水流渓人のページ「家族登山日記」No,82

2001/11/21
白髪岳
しらがたけ

1417b

市房山方面の雲海 おもしろい形のブナの枝 山頂
 
 山の会の仲間が、水曜に休みになった・・・と言うことと、23日にも山行予定(実際は中止になったが)があったので、「軽く行こうか!」と、白髪岳が計画された。
 ガイド本や、1/25000の地図を見ると、なかなか自然の多い快適な尾根歩きみたいだったので、次女・長男も誘ってみた。自主休校の参加になってしまうが、学校での部分では経験出来ないものだから・・と、割り切ってみた。
朝、 私の自宅6時集合とだけ計画を立てていた。集合時間になると、あれれれ、7人の賑やか登山隊が出来上がった。心配することもない、皆、山の会の健脚揃いで ある。平日に、賑やかに、子連れにつき合ってもらう感じで、こちらが申し訳ない感じである。私の車に乗り込むと、西米良村経由で湯前町へ向かい、あっとい う間に免田町へと到着した。

 宮崎と熊本の県境となる、湯前町手前のトンネル付近から「雲海」が広がっているのが見えた。そこから、高度を下げ霧の中を免田町、そして、上村に入る と、登山口への林道を捜すのに、少し入ったり来たり、農家のおばちゃんに聞いて、「ひば公園」手前に林道入口があった。ダートではあるが、整備された林道 は、格好のツーリングコースである。眼下の雲海を楽しみながら、親切な案内看板のおかげで、迷わず「白髪岳自然環境保全地域」と立派な標識の立つ登山口へ 到着した。
身 支度を整えると、いつものように、次女・長男が先頭を歩いた。仲間達が後に続き、私は最後尾を歩く。葉落ちしたブナ林は、たくさんの野鳥を見ることが出来 た。次女は、始終立ち止まり、野鳥の動きを気にしていた。「双眼鏡が欲しいなぁ・・・。」その言葉が無性に心を打った。
 未だ、伐られたことのないブナの林は、素晴らしかった。新緑の頃、そして、盛夏、紅葉の頃と訪れてみたい気持ちである。左に「市房山」と「雲海」、右に霧に浮かんだ「霧島山」を見ながら、ゆっくり、味わいながら歩いた。
 汗をかく間もなく、「猪子伏」「三池神社」を過ぎ、山頂を迎えた。集合写真を写すと、霧島を眺めながら食事の準備をした。子供達、お待ちかねのラーメン の為、コンロでお湯を沸かす。食事が出来る間、食事の途中、そして、食後も、子供は林の中で遊び続ける。大人は、しゃべり続ける。山での食事の間は、子供 にとっては格好の遊び時間でもある。食事の間は、ちゃんと座って食べなさい!なんて、つまらない話である。おにぎりを、枯れ枝でつくった「すみか」で食べ るも良し、お菓子を食べるも良し・・、「自然を痛めない」「危険なことはしない」のルールだけで十分である。そんな時間に子供は、たくさんの経験と発見を する。

 ゆっくりの昼食を済ませると、ゆっくりと下山する。雲海がなくなり、免田の田園風景が広がっていた。「葉っぱがなくなると、鳥がよく見える。」そんな次 女の言葉が有難かった。大人だけでは、気付かない事だったかも知れない。今夜、インターネットショッピングで、次女の誕生日プレゼントを購入した。「双眼 鏡」である。

自宅発(6:10)→西米良村→湯前町→免田町→登山口(9:05)→登山開始(9:18)→猪子伏(9:39)→三池神社(11:02)→白髪岳(11:23)→昼食→下山開始(12:35)→登山口/下山(13:50)→上村・薬師温泉→西米良村→自宅(18:00)

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参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠        西都山岳会
年齢 42  41 12 4名 
山数合計 121     52 51    
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