水流渓人のページ「登山日記」No,68
2001/05/23
行縢山(南面コース)むかばきやま
831m
雄岳をのぞむ 古い標識 展望が開けてきた
 
 天気予報の降水確率が、70%を上回った。どうしてだろう、回復する気がした。そして、登っておかなければ、後悔するような気さえした。
 延岡から高千穂方面へ、ほどなくで「行縢山」の標識が現れる。低くたれ込めた雲の間から、雄岳山頂部が、ポッカリ浮島のように現れていた。今回登ったコースは、「南面コース」と言われ、『最近は地元の健脚な人以外、使用されなくなったコース・・。』などと本に記載されている。知り合いからの情報も少なく、地図だけが頼りである。
 歩き始めて、「一般コース」を15分ほど登ってみる。やはり、コース表示は見あたらないので、もう一度、登山口へ引き返し、「行縢神社」の裏藪からとりついた。
 どこか入り口があるのかも知れないが、コースだと思われる大尾根まで突き上げることにした。大尾根まで登り詰めると、しっかりと切り分けがあり、古い目印テープも残ってはいた。しかし、踏み跡は少ない。
 最初の岸壁が現れる頃から、ザレ・ガレの急登となった。コースもつかみにくくなり、右往左往で巻きながら登るので、方向を見失いそうになる。いよいよ息も上がりそうに、薄暗い岸壁の下で行き詰まってしまった。見ると、「むかばき少年自然の家」の設置したオレンジの標識が、横一文字に確認できた。コースに確信を持つが、方向が判らない。いいかげんなガイド本の、コース表示に迷わされ、左右3往復もして、ようやくルートに乗れた。残り少ない水が心細いが、山頂まで行けば、下山路の水場はすぐだ。
 登り詰めて、視界が広がったのは、なんと、山頂の直下だった。しだいに遠のく雲が、岸壁を水墨画の世界していた。登る人の少なくなった、この「南面ルート」は、ほぼ野生化していたが、存分に自然を満喫できた。そして、直下の岸壁の草付きをよじ登り山頂に立った。 
 「そのために来たんだ。」
妙に大満足の登山だと思った。平日、一人、滴る雨・・・。見渡せば、日向灘の方に青空が見え始めていた。
8:00自宅発--延岡--10:00登山口--10:10登山開始--ルート探し--10:30行縢神社裏・取り付き--11:10尾根道--13:00山頂--13:20下山--行縢の滝--14:40登山口--17:50自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠            
年齢 42               
山数合計 95              
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