み−3℃であ る。3合目付近となる、終点から歩き始めた。豊富な種類の自然林の道は、なんとも気持ちよい。
 市房神社へむかう参道には、樹齢1000年近い杉が悠然とたたずんでいる。石段となった歩道をじんわり登っていく、それにしても立派な樹木の宝庫であ る。体が少しポカポカする頃、市房神社へ着いた。水場も涸れていた。そして、ここから急な登りが始まった。隣の尾根付近から、静寂を突き破るチェンソーの エンジン音が響き、伐採される木の倒れる音が不気味である。嫌な気分のまま、馬の背を向かえた。5合目付近。
 馬の背の樹木も見事である。先ほどの隣尾根の伐採地は、杉の人工林であることが確認でき、少し気分が和らいだ。順調に高度を上げ、6合目の水場を向かえ たが、残念なことに凍り付いていた。そして、ここを過ぎると、登山道に雪が残っていた。日陰になる場所は完全に凍り付いていて、私は軽アイゼンを装着す る。次女の手を引こうとするが、彼女は、滑ることもなく上手に歩いていく。危険な個所もないので、そのまま1人で歩かせる。8合目まで、ずいぶん長く感じ たが、素晴らしい樹林帯は、疲れを感じない。「いつか山頂に着くサ!」なんていいながら、雪を森を野鳥を楽しんだ。
 傾斜が緩くなる頃、視界が広がる。すこし霞んでいるものの、霧島山が浮かんで見える。隣の江代山は全景が確認できる。冬枯れのブナ林には、シジュウカラの鳴き声が響き、山頂がすぐそこに見えた。
 まったく雲のない山頂を向かえた。周囲の展望を楽しみ、岩の突端で記念撮影をしたりした。自宅のある西都市方面は、まさに山が連なっている。なじみのあ る米良の山々がすぐそこに見えていた。すごく、のんびりと歩き、充実した時間が流れていた。しかし、標高差950bを登っていることも間違いのない事実で ある。ポカポカな日溜まりで、昼食を取り下山を開始した。
 下山は、たくさんの野鳥を観察した。立ち止まると、アオゲラやオオアカゲラが、コツコツ木をつつくのが間近に見えた。シジュウカラが、手の届きそうなところまでやってきた。ゆっくりゆっくり、惜しむように登山口を向かえた。

5:45自宅発--7:35市房ダム--8:15登山開始--8:35市房神社--9:406合目水場--10:508合目--11:40山頂--昼食--12:40発--14:40市房神社--15:05登山口--17:20自宅着

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠            
年齢 42  42 12 10  
山数合計 133     54       
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