水流渓人「hot-news」

2011年10月8日
  

小林市集中登山だ!「国見岳」「三ッ石山七熊山」3座。

そろそろ紅葉登山シーズン・・・だが、今年はやっぱりピークハントに気持ちが揺らぐの


 

 3週続きで、小林の山を歩いている。小林市には、24座あり「国見岳」「三ッ石山」で、残3座となる。「七熊山」は、以前ママと登り、三ッ石山を敗退しているので、今回は、そのリベンジでもある。そのママは、大阪実家に里帰り中で、残念ながら不参加だ。
 「国見岳」745.8m。宮崎には、「国見」とつく名の山が、8座ある。その内の1座だが、残念ながら国を見渡せる展望が無かった。小林市須木村から、 国道265号線を外れ、多良木方面へと進み、九瀬方面へ左折する。すぐに、木浦木方面へ右折。途中から林道に入る。最近の伐採地だろう斜面から、標高差 190m程の登りとなる。

  
 
須木村の多良木方面から左折「九瀬」へ 続いて「木浦木」方面へ右折
 
 
 伐採地奥に「国見岳」 伐採地斜面から取付く
  
   

人工林の尾根を少し登ると、そこは自然林のパラダイスだった。

  
   
稜線の倒木 山頂(国見岳)、直下に林道が見えている。
  
  
 幹から可愛い葉が光に輝いていた。 こういう森は、しばらく佇んでいたいが・・・
  
 

 伐 採地から人工林の尾根・・・と、ピークのみ目指すのか!と思っていたら、素晴らしい自然林の森が待っていた。落ち葉フカフカの上を、グシュグシュと歩くの は心地いい。落葉樹の森は、ところどころに日が差し込み、鈍頂な山頂台地は、少し目印をぶら下げ歩かないと迷いそうである。私は、古いチョークバックに、 30〜50cmに切ったリボンを入れ、迷いそうな所には、小枝にぶら下げて歩く。帰路、回収するが、違うコースで下山する場合は、当然つけない。しかし、 今日みたいに、続けて移動し、更に2座を狙う時は、迷わず下山できるので、時間短縮に有効である。
 国見岳の山頂からは、10mほど下に、違う林道が抜けていた。あれれ!と思ったが、自然林のフカフカ林床歩きが出来たのには代え難い。写真を写すと、すぐに下山し、須木村の麓トンネルから、
スーパー林道?へ向かう。

 
     

  萬札を敷き詰めた様にしか見えない「緑資源幹線林道/宇目・須木線」は、ズコンと山間部を車幅15mもあろうかという舗装の林道?なのだ!!誰もが見て判 る程度の斜面処理は、誰もが予想出来る落石を起こしながら、それでも、ズクズクと貫かれている。そんな、有難い登山口でもある。なんのこっちゃ

 
 
林道?沿いに登山案内看板 登山口には、家電製品など廃棄放置されていた
 
 
ヤマヒルがピクピクたくさんいる。魅惑の谷を詰める。
 
 
稜線へは、ゆっくりでも40分。 「塩の道」途中にある「坊屋敷跡」
*「坊屋敷跡」・・・鹿児島藩の一向宗(浄土真宗)弾圧をのがれた信者が、隠れ念仏を行っていた場所。
  
おチンチンみたいな「ツチトリモチ」 みっけ!「キリシマシャクジョウ」
 
 
昔を忍ばせる「塩の道」 で、「三ッ石山」山頂
 

立派な「ヒメシャラ」の大木 風変わりな「ナツツバキ」の枝ぶり
 
  

  七熊山は、以前にスーパー林道斜面に、強引に作られた「塩の道」登山口から登った。このスーパー林道で、かつての塩の道は分断されているのだろうが、「塩 の道」を歩くと、昔の厳しい山の暮らしの息遣いがしてくる様だ。物資を運び、歩くには命がけであっただろう。満ち足りた今の暮らしが、とても軽薄に見えて 来る瞬間だ!「生きる」事を、「食べる」事と位置付けていた頃、誰が今の様な無駄に消費する世の中を想像しただろう・・・。死ぬ思いで歩いた道を、私は、 たかが自分のリュックだけを背負い、そこまで延びた車道を車で乗り付けている。「欲」だけを満たそうとする今の世の中・・・自分。そして、その「欲」は果 てしない・・・。
 2009年の3月に、 ママと七熊山に来ている。三ッ石山まで足を延ばそうとして、時間切れと勘違いで断念している。今回、そのリベンジもあったのだが、「坊屋敷跡」からは、藪 だった尾根道「塩の道」も、目印の設置と切り分けがされており、たったと歩けるようになっていて、有難い様な・・・少し拍子抜けの様な・・・。 

  
    
三ッ石山から戻り、再度「坊屋敷跡」を通過する。穏やかな自然林の森だ!
  
  
まぁ、七熊山も踏んでおくべ! 下山の谷には、こいつがピコピコしている。
 
 

ヤマヒルの吸い口を1箇所提供し、下山完了となる。おっ!息子を迎えに行かなくては!!

 
  
 

  基幹林道から、月が見えていた。ぼんわりと、「三ッ石山」がそこにあった。一旦、小林市内へと下り、宮崎市内の息子の学校へと急行せねば・・・。ママが、 親父の納骨に大阪に戻っている。4日間は、男3人の生活だが、買い出しやら、風呂掃除やら、ご飯炊きやら手伝ってくれて、すいすい日々が流れている。今 年、長男は大学受験だ!進路は、息子にゆだねているが、結構な頑固者で、大学の名声では決して選ばず、自分が何をしたいか?に主眼をおいている。立派と言 えばそうだが、安全策などとらぬ「若き挑戦者」にしか見えない。まぁいい。

 
 

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自 宅6:45----宮崎市内学校7:20----小林8:30----須木村----夏木を左折9:05----八重尾谷川ぞい----標高650m付近 林道駐車----スタート9:40----国見岳10:33----下山----駐車位置11:15----移動----麓トンネル----スーパー林道 ----七熊山登山口12:22----分岐12:59----昼食----坊屋敷跡13:37----三ッ石山14:31----下山----分岐 16:08----七熊山14:13----登山口16:52----宮崎市学校19:15----自宅19:45
  

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