水流渓人「hot-news」

2011年11月9日
  
上鹿川から比叡林道を走り「地蔵岳」へ登る。

新しい登山口は、南峰へと続き、本峰へはスリリングな藪を極める。


 

 山の会の例会が、土曜日に「鉾スラブクライミング」と案内されていた。スラブから見下ろす紅葉は、まるで錦の絨毯だ!土曜日は、息子の高校レスリング新人大会の応援に行くので参加できない。あの紅葉の中を歩きたくて、上鹿川方面へ行こうと未踏の「地蔵岳」に決める。
 事前の情報では、宇土内谷に架かる林道橋手前から登ると聞いていた。鉾岳を見ながら、上鹿川の集落を過ぎ、比叡林道に入る。ふと・・・、新しい「地蔵岳登山口」の看板が立っている。位置は、宇土内谷よりずいぶん手前だ。

  
  
曇り空に、どんより比叡1峰 キャンプ場方面・・・あれっ紅葉いまいち
  
  
新設の「地蔵岳登山口」だが 登山道途中から鉾岳
  
   

今年の紅葉は、葉落ちが多いのかボンヤリしてる。それも自然の成す事・・・

  
   
快適な尾根道 斜面より、谷の紅葉がいいね!
  


新設の登山口看板は、「南峰」への案内だろか?

 
 

南峰からは、「地蔵岳」本峰へ地形図通り崖が立ち塞がる。

  
  

南峰から本峰へ、突然道は消失し、この岩場を乗り越さなくては行けない事が判る。
(結局、この岩壁の隙間の草付を縫うように這い上がった!)

 
  
閉塞感のある鞍部に降りる 北面の岩壁
  
  
草付を這い上がり・・・ いよいよ最終部分へ突き上げる

 

 看 板は「南峰」への案内だろか?そこで消えた道と目印に、整備した方達の意図を想像してみる。このルートは、以前からあった旧道では得られない、展望と迫力 の岩壁を楽しませてくれる。地蔵岳の新たな一面だと思う・・・。でも、登山者(特に私の様なピークハント好き)は、地蔵岳の山頂三角点を目指すはずだ!行 ける所まで進み・・・当然、敗退路も考慮しながらだが・・・、挑戦してみようと、鞍部へ降りれる場所を探す。
 焦る気持ちと、不安感を抱く時は、座って水分と行動食を取る。やはり、一般登山道にここを通過するには、少し難しい気もする。しかし、旧道からは得られ ない、素晴らしいコースだ!これ以上、整備というか登りやすくするのかは判らないが、まだ藪の間に自己のルートファインディングでピークへ抜けれたのは達 成感も大きい。

  
  
いよいよ、スズタケの藪漕ぎ ぐしゃぐしゃになりながらついに山頂
 
 

  獣道が有難く感じる登りがある。そう呟きながら、獣とは違う方向(山頂)を目指す時、猛烈な藪と格闘する。視界が少し効く時、見上げた山頂は、すでに空の 割合が多くなってきている。スズタケが、ふと切れた場所は、山頂から数メートルの場所だった。一息で「三等三角点」に触れる事が出来た。
 新しい登山口から、この地蔵岳の山頂に立てたことが大きな達成感をくれた。よくまぁ、あの立ち塞がる岩壁の隙間を通過出来たものだと、ニマニマしながら 昼食を食べた。昼食後は、コンパスで確認し、来た道でなく、旧登山道へと歩く。狭いスズタケのトンネル・・・、判りやすいが、密生ししゃがんだ姿勢での下 山も辛いものがある。

 
  
下山の途中、上鹿川の集落と、周囲の山々が一望できた。
 
 

人の生活を支えた木だろう・・・枯木に残る搬出用のワイヤー
 
鹿納山、大崩山の西方側・・・雨にも降られず視界も保てた。
 
 
林道の橋(下山地点)が見えた 宇土谷の流れはキレイだなぁ〜
 
 
比叡林道を歩いて駐車位置へ 大崩山西斜面を大崩壊場所から見る
 
  
林道から見上げると、「ゴリラ?」「ライオン?」・・目を閉じている。
いや、これはアニメ版「スフィンクス」だぜ!!
 

  宮崎の山「全371座」(国土地理院)、とても気になり、登っていない山にばかり気持ちが行ってしまう。まだ115座も残っているが、楽しくてしょうがな い。何枚、地図を印刷しただろう・・・。走る順路から、入り込む林道、そして取付く尾根・谷・・・どれも、一歩踏み出すたびに未踏の場所である。あぁ、来 週はどこに行こう?

 
 

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