水流渓人のページ「家族登山日記」No,84

2002/1/2
英彦山・中岳
ひこさん

1190b

ムスビ神社 うぐいす谷へ 全員で・・・
 
  宝珠山村「岩屋キャンプ場」のバンガローで目覚めた。1日の太宰府天満宮参拝は、雨模様だった。予報では、本日から寒波の様だ。窓の外を見ると、雪がチラつき始めていた。
 食事を済ませ、身支度を整える。そのために私は6時に起き、8時出発を計画していたが、大急ぎでも15分遅れた。下は5歳までいる子供4人の準備も、雪 を意識すると手が抜けなかった。このキャンプ場からは、研石峠越えで、英彦山へ向かう。トンネルのある峠に着くと、うっすらと白い世界になっていた。巾の 狭い道をグネグネ走るが、すべて舗装路である。福岡は違うなぁ!と思いつつも、小石原村をかすめ、英彦山への登りにさしかかった。ここで、太宰府のネット 仲間と、無線で交信出来た。こちらへ向かっている様
子・・・、合流出来るようだ。「銅の鳥居」で写真だけ撮し、別所駐車場向かう。仲間の情報通り、簡単コースを選択した。ここで、10pの積雪。
 別所駐車場から、交番の横を通り参道をめざす。子供達は、雪が嬉しくて仕方ない様子。風と空を見ると、山頂まではムリかもしれない!と、気持ちを入れ替 えながら歩いた。参道に着くと、立派なたたずまい・・・その由緒が想像される。なんと、先行の黄色いゴアスーツを来た登山者は、ネット仲間のご夫婦であ る。今年の初登山を、私達家族のコースに合わせてくれていた。ここで、ひょっとしたら上宮までの期待が高まった。後は、子供達の歩きと、天候の状態だけ だ。
 奉幣殿から登山道らしくなる、なるといっても整備が行き届いて歩きやすい。注意するのは、積雪・凍結のスリップだけだ。ちょっとした鎖場を過ぎると、吹 雪きとなる。野鳥の森の東屋で休憩をとっていたら、後続の仲間親子が追い付いてきた。大人6人、子供5人の構成となり中宮を目指す。千本杉まで来ると、こ こは九州なのかと思うほどの世界である。30〜40aの積雪、地形によっては猛烈に吹き付ける。氷点下9度ではあるが、風による体感温度は更に低下してい る。子供達の事を考えると、撤退した方がいいのかも・・と提案したが、ムスビ神社がすぐそこであること、上宮も近い事、下山は「うぐいす谷」があるので安 全なことと、説明を受けた。初コースで、これだけ詳しいコース説明があると、山頂をめざすのに充分である。迷わず、吹雪きに耐えて、全員が「上宮」へたど り着いた。
 上宮の御堂の入口は閉じられ、小さい雨戸の出入り口になっていた。しばし風よけで体勢を整え、昼食をとる休憩所へ移動した。風よけになる小屋はありがた かった。お湯を沸かし、ラーメンを食べると暖まった。やはり、空腹は意欲をなくすし、やはりここ一発で不安がある。手当たり次第、頬張り下山に備えた。そ れにしても、始終、子供達は元気いっぱいである。長男は、雪に潜り込むように遊び、次女は首まで埋まってみたり・・、装備があれば、この気象でも充分楽し いものである。コースの短さも整備状況も、家族向きの冬山体験であった。
 下山は、青空も覗き、風もおさまってうぐいす谷のコースは、ふかふかの雪道歩きで、大人もはしゃいでいた。ここに来て、集合写真を写す余裕もできた。振 り返って、ニンマリ満足感も、ここに来て湧いてきた。厳しい山行だったと思うが、仲間のガイドもあり、安全に下山できた。家族6人で・・というのが、たま らない感激である。女房15ヶ月ぶりの登山である。

8: 10キャンプ場発--8:25研石峠--8:55銅の鳥居--9:05別所駐車場着--9:35発--9:50参道石段出合--10:00神宮--11: 20中宮--12:00ムスビ神社--12:28上宮--昼食--13:40下山--14:20砂利道分岐--15:15神宮--15:30茶店-- 15:45別所駐車場--17:30キャンプ場

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠  ● 山ひとすじさん
年齢 42  41 12  山ふたすじさん
山数合計 125 48 52 53 52 39 しげさん親子
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