水流渓人「hot-news」

2011年5月4日 
「崘出山/中小屋山/柳の越/二上山東峰/国見が丘/大平岳/城山」 

旅要素の強い「山頂巡り」は、結構楽しいぞ!!


  

 「明日はどこに行こう?」と、何度も口にしつつ・・・。結局、話し合いもせぬまま、お笑いコンビ「中川家」の動画を、YouTubeで 深夜まで見て笑った。うだうだと、老眼のしょぼい目で見入り、グゥアヘグゥアヘとよだれを垂らして笑い、とりあえず寝てしまった。だからといって初老?の 私は、いつまでも寝ている体力も無く、翌朝7時ごろには起きてしまうが、黙っていたら1週間でも寝ていそうなママを、何度も起こして、ようやく9時半に自 宅を出発した。
 こんな時間に自宅を出て、「アケボノツツジが見たいなぁ。」とリクエストするママだが、いつもの様に、助手席で首折れサバの如く居眠りをこいている。こ んな時間からなら、六峰街道沿いの二上山が手頃なので、広域農道を走り、耳川沿いから327号線から、石峠レイクランドを過ぎたあたりから388号線へと 向かい、宇納間方面へ。曇っていた空も、だんだん青空に変わりつつある。

  
  
宇納間地蔵尊 365段の階段でウォーミングアップ!
  
 
地蔵堂 夫婦岩
   
  

  宇納間からは、210号線を走り、六峰街道へ登る。突き当たった所を、「スカイロッジ銀河村」方面へ右折すると、間もなくで「崘出山(ろんしゅつやま) 946.9m」である。道路からすぐが山頂だが、いつもの赤白私設標識(山本一春氏)が、どうも三角点でなく境界杭に寄せて打たれていた。まぁ、周辺を見 ても最高点である事は間違いない!しばし、ウロウロしてはみたが、三角点は見当たらないが、地形図も山頂より西に張り出した尾根の肩付近に記載されてい る。疑って探ってもみたが、あっさり「最高点だし、まっいいか!」の思考になり、そこで記念写真。帰宅後、ネットで調べたら、CJNさんyamaskさんの記録には、しっかり三角点が写されていた。だいたい、事前にネットで調べないようにしているので、それもまた楽し!と、今後ついでの時に三角点を触りに行くことにしよう。

  
  
車道からの取付き位置 「崘出山」三角点でなく最高点だな!
  
  

崘出山から中小屋山へ向かう途中のパノラマ。中央が「真弓岳」。
  
  
分岐の空地に駐車し・・・ 中小屋山902.0mに登る。
 
  

  中小屋山から下山すると、天文台のベンチで昼食。風も気持ち良ければ景色もいい・・・。遠くにぼんやり視線を投げていると、ご無沙汰ばかりの長崎の山先輩 から電話が鳴る。私の隣町に住む息子さんの孫ちゃんに会いに来られていたそうだ・・・。間接的にしか知らないが、山友の訃報を知らせてくれた。山を愛し、 自己に挑戦し続ける者にとって、最高の到達点とは何なのだろうか・・・。ただ、そこには不純は無く「聡明で」「純粋で」、強い絆と、人は自然の一部である 喜びが溢れている気がした。いや、そうに違いないと祈った。先輩の声は、いつもやさしく人を包む。だから、たくさんの人から慕われるのだと判る。ぜひぜひ に会いたい気持ちを伝え、電話を切った。

  
 
柳が越は、展望所として公園化されていた。伐採地から展望が広がっている。


「柳が越」992.2m 二上山展望所への入口

  
アケボノツツジ・・・今年も見る事が出来た。
山好きなら、花の咲く時期に歩ける事も楽しみの一つだ!
   

国見ヶ丘から高千穂町内 標高点は513mだが・・・

   
国土地理院の「国見が丘」は、540mのこの地点となる。
   

  二上山の展望所にも、東峰として三角点がある。数年前に来た時と比べると、ずいぶん寂しいアケボノツツジだが、ママは「その時、その時のアケボノツツジで 充分やわ!」と見上げていた。静かな山には、野鳥達がたくさん声を聴かせてくれた。枝から枝えと移るしぐさを眺めていたら、子供達を交え、家族6人で歩く 山が、本当に遠く懐かしい感じに思えた。たった数年前の事なのに・・・。
 五ヶ瀬へ下ると、高千穂町へと向かう。まぁ、観光スポットだが、「国見が丘」540mとして山とされている。それは、帰宅してよく調べて判ったことだ が、標高点513mは記載されているが、そこをピークとしているかは常に疑っていないと踏まずに帰る事もある。だから、南端の展望所513m、中央のニニ ギノミコトの石像付近が540m、駐車場西奥の神社上の展望所551mと、3か所踏んで、帰宅して調べて判った。何を意味するのかは判らないが、やはり ピークハントするなら、こだわりもあるってもんだ!!すでに5時を過ぎるが、後2座の目標へ向かう!
 国見が丘から下っている時、なかなか上手なヒッチハイカーと出会う!奈良からの若者旅人・・・、聞けば学生時、ヒッチで世界一周をしたそうな・・・。高 校生クイズの常連校「奈良学園」出身、しかも高校生クイズ全国8位だったそうな・・・。高千穂のバスセンター近くで降ろしたが、気持ちのいい若者に出会 い、こちらの一日旅も、もっと印象深いものとなる。さぁ次だ!
 そう言えば、この日、高校3年の長男の為に、皆で大宰府天満宮へお参りに行こう!と言っていた。まぁ、久住合宿から戻って来ている次女に、会える口実も 出来るし・・・と思っていた。長男に「どうする?」と聞いたのが間違いだった。「神様に頼んだから合格したと言われるより、頼んだのに不合格しても悪いと 思う・・・。そんなら、実力だけで不合格の方がスッキリするわ!」と、大宰府行きが中止になった。ヤツらしい理屈だ!

  
  
車で・・・ 大平岳710.3m
 
 
延岡市の 夜景を見ながら・・・

   

ヘッドランプで「城山53.5m」の三角点を見つけた!今日一の感動ピーク!!
 
 

  暗い夜道をトボトボと、一人の部屋に帰る生活が続いた独身時代。就職した先の過激な状況に、社会人としての理想みたいなものを抱き、歯を食いしばった。大 きな企業の上司決まり文句「親方日の丸みたいな気持ちは捨てろ!」「会社は、おまえにいくらの経費をかけていると思っているんだ!」「結果がすべてだ!結 果がついてこなければ、仕事をしていないのと同じだ!」そんな言葉に、正面から向かった。いつの間にか、そんな言葉を使わなくてはならない立場になってい た。そんな言葉に縛られ、私の口から聞かされる部下はたまらないだろうと思った。皆、素敵な部下であり仲間だった。強い言葉を吐く事で、自分の地位が作ら れていくなら、それはつまらないと思った。大阪の会社を辞め、地元に戻った。そこで、暗い中、標高53.5mの三角点をヘッドランプの明かりで見つけ喜ん でいる。幸せだ!!

  

  

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自 宅9:30----宇納間11:15---階段登り----六峰街道----取付12:12----崘出山12:30----下山12:41----移動 ----取付12:53----中小屋山13:11----下山13:24----天文台で昼食----移動----柳が峰14:22----移動--- -二上山東峰展望所15:51----移動----国見が丘17:01----移動----大平岳18:04----移動----城山19:38---- 門川にて夕食20:15----帰宅22:00 
  

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