水流渓人のページ「登山日記」No,17
1998/6/17
大幡山
1,353m




 




 




 
霞む高千穂峰 ミヤマキリシマ 山頂から新燃岳を
 
 霧島のミヤマキリシマが満開と新聞に報じられていた。資料で調べてみると、大幡山に群落が明記されていたので、平日、一人のんびりと歩いてみることにした。
 起床時間が大幅に遅れ、新湯登山口へ到着したのが、10時半であった。焦る気持ちが消えたのは、いつもの子供連れでなく、単独歩きに気付いてからだ。
40分ほど林道を歩き、ようやく登山道らしくなってくると、自分で自分にプレッシャーをかけている事に気付く。ハイペース過ぎてバテ気味になる頃、左に大浪池の縁が見えてきた。縦走コースとの分岐も近いと、自分に言い聞かせ汗をぬぐう。左に獅子戸岳が見え始めると、気分が高まってきた。
 すれちがう新燃岳からの下山者に聞くと、大幡山は真っ赤だと言う。ますます軽くなる足どりに、分岐点での休憩もそこそこに先を急いだ。分岐点からの高度差は少なく、楽に登れる。獅子戸・新燃鞍部の登山道から眺める大幡山は、本当に赤く染まり、木々の緑と絶妙のコントラストである。
 頂上に近づくにつれ、ミヤマキリシマの群落は、その数を増し、想像以上の大群落である。その群落越しに高千穂峰の姿も素晴らしい。頂上につながる尾根は、殆ど平坦に続き、肩までスッポリとミヤマキリシマに覆われ歩く。道がみえないほどに覆い茂ったミヤマキリシマの中を、霧島連山を眺めながら歩くと、午後1時山頂標識。なんだか、素晴らしい景色の中に人間が見えないのは、平日ならではの事だろう。自分だけが贅沢な景色を独占し、味わっている様な気がした。贅沢ついでに、休日では不可能にも近い事ができた。いつも山頂標識では、記念撮影を済ませば、順番を待つ人の為に、その場を譲るのだが、それを背もたれにして、三角点に弁当を広げ、眼前の高千穂峰に向かって、冷えた缶ビールのプルリングをひねった。
 ここからは360度展望があり、甑岳・韓国岳・獅子戸岳・新燃岳・中岳・高千穂峰・矢岳・ひなもり岳が見渡せる。しかも、圧倒的なスケールである。
 2時、下山を始める。登り2時間半、下り2時間。距離は長く、高度がジワジワとしか上がらないルートであった。
 
8:30自宅発−−10:20新湯登山口−−10:55林道分かれ1−−1:301205m地点−−11:55縦走道出会い−−12:401381mピーク−−13:00大幡山山頂−−13:50下山開始−−14:25縦走道出会い−−15:10徒渉点−−16:05新湯着−−18:30自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠            
年齢 39            
ピーク合計 25            
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