水流渓人のページ「登山日記」No,81

2001/11/7
霧立越縦走往復
きったちごし

白岩山1620b・扇山1661b

紅葉を包む霧氷 白岩で集合写真 扇山

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 珍しく山の会の仲間が、集まった。5人は嬉しい。登山口前泊で、少し長い距離を歩いてみようと計画した。あまり高低差は無いが、通常は「ごぼう畠〜白岩〜扇山〜内ノ八重」の縦走コースが有名だが、2台の車も面倒だし、歩けるメンバーなので、往復のコースを決めた。
 仕事が済んでの集合なので、少し遅い集合だが、いつもの1人車中と違い、ワイワイ喋って、あっという間に五ヶ瀬スキー場へ到着した。男2人は、外にテン ト泊、女3人は、せせこましく車中泊である。冷え込みそうな空気に、わくわくしながら、焼酎を飲んで眠りに落ちた。

 明け方、時計の温度計は−5℃を指していた。吐く息も白く、ガサゴソ支度を整え、手持ちの朝食をとる。私を先頭に歩き始める。朝日が、赤くなった紅葉を 輝かせていた。ほどなくで白岩峠を向かえる。広い縦走路をリズム良く歩く。20分で白岩への分岐を向かえるが、見上げると葉を落とした木の枝に、霧氷が付 いていた。
 白岩到着。ため息の出るような光景が広がっていた。紅葉を霧氷が包み込んでいた。おそらくこの日を境に、紅葉した葉は落葉する。たくさんの偶然が重な り、絶景を楽しませてくれた。朝日は、三方山・国見岳の向霧立の山々を、くっきりと照らしている。寒波・紅葉・青空・朝日・・・言うことなしのスタートで ある。
 快適な縦走路をひたすら歩く。急登はないので、景色を楽しみながら、おしゃべりをしながら、「水呑」〜「平家ブナ」〜「山小屋」と向かえた。まったく登 りが無いわけではないが、ジワーッと登る、息切れ寸前で切れない程度である。山小屋から扇山まで、一気に登り昼食にした。今回、観光パンフレットなどで、 扇山まで、4時間15分の行程が表示されていたので、往復9時間?の予想の元、前泊・行動食で体勢を作っていたが、扇山山頂では、景色を見ながら、座り込 んでゆっくり昼食にした。

 行きは、実登で700b、下り380bでった。傾斜のない登りは、いつもと違うふくらはぎの筋肉の負担のようである。19qの距離も、このメーバーでは快適なコースであった。
 戻り、「山小屋」をゆっくり見学し、行きに見えなかった物が見える。景色も、ますます楽しめる。喋りながら、今日の素晴らしさを振り返りながら、今後の 山行を期待しながら、歩いた。「平家ブナ」では、58人という団体さんとすれ違うが、行きには無かったテッシュペーパーやゴミが、たくさん落ちていた。ツ アーを引率する方に、景色の素晴らしさを紹介する以前に、汚さない注意もしてほしいと思う。自然に割れたブナの樹皮に、つっこまれた白いティッシュは、痛 々しい光景だと思った。

 始終、頭上を覆い尽くした「青空」に感謝した。再び、白岩を迎えると、福岡からの団体さんがいらっしゃった。なんでも、登山教室に参加されている初心者 の方達、雄大な白岩からの眺めに、始終ため息をもらされていた。帰路立ち寄った「高千穂温泉」は、ゆーっくり1時間。戻りの車中も大にぎわいで、アッとい う間に帰宅した。

 歩行距離19.4q

自宅発(21:30)→登山口(12:40)→起床(5:30)→ごぼう畠/登山開始(6:45)→白岩(7:25)→馬つなぎ場(9:35)→山小屋(9:50)→扇山(10:15)→昼食→下山開始(10:50)→山小屋(11:05)→馬つなぎ場(12:20)→白岩(13:50)→ごぼう畠/下山(14:30)→高千穂温泉→延岡夕食→自宅(20:30)
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠            西都山岳会
年齢 42  41 12 4名 
山数合計 120              
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