水流渓人「hot-news」

2011年11月26日
  
高千穂の県境際を訪問する・・・おっと、面白い形の山、発見!

祖母山手前の「松が鼻」、県境の「国見岳」、そして「宇奈月山

 
  

 水曜日の「竹の畑山」 で、比叡界隈のピークハントが終了した。岩交じりの楽しいコース設定が出来たと思っている。次はどこにぃ〜?と、地図を見ていたら、熊本との県境付近「松 が鼻/国見岳」が未踏になっていた。国見という名のつく山は、県内には「「国見ヶ丘1座+国見岳3座+国見山4座」の、合計8座があり、今回で全部登った 事になる。自宅からの距離は遠いが、林道から山頂への距離・高度は大したことは無い。さぁ、息子たちを佐土原駅に送り、県北目指してGo!である。
 天気も良く、気温も上昇・・・もう12月が近いと言うのに、平野部で20度近くなり、ヘンテコな天気で驚いているこの頃だが、この日は、冬らしく0度を 示し、霜や霜柱を見る事が出来た。だが、快晴のお日様が出ると、なんとも心地よい陽だまりとなる。

  
  
高千穂から「三秀台」ウエストン碑 「松が鼻」と「筒ヶ竹」は、指呼の距離
  
  
林道から人工林を抜ける 松が鼻・山頂三角点
   
   


山頂からは、樹間から祖母方面が見えている。


「国見岳」山頂から、「松が鼻」を見下ろす!

 
  
一旦、熊本へ 国見岳が見えてきた
 
 

 祖母へ登る「北谷登山口」方面へ入ると、少し手前に「松が鼻」がある。左折し、とても状態のいい林道は、山頂直下まで延びていた。林道に駐車し、杉林の急登を登ると、ほどなくで山頂へ到着する。樹間からは、祖母方面や、特徴的に「筒ヶ岳」の山頂部の岩峰が見えていた。
 山に行った日、夕食の頃、長男は「今日はどこ登った?」と聞くことがある。受験真っ只中の彼は、実力で合格可能な安全策選びはしない。なんとか模試ギリ ギリで、推薦可能判定を取り、県庁の面接を受けた。この1次試験の少ない枠になんとか滑り込んだものの、学部面接〜センター試験と続き、定員合格でなく合 格設定ラインの点数に届く事を課せられる。未だ、この合格可能のラインを模試で突破した事は無い。親としては、もっと楽に・・・と思うが、口には出せな い。たくさんの事を封印し努力を続けている息子だが、私らにはそれを見せようとはしない。いつも寝てばかりいる様にも思うが、そうでもないみたいだ。親と して何かしてあげれる事・・・?と考えるが、「甘さ」を見せれば、息子の方から頑とした態度で拒否されるに決まっている。息子の話す内容に、もう私は理解 の域を越え、うなづくばかりの会話になっている。まだまだ、始まったばかりの受験シーズン、悔いの残らぬ様にしてほしい。そして、どうあろうと、すべてを 受け入れる事の出来る親でありたい。

  
  
とてもいい感じの、木造の「高森東小学校」
   
   
霜柱が見られた。 えぐれた林道を歩く。
 

ムラサキシキブの実 稜線の笹藪を掻き分け進む!
 
 
あと一息で山頂だ! 「くにみん坊主」の愛称が嬉しい山頂

 

  続いて、「国見岳」目指す。地図で、「高森東小学校」から入る林道から取付けば楽勝!と予想していた。林道は、分岐までだった。先は、水流による浸食で掘 れた崩壊寸前の林道だった。分岐に駐車し、歩きにくい林道を歩き、強い尾根を目指す。そのまま、急登を我慢し、稜線へとたどり着く。遠目に、コブゴフ状の 山?と見えていた。稜線は、笹が行く手を塞ぎ、掻き分け掻き分けだったが、それも10分・・・。すぐに歩き易くなるが、微妙に尾根が枝分かれしていたの で、帰路の道迷い防止に、回収用目印を少し多めにつけた。
 2等三角点が立つ「国見岳」 からの眺望は素晴らしかった!天気も良くて、祖母山や祖母にせり上がる裾野の景色がくっきり見えた!霜に始まった歩きだが、山頂にして暑い日差しだ。あま りにも良い展望に、あれこれ山の同定をするのは楽しい。汗が引く頃、熱いコーヒーを飲んだ。甘いコーヒーだが、とても合う!非常食袋の中でボロボロになっ たカントリーマームを添えた。
 「国見岳」の標識に、「くにみん坊主」と通称?愛称?が記されている。

  
   
山頂からは、祖母方面に裾野の広がりが見えていた。
 
 
少し角度を変えると、延岡方面の山々まで見えていた。
 
 
阿蘇も見えている。 大崩の小積みたいな岩峰も・・・
 

そして、あれれあの山は? 近く、熊本の「宇奈月山」だった
 
 

その山は、真っ二つに切り裂かれていた!
  
  

  宇奈月山は、以前は石切り場だったのだろう・・・。国見岳から見えたこの山は、一刀両断・・・天から二つに割られて見えた。そして、その切り立つ岩場の凄 さにワクワクしてしまう・・・登りたい!あのてっぺんの落ちそうな所に立ってみたい!近づいて、ますますその圧倒的な柱状節理の岩面に尻込みしてしまう。 草付をたどり、裏側?の斜面から取付くが、すぐ向こうが切れ落ちていると思うと、ゾクゾク感が止まらない。冷静に、大した登りではないが、自分がどこに 立っているか想像が膨らむから凄く感じる。

  
  
山頂への途中から、祖母、国見岳・・・文句ない展望だ!
 
 
もうすぐそこに山頂・・・下はえぐれてる。 下を見ると怖い・・・ある意味
 
  
  

「宇奈月山」山頂

 
 

ここには、立つ価値が高いんではないかい?!

 
 

 再度、高森東小学校前を通り、三秀台を抜け高千穂へと戻る。途中から、祖母の手前の「筒ヶ岳」が良く見え、その稜線沿いに「松が鼻」がある。包み込むように「祖母山」。
 「山は」「登山は」「歩く事は」「自然は」・・・、何をもたらしてくれるのだろうか?そう考えるのは、山に行くわけでもなく、山を登るわけでもなく、歩 くわけでもなく、自然に触れようとすることも無い人の考えであるだろう・・・。行為や状況が、「何かを」与えてくれるもので無く、自分がそこからどう感じ 取ろうとしているかという、あくまでも自発的行為が伴わなくてはならない。自然はあくまでも、しかも「凛」として、静かにそこにそのまま存在し続ける。自 然な構えで、ゆったりと受け入れていく事が出来るなら、どれほどに「穏やかな」人生を送れるのだろう・・・と常々思う。しかし、それは結構難しいもので、 あくせく追い求めてしまう。
 「バカだなぁ・・・。」と思う事は多い、あくまでも自分に対してだが、何をあくせくしているのだろう・・・。

  
  

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