水流渓人のページ「家族登山日記」No,24
1998/11/23
高岳・中岳
1,592m / 1,506m










振り返れば、九重山がぽっかりと浮かぶ 高度感ある岩場で、下は断崖 高岳から中岳への稜線を次男も歩く
 

 計画は、草千里の烏帽子岳の楽勝コースだった。8時に登り始めて、昼には下山のつもりだったが、前日から阿蘇に来ている仲間達と合流すると、気が変わった。彼らは、高岳のクライミング・ルートである、虎ヶ峰を目指すらしく、それなら、横目に高岳への仙酔尾根を登る事になった。私は、4月に登っているので、検討はついたが、4人の子連れに溶岩で出来た高度感のあるこのコースが、適当であるかは自信がなかった。しかも、私は、次男を背負うので、荷物と合計して15キロ。
 尾根に取り付くと、前進する度、高度感が上がる。長女・次女にとっては、岩場と高度感は、嬉しいばかり。ママにとっては、怖いばかり。しかも、上がる高度で軽い酸欠・貧血・頭痛になってしまった。5合目を過ぎると、子供達のペースがダウンし、頻繁の休憩で、稜線がほど遠い。結局、気分の乗ってこない長女・次女。それより遅い歩きのママ。私は、背中に次男。手に長男がぶらさがり、4時間かかって稜線に出た。パーティとしてのバランスが乱れ、勝手な行動をとる長女を激怒してしまった。不安定な岩場に張り付いたまま、涙を浮かべていたが、1歩間違えば事故になりそうな箇所だらけなので当然の事。家族であろうと、登山となればパーティとしてのバランスは、絶対的であることを、2回の事故に遭遇し、協力して体得した。子供達が理解してくれたか分からないが、これだけは守らせなくてはならない。そのために、万が一を常に頭に置き、それなりの装備をしているのだ。
 絶好の天気に恵まれ、稜線から高岳の山頂まで展望を楽しんだ。昼食を済ませ、後は下山気味に中岳へ、気分を取り直し、順序よく楽しく歩く子供達でいてくれた。すれ違う、中岳からの登山者に、仙酔尾根を登った我が子達に激励の言葉があった。子供達に危険であり、適当か判断しずらいが、登れる子供達である自信もあった。中岳山頂から下山する尾根で、振り返り登った仙酔尾根を指さし、子供達を誉めてあげた。誉められた子供達以上に、親父として感動の気分にもなった。気が付けば、私の左膝に痛みが走り、ロープウェイ駅までのアスファルトは、地獄の下りとなり、子供達との約束だった、ロープウェイ乗車がありがたかった。

 
22日17:50自宅発−−22:40鍋の平キャンプ場−−23日6:00キャンプ場発−−日の尾峠経由−−6:45仙酔峡駐車場/朝食−−8:45登山開始−−12:40高岳山頂−昼食−−13:20出発−−13:53中岳山頂−−14:55ロープウェイ火口東駅着−−15:20ロープフェイ発−−15:27仙酔峡駐車場着−−17:00高森温泉−−19:00高森発−−22:10自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠  
年齢 39 38 9 6 5 2  
ピーク合計 42 22 25 25 20 10  
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