水流渓人のページ「家族登山日記」No,37
1999/9/29
二ツ岳
1、258m





 





 





 
登山口近くの林道より
 
山頂で長男
後ろは傾山系
熊の爪痕が残るイヌギリの木を怖がる
 
「よしよし、コンビニでお菓子は2つ買ってもいい。」
「温泉も入るし、もちろんアイスクリームも食べていい。」
と、甘い誘いに乗ったのは、長男だった。
 計画していたのは、九折越登山口から傾山だった。台風の通過後、林道の状況が心配だったので、無理はしないと決めていた。未舗装路の林道は、大雨の影響で荒れていたが、登山口に近づいて来た。まず、倒木が道をふさいだ。ナタとノコギリで、道を開け、道を覆うススキを擦りながら進むと、直径1メートルを越す落石に出くわした。しばらく思案もしてみたが、覆う雑草がしばらく登山者を遠ざけている事を物語っていた。地図とガイドを見返し、「二ツ岳」に変更した。
 登山口から、沢沿いに杉林を上っていく。途中の伐採跡には雑草が茂り、長男が悪銭苦闘する。文句がピークに達する頃、ガイドに記載されていたイヌギリの木に、熊の爪痕を見つける。熊と聞いた後の佑典は、いつにない素晴らしい歩きを見せてくれた。快晴の山頂で、長男と二人、黙って飯を食うだけで充実した時間が流れていた。
 誰にも会わない、いつもの平日登山は、適度の緊張とストレスの緩和になる。山に登るすべての意味が、そこには集約されている。
 約束通り、日之影温泉で風呂に入り、うどんを食べ、アイスクリームに噛みついている長男が、妙に男に見えた。
「お父さん。ぼくは、もう山登りには行かんかいね。」
「よおし、わかった。今度は、温泉の後にアイスクリーム2つじゃったらいいか。」 
 
4:10自宅発−−6:30日之影−−7:10黒仁多林道入口−−7:40笠松林道別れ(倒木除去)落石にて登山口断念−−8:40林道入口まで戻り−−9:30登山口−−12:00富野尾追分−−13:10二ツ岳山頂−昼食−−13:40下山開始−−15:40登山口−−通行規制−−17:00日之影温泉−−18:00発−−20:30自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠          
年齢 40       5    
ピーク合計 57       29    
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