水流渓人「hot-news」

2011年7月16日 
「国見山/百貫山/矢岳山」えびの市の3座夏旅


写真は、えびの市からバァーンと見えた霧島山

国見山796m/百貫山693.0m/矢岳山739.3m



  えっちらと、西都〜宮崎市内を通り、小林を通過し、えびのに来た。国道221号線へ右折する。国道221号線は、高速が抜けるまでは、「えびの--人吉」 の名物道・・・「ループ橋〜雲海トンネル〜霧の大橋〜えびの展望橋〜加久藤トンネル」・・・人吉に入り「天馬橋・昇龍橋」と、見どころが続き、ドライブイ ンも多くあったのを覚えている。最近は、交通量も減り・・・と思っていたが、高速1000円が廃止され、結構な交通量だと感じた。
 この国道221号のさらに旧道となる「加久藤旧道」、「堀切峠」を経由する道が、牧の原地区から並行して走っている。右折し、すぐ左折で、旧道を走る と、すぐにかつての難所「加久藤越え」の雰囲気が迎えてくれた。すぐに未舗装路になると、普通車では走行困難と思われるほどにえぐれた路面が出てくる。伐 採地からは、ループ橋の全容、矢岳高原方面が見えていた。

  
  
国道268号線えびの付近 旧道221の林道から、右端が国見山付近?
  

堀切峠手前の標高620m付近に駐車 涸沢を詰め、左へ


三角点の無い「国見山」796m
見渡し、一番高い場所でパチリ!
10分あれば、林道へ下山。


旧国道221号線の未舗装路から、山腹を抜ける国道221号線。その向こうが「矢岳高原」


  国道221号線の来た道を戻り、再度国道268号線に抜け、川内川を渡り、吉田温泉から「矢岳高原」へと登る車道に入る。写真は、右に「川内川橋」、「川 内川」「コカコーラ工場」、山を見れば、右から「海上自衛隊・えびの送信所」、「国見山」、「百貫山」、「矢岳高原〜矢岳山」。
 
 
橋を渡り、「西川北」地区の歓迎看板越しに、中央右「百貫山」、ぐいと右に「矢岳山」
 
 
矢岳高原に向かう途中(県道408号線)から、えびの田園風景と霧島山(右端:栗野岳)

 
牧場入口付近に駐車 西側は牧草地になり、カンカン照り
  
  

 「矢岳高原」には、2001年9月に 家族で来ている。日陰の無いキャンプ場には、テントが2張り、タープが2張り、風に耐えていた。子供が小さかった頃、なにがなんでもキャンプに出掛けた日 々が、私達家族にもあった事を思い出した。その意地みたいな物は、タープを強力に貼る5mmロープや太いハンマー・ペグに現れていたんじゃないかなぁ〜。 雨でも、風でも、カンカン照りでも出かけたあの頃、何に競っていたのだろ?と、苦笑してしまう。高価な、最近のテントやタープやのキャンプ用品を並べて頑 張るキャンパーを見ると、嬉しくなってしまう。ここのベルトンオートキャンプ場は、私的には好きではないけど、自然の中に家族を連れ出すオヤジには、何か 本当の大切なものを感じ見つけようとしている様に思う。自宅のテーブルで食べる食事より、カンカン照りのタープの下で汗だくで食べたカレーを、子供は一生 忘れないと思う。「だから?それが何なんだ?」「楽しいですか?」と聞く人には、まともに答えてあげる必要はなく、「まったく楽しくないです。あなたはや めておきなさい!」と言ってあげればいいと思う。あなた視点の「楽しさ」のものさしのまま、人に「楽しさ」「意味」を聞くヤツは、呆れる以前に哀れに思 う。人は、いろいろな興味や趣味を持ち、それぞれに「価値観」「楽しさ」を持つもんだ。それに意味は無く、心が惹かれ、気が落ち着くからだろう。私は今、 「宮崎の山」を歩いている。今、それ以外に心と体が動かなくなっているが、意味は無い。

  
  
草地の東の狭い尾根には自然林が残っていた。涼しい風が吹き、快適きわまりない。 そして、「百貫山」山頂三角点

   
  

  両端が草地と人工林に挟まれた尾根だったが、深山の趣のある自然林が多く残っていた。そして、面白いのは標高694mからスタートし、標高693mの百貫 山に立ったという事。山登り?と笑ってしまう1m下る歩きでの山頂。しかも、涼しい風が、あまりにも心地よくて好印象の山になりました。

  

キャンプ場付近からなだらかな「百貫山」。奥には、海上自衛隊えびの通信所の鉄塔。
 
  
矢岳高原から戻り、標高点452m地点からスタートする。 施錠されていた林道を歩き、「矢岳トンネル」の上を越える。
  
  
林道終点付近から、矢岳山の山頂部が見え隠れしていた。 尾根・谷の起伏が少ない地形で、下山時回収の目印をつけながら登る。
 
  

矢岳山739.3m 山頂は刈り払われていた。登山道があるのだろか?

 
 本日、山登りらしい「矢岳山」だった。スタートした、施錠された林道は、「矢岳トンネル」の上を抜けていたので、肥薩線を走る列車の音や、霧島を車窓か ら案内するアナウンスが聞こえたりした。林道終点からは、まったくの藪山で数か所出くわした色の褪せたテープが、嬉しくなった。こういう山登りは、癖にな るなぁ〜・・・。どこから、どう登る・・・想像する所から山が始まるのなら、今は、毎日が山行の中にいる様だ。紹介されるガイドもなく、行った人の報告を 見なければ、それはまったくの自分だけの空間になりえる。
 宮崎の山・・・211座目となったが、なんだか可笑しいら嬉しいやら、気を抜くと笑い声をもらしてしまいそうになる。

 

 

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