水流渓人のページ「家族登山日記」No,8
1997/11/3
大崩山小積ダキ
1,391m




 




 




 
象岩下のワイヤートラバース
 
小積ダキ先端
仲間達はこの下の岩壁を登っている
坊主尾根
(下小積ダキ)

 
 
 子連れで、行けるとは思っても見なかった「大崩山」が実現した。所属山岳会の例会登山で、手助けがしてもらえるからだ。
「とりあえず登れば、下山は岩登り組がいるから大丈夫。」
との声が、私を勇気づけたからだ。結果、子供が9人になり、ワイワイガヤガヤ大騒ぎ登山となった。
 登山口を過ぎ、林道終点から登山道までは2時間のアプローチ。ぐずる子供もあり、2分したパーティに私はいらだった。女房・子供組は先行、私は最後尾につくが中盤で20分ほどの間隔があき、無線連絡も途絶えてしまう。視界に自分の子供が無いのは、不安の上にメンバーへの迷惑になりそうで気になるが、最後尾組には4人の子供を4人の大人でサポートしなくてはならない状況。坊主尾根の取り付きからハシゴ・ロープが始まり、私以外はそれ以上の登りは断念してもらい、昼食にしてもらった。その後、単独で小積を目指し、ハシゴ場で高度をかせぎ喘ぎながら先を急ぐと、視界に仲間が岩登りをする小積の雄大な岩峰が見えた。そこで先行組からの無線連絡で到着を知り、象岩下のワイヤートラバースで大崩の醍醐味を味わった。20分遅れで小積ダキの展望所に到着。先着の子供達がなんだかたくましく見えもしたが、下山の不安が頭をよぎる。
 「下山は俺達が一緒だから・・」
のクライマー達のたくましい言葉も、
「クライミングに時間がかかりそうだから、先に下山して・・・」
の無線連絡。みごと不安的中・完全裏切り行為に緊張倍増。大人・子供の順で編隊を組むが、結局3分してしまい、中間組親子がルートを逸れあわや遭難気味に別ルートで下山。別パーティの骨折者救助の為、私だけ山中に残り、岩登り組の下山を待って救助を支援した。仲間の心強いチームワークと行動力で、救助も無事終了。暗闇の9時半下山。山登りの認識を考え直す山行でもあり、大変意味深いものとなる。長女・次女そして女房、よく頑張った。
 
5:45自宅発−−6:30集合場所宅発−−9:25林道ゲート・登山開始−−10:11林道・右折分岐点−−10:50小積谷徒渉点−−11:15登山道出合い−−12:00見返りの塔−−12:22象岩下ワイヤー−−12:32小積ダキ展望台−昼食−−14:30下山開始−−17:00パーティ着−−19:25岩登り組救助開始−−21:30下山−−00:20自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠     山の会
年齢 38 37 8 5     他29名
ピーク合計 13 7 10 10      
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