水流渓人のページ「家族登山日記」No,32
1999/6/2
国見山
1、036m





 

下山口近くから「児原稲荷神社」
 
 長女・次女が学校へ行った。帰宅するまでに登れる山、先日、私一人で行ったばかりの「国見山」が手近でいい。今回は、トレーニングを兼ね、私は次男を担ぎ、女房も同行することになった。
「いが、いが、11時に山頂で、軽く食べて、下りて児原稲荷神社で、うどんでん食べれば。」
 突然、長男が
「やっぱ、僕も行くわ。」
と、言い出した瞬間、女房はオニギリを準備した。へこたれる事はないが、1.5倍以上の時間を費やすのは、彼が25山登り、私達に教えてくれた経験であるからだ。
 登り始めると、曇り空からポツリポツリと滴が落ち始めた。多少の雨なら、樹林帯の中は濡れることがない。1時間で登る稜線へ1時間50分かかった、なだらかに高度を上げていく登山道は、距離にすると長い。おまけに、木々に囲まれ視界がない、ただただ歩くのは気力と体力だけに頼るしかない。しばらく休憩をとると、次男が歩くと言い出した。ロープで輪を作り、握らせながら少し歩くが、3山を踏破している彼は、タドタドしいがスピードは結構なものである。しかし、しばらくすると、また私の背中に乗り、眠ってしまった。
 大人の足で、山頂まで1時間のアップダウンを記憶している。ゲップが出るほど長く感じた。いくつかのピークを過ぎる頃、雨が本降りとなり、皆レインウェアを着込んだ。秋でもないのに、前回より、登山道を枯れ葉が覆いつくして、足をとられることが多くなってきたが、予定の1時間で登り切る。視界のない山頂を、数秒で退散し、木立の中でオニギリをほおばった。長男は、さぼった幼稚園の弁当を、うまそうにたいらげていた。
 雨の中、幻想的な森と、足元を覆う落ち葉から顔をだした「銀竜草」の愛らしさ。山ヒルに足首を吸われた長男。どれも、素晴らしい経験となった。
 
8:50自宅発−−10:00登山開始−−11:50/5合目付近の肩−−12:50山頂〜軽昼食〜−−13:10下山開始−−15:00登山口−−16:30自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠      
年齢 40 39     5 3  
ピーク合計 52 28     26 16  
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