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2010年11月24日 「丸笹山」晴れた水曜日の夫婦行脚
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「まるささやま」美郷町南郷区樫葉・・・1374.4m
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いつも、初めての山には、なんとも言えない緊張を持つ。当然だろうが、そのふわふわした緊張みたいなものの虜になっている。新しい山頂へ、気持ちが誘われる。
仕事を終え、夕食を食べ、いつものパソコン机に座ると、家人には呆れられ、嫌味な態度に出られ苦情ばかりを言われるが、ストレスの高い仕事をしている
と、登った山の記録を作ったり、今度どこに行こうか地形図を眺める時間は、それはそれは穏やかな時間であるのだ。登山という行為はすでに、自分の事だけ考
え、自分の好きなことをする事であり、摩擦を生じるみたいだ。「山に行く事」「遊ぶ事」が、後ろめたい気持ちを引きずるのはどうしてなんだろう・・・。そ
の日の出来事を話して聞いてくれる人も状況なく、聞いて喜ぶ人もいないのは、やはり寂しく、その行為すら意味を失くす気がする。家族でと始めた登山も、す
でにその状況は無くなっている。いつの間にか、我が家の会話は、家族という単位が分裂している気がする。共通の感覚や話題は、すでに消失し、それが子供の
成長であるのだろうか?そんなはずがない!。そう・・・たくさんの事が「意味の無い行為」に感じてならない日々を過ごしている。
どうしたらいいのだろう・・・。数ヶ月前に、何かしら不安とボンヤリ感を感じた日々・・・。自分は「鬱」なのだろうか?はたまた脳に障害があるのでは?と、病院で調べたりした。
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西都〜銀鏡〜美郷町南郷
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西郷隆盛ゆかりの「五郎カ越」
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子供を送り出し、今度は自宅から逆に219号線を走る。西都から銀鏡(しろみ)を抜け、五郎カ越に来た。山に行けば、純粋にその大自然と向かい合っている。その中に抱かれ、日常を感じない膜を張り巡らせてくれる。いい感じだよぉ〜
働き養うという行為は、責任や義務なのだろうか?そこに感謝やねぎらいが無くなれば、とても辛く痛い日々を重ねなくてはならない。「誰のおかげ
で・・・」という考えは嫌いだが、周囲からのねぎらいが薄くなり無くなれば、どうしても恩着せがましい感情も湧いてくる。かつて、闇の世界へと踏み出した
「ダースベイダー」や「ヴォルデモード」の心境に移行していくのだ!と、今はまだ客観出来ている。家族・家庭のバランスは、保つものではなく、作るものだ
と思い始めている。それぞれが、感謝やねぎらいの感情を持てば保つ事ができるのだが、もはや、作らなくては保てない。しかし、作られた感謝やねぎらいであ
れば保たれないのだろうなぁ・・・。ふと、懸命に働いていると、辛く情けなくなってしまう時がある。たくさんのそんなこんなが、登山へと逃げ出す父親を増
やしているんじゃないかな?と推測したりする。やはり、私は今「暗黒面」「ダークサイド」に支配されている。あぁ〜、ボクはアナキン・スカイウォーカーの
ままでいたい!「フォースを信じろ!」・・・と、ヨーダは言うが、あいにく「選ばれし者」ではない私は、何を信じて行けばいいのだろうか?或いは・・・
「トム・リドル」のままでありたい!と唱えれば良いのだろうか?魔法が使えない私には、叶わぬものの域へ、その境界が、果てしなく遠いのだろうか?
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上渡川へ下り、突き当りを左:樫葉方面へ
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樫葉林道入口の手前で右折
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おっ、丸笹山が迫る!
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登山口にたどり着く
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始めは、杉林の急斜面
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あれれ?地図に無い林道に出た!
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三方岳からの稜線
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山頂へ
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葉を落としたブナと青空
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美郷の山々が浮かんで見える
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稜線から、復路向こうに三方岳
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おっと!石堂山や市房山たち
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自宅から水筒に入れてきたお湯で、ラーメンを作る。おにぎりもバクつく。最近、何事も「これが幸せというのだろか?」と、一々立ち止まって考え直してしま
うことが良くある。「いいですねぇ〜!」「素晴らしいですね!」「元気をもらいます!」「ほっかりとします。」という事を言う人に、とてつもない違和感を
感じる。どうも、そういう価値観が私にはあるんですよ!と自慢げに聞こえるからだ。たくさんの愚痴を書くという行為は愚かな奴のやる事だ!それは知ってい
るよ!と言う自分は本当に愚か者だ!!感じる心と、見ようとする目があれば、感謝やねぎらい以上に「幸せ」は、そこかしこにゴロゴロと転がっているはずな
のだ。私は、欲が深いのだ!自分の労働や報酬やを、「ありがとう!」「有難い!」「おかげ様!」と、いつもいつも言い続けてもらい、つくしてもらいたいと
思う「ケツの穴の小さい」「了見の狭い」「しみったれた」「情けない」人間である。いや、そんな可愛い人間らしい男なんだ・・・なぁ
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下山はガシガシと
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50分で登山口さ!
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こんな雄大な山の塊に見下ろされれば、私の存在や価値やつまらなさも、微塵なり!だぜ!!
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自宅8:00----五郎カ越9:24----登山口着10:20----登山開始10:38----新しい林道11:12----稜線12:30----山頂12:38----昼食----下山13:16----登山口14:08----銀鏡経由----自宅17:00 |
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