いつも、おじゃましているネット山の会「やまびこ会」の平日オフである。お題目が、「おでん忘年登山」と言うことだ。
都合のつく者たちで、前泊キャンプと言うこと・・・、お会いしたかった長崎のJimnyさんも来られるので、私も夕食も食べず、一路、牧ノ戸峠へ向か
う。和気藹々としすぎて、宴会は深夜3時近くとなり、旨い酒と豪快な睡眠を楽しんだ。
翌朝、「雲海がスゴイですよ!」と言う声で、目覚めた。朝焼けと、雲海の中に「由布岳」の双耳峰が、くっきりと浮かんでいた。しばし、雨まで予想された
この日、スタートを素晴らしい青空が飾ってくれた。集まり始めた仲間達は、当初の15名がフル参加となり、長崎・福岡・熊本・宮崎の面々が自己紹介をし
た。歩き始めると、隊列はゆ〜っくり山頂を目指す。会話を景色を楽しみながら・・・、そんな山行もあっていいと思う。青空は、足下まで私達を覆い、澄んだ
空気は、阿蘇山、祖母傾、そして雲仙も見せてくれた。
短い登りだが、黒岩−泉水の縦走路からの眺めは素晴らしい。星生・三俣山が、ドデンと鎮座し、硫黄山の噴煙がたなびいき、隠れるように平治岳がある。足
下には、長者原が箱庭のようにたたずんでいた。ここから見える、指山山麓や、坊ケつる方面への森は、うねる様に広がっていた。最後尾を歩きながら、今年の
山行を振り返っていた。膝痛から始まったが、実に思い出深い山行が多かった事だろう・・・。高い低い長い短いきつい楽・・・、取り混ぜて、悪印象の山な
ど、あろあはずがない。どの山も、どの自然も、気高く思えた。加えて、ネットを通しての仲間との出合いも素晴らしかった。今も半信半疑で関わるネットでは
あるが、自然や山を接点に出合った人達は、どこか光る所を持っていた。自分で登る山の楽しみに加えて、出合った人を通して感じる山の世界も広がった。
上泉水、下泉水と通り、樹林帯を抜けると、筋湯方面に視界が広がる。防火帯が下山路となっている途中で、昼食の段取りとなった。テーマ通り、各自持ち寄った「おでん」と、大人の飲み物で会話も盛り上がった。
下山開始となると、三俣山を正面にキャンプ場までアッと言う間に到着する。長者原で、一時解散、来年も・・・と約束をして、帰宅組と、牧ノ戸までの仕上
げ歩き組と分かれる。3.5qあれこれ語りながら、自然歩道を歩くが、アスファルトや階段の整備道でも、登りは結構なものであった。ガスがたちこめ始める
頃、予定刻に牧の戸を向かえた。三々五々、帰路につく。ちと寂しい。
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