水流渓人のページ「家族登山日記」No,43
1999/11/10
地蔵岳
1,089m
 
 山岳会後援の「市民ハイキング」の時期が来た。仲間達は、この日曜日に下見登山で、この地蔵嶽に登っていた。当然、勤務先の都合で、整備にも、下見にも、当日の参加も、手伝いも出来ない。申し訳ない気分より、そんな状況にずっと我慢している自分が、なさけなくて仕方ない。私の都合とは関係のない所で、山岳会の行事が進行していく中、所属している価値や意味が無いような気もするが、10年も関わってきた。そんな私にも、仲間達は暖かい言葉をかけ、たまにしか会えなくても何の遠慮もなく受け入れてくれるからだろう。
 取り残された様な、すまない様な気分のまま、いつもの水曜の休日がやってきた。晴れの天気予報。そんな私の気持ちを察してか、女房がつきあってくれた。彼女も、手伝いでは来ているが、山頂は踏んでいなかった。昨年は、下山路を間違えた参加者が滑落し、骨折のため、救助活動をした。私も、急きょ会社を早退して、手伝った。女房の同行で、すっかり気分の転換が出来た。
 登山口で次男を背負子に乗せると、息の切れるジグザク杉林の急登が始まる。汗が出始めると、爽快な気分になってきた。足取りは遅いが、決して弱音を吐かない女房なので、余計に爽快である。深呼吸をし始める頃、3合目の標識、尾八重の展望が開けた。
 5合目、高野槙の群落がある。ここからは痩せ尾根あり、ロープの急登あり、自然林の中を楽しく歩ける。緑の中にポツポツと紅葉が見え、2時間半で山頂に立てた。
 昼食を食べながら、女房は子供達が学校から戻ってくる時間を気にしていた。下山速度の遅さは、子供達以下の女房だが、満足の地蔵嶽であったことは間違いない。
 4日後の「市民ハイキング」。女房は、子供4人を連れ、私の代わりに山岳会の係りとして手伝いに行く事を決めていた。これでは、私の立場は、「呑気に仕事なぞして、」という状態なのは間違いもない事実となる。
ハァーアッ。私も行きたい。
 
8:30自宅発−−10:00登山開始−−11:10・5合目−−11:55打越分岐−−12:30山頂−昼食−−13:15下山開始−−14:05・5合目−−15:05登山口−−16:10自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠        
年齢 40 39       3  
ピーク合計 60 32       20  
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