水流渓人のページ「登山日記」No,61
2001/03/07
尾鈴瀑布群
紅葉の滝にて 今年も出会えた アセビが風に揺れる
 
 11月に、疲労骨折寸前と診断された、右膝である。山への思いを押さえながら、冬が過ぎてしまった。
4ヶ月の休養で、回復したのか判らないが歩いてみたい。折しも渓流解禁の時期とも重なっていた。ここは、軽く、白滝まででもいいか!とロッドを詰め込み、出かけた。
尾鈴キャンプ場横に車を止め、ゆっくり歩き始める。少し、冷たい風と、樹木の香りが嬉しい。沢音が聞こえたり、途切れたり……、整備された九州自然歩道は、登山とは言えないが、「紅葉の滝」「スダレ滝」「さぎりの滝」「大滝」「やすらぎの滝」と、出会うたびに、すべてを忘れ、感動の気持ちだけになっていた。釣れそうなポイントを確認しながら、帰路、ルアーを投ずるイメージや、はやる気持ちを押さえて歩く。
片道5.3q、「白滝」を見上げた。包み込まれる様な、やさしい流れの滝である。落差75bもある「白滝」を、見上げながらオニギリを頬張った。見上げたままの顔、まばたきすら忘れていた瞳から、涙がこぼれていた。感情でなく、自然に頬を伝う涙に、春を告げる風が通りすぎた。
戻り道、登山道を外れ、何度も沢へ下る。足音を殺し、落ち込みへキャストすると、春の魚信が手元に伝わってきた。サビの残る25aのヤマメ、1匹キープして、あとの5匹はリリースしてあげた。もっとファイトある初夏を待つことにした。
往復10.6q、ゆっくりとしたトレッキング。贅沢にも、自宅から30分以内のフィールドである。
 
8:45自宅発-9:20九重頭駐車場-9:30出発-10:15紅葉の滝-11:30白滝-(昼食)-12:00戻り-渓流釣り-14:40九重頭駐車場-15:30自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠
年齢 42  
山数合計    
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