水流渓人「hot-news」

2011年8月24日
  
「温泉の出る沢に行こうぜ!そこで温泉卵作ろう!」と、次女を誘い出す「小谷川」沢登り

淵は、エメラルドグリーン・・・。まるで、新燃岳噴火で、あの火口湖が降りてきた?


 

  8月・9月と、2か月間の夏休みなのは、福岡の大学に行っている次女。去年は、ワンゲル部の遠征で「中央アルプス縦走」をした。大学2年となった今年、彼 女は、ワンゲル部の活動を停止し、学部の課題や活動に大忙しとなっているみたいだ!でも、9月上旬、16日間を「スペイン」へ、バックパック旅に行く計画 を立てていた。資金元は、アルバイト代と奨学金・・・。まぁ、多少の援助もせねばなるまいが、ツアー旅行では無い、とてもオリジナルな魅力的な計画を、初 の海外旅行でするつもりだ!予定が詰まる中、「成人式の前撮り写真」という行事が、6日間だけの帰省を許してくれた。(一番嬉しいのは、やっぱオヤジやろ!)
 「お父さん、ちゃんと水着を持って帰って来たからね!」そう言ったのは、戻った日の夜の事だった。「河原から温泉が湧いている所に行こうか?」と、準備 を進める私に、「ん?ヘルメットやハーネスがあるって事は、それなりなんだね!やっぱし・・・。」とさりげなく言った。

  
 
林田交通付近から「桜島」 ゲート付近の広場に駐車
  
 

一旦、林道を歩いて「手洗橋」まで下って入渓する・・・。

 
  
てっげ、足・・・短けぇ〜じぃ〜! あれれ?沢水が白濁!
 
 
堰堤を二つ巻いて・・・ 入渓する。
 
 
最初の滝、斜滝だが未だ登ろうと挑戦していない。今日は、水量多め!
 

 日曜日に、高速バスで戻ってきた。その夜、彼女は、『現状の自分』『将来の自分』に、迷い悩んでいる事を話した。
 大した事を話してあげれる父親ではないが、自分の経験が、大学2年の頃の事を思い出させた。「大学を止めたい。」「大学を止めて働く。」「大学に意味が あるのだろうか?」・・・。2年で青森の学部に移った頃だったろうか?お袋は、心配して東京まで出てきた。原因は、当時の彼女と、青森←→神奈川と離れて しまったことが、私にそう言わせたのかも知れない・・・。親がかけてくれた言葉が救ってくれた。
「お前、親の金で4年間遊べるんだから、何が悪い?とりあえず大学を卒業して、それから考えたらいいんじゃないか!」
それからの私は、ふっと力が抜け、何事も「楽しむ」事へ転じられるなった。たくさんの旅行と、たくさんの趣味と、留年せずに卒業する事が出来た。
 そんな話をしただろうか?目をやった次女は、涙をこぼしていた。彼女の感性は素晴らしい。たくさんの「楽しむ心」と、「感謝する心」を持っている。焦ら なくていいんだ!君なりに大人になればいい。自分のままの人になればいい!ポツリと話す、彼女の口から、バイト後の深夜、彼氏と河原で「流星群」を見た話 を聞けた。そんな素敵な成長をしてくれた次女だ。

 
  
滝頭から見下ろす。(まぁ、お約束行為) 緩やかな斜ナメを行く。
 
 
エメラルドグリーンの淵で、しばし「浮く」行為を楽しむ。
 
  
微妙な斜滝も、大胆に・・・。 かつて、長男に泳ぎで突破された斜滝


少し水量の多い今日は、滝左をヘツリで突破。(ここだけロープを出す。)
 
 
この滝も挑んだ事は無い・・・。 大滝の前で記念写真。
 
↓ その、大滝 ↓

水量が多く、初めてこの迫力を見た!!素晴らしい!!

  

滝頭から見下ろすお約束行為 しばし、小滝がまばらに・・・。
 
   
何と言っても、至福の溜りじゃなかろうか・・・。ずいぶん温い。
  

堰堤の淵も、エメラルトグリーン。青空になってきた!


お湯が噴出する「山之城温泉」(火山性ガスの影響で立ち入り禁止。すべて自己責任。)

  
娘と写真・・・それだけで嬉しいオヤジだ! 泥が噴出していた。
  
  

 「小谷川」の滝は、増水で迫力のある滝になっていた。去年、ママ・長男・次男と来て、ぜひ次女も連れて来たかった場所だ。今年、少し運動不足の彼女だが、不安定な沢の中、バランスの要する微妙な斜滝を、実に上手に登って来る。淵で泳ぐ時、もうそれは自然の中に溶け込んでいる。
 沢から見上げる青空は、それはそれは青い。今年は特に、街で過ごす時間が多い次女。斜滝で、ロープを出した時、少し顔が引き締まった。私をビレーする動 作を、忘れていたみたいで、キョトンとしたが、思い出しロープをビレー器に通した。滝を通過し、また淵が来た。「お腹が空いた。」と、空を見上げ、大岩の 上に腰かけた。木陰になっている大岩に腰かけると、漂う風をすぅ〜っと感じた。彼女といると、野鳥が近づいてくる。それは、彼女が小さい頃から・・・。

 
 
全景は、こんな感じ・・・
  
  
湯が噴出中!! 溜りで温泉気分
 

熱い湯と、冷たい水が交じり合う地点。なかなかの快適温度だ!

    
生卵を2個、割らずに持って来た。 グッドな、「温泉卵」が出来た。美味い!
  
  
昼食後、また、まったり湯に浸かる。 駐車したゲート近くへと戻る。

  

 「温泉卵」が上手にできた。瞳を輝かせ、「これっ、めっちゃ美味しいわ!」「すげぇ〜!」とはしゃいだ。おにぎりだけの昼食だが、その環境の中で食べるという事で、その食事に質の高さを感じる。
 
 木曜日、宮崎市内で友達に会い、午後から恩師である美術の先生に会うために母校に行った。たくさんの先生が、声をかけてくれたそうだ。高校時、3年間担 任だったF先生に「子供は、28歳までには作りなさい!」と、言われたと笑っていた。美術の先生に、たくさんスペインの話を聞いたと言っていた。
 金曜に、福岡に戻るバスの中から、『ありがとうございます。しっかり、楽しんで、毎日を過ごします。』とメールが届いた。

 

 

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