水流渓人「hot-news」

2010年7月21日そろそろ梅雨明けだ!

夏木山へ、鋸切谷から登り上がる!

 

 今年の梅雨は、よく降った!あちこちで災害が発生し、九州南部の被害も大きいものだった。地元の口蹄疫騒動も、ここに来てようやく終息の方向に向っている感じだが、各ポイントでは、消毒が実施され、児湯地区に「牛・豚」が一頭もいない状態となっている。
 さて・・・、小松の親分が、ようやく「携帯電話」を所持するようになった!そんな小松の親分から、関東方面への出張帰り、沢靴を購入した旨のメールが届いた。「んっ!沢だな!」と、気分が高揚し始めた・・・。小松の親分とは、今年2度目。沢登は、去年の8月以 来・・・、今年の初沢である。小松の親分とは、5時30分に、いつもの都農神社・・・、熊本のじんさんとは、7時に、道の駅「宇目」での待ち合わせとし た。お二人とも「夏木山」は、数回登っているみたいだが、私の「登っていない山シリーズ」に、沢をミックスしての山行に付き合ってもらう計画を、勝手に実 行した形である。しかし、初めてのルート設定へのワクワク感は強く、緊張感は終始持続させる事が出来た。

 
  
夏木新道登山口に駐車し、林道を歩く。 鋸切尾根への登山口手前の沢、鋸切谷橋から入る。
   
 

地形図を眺めながら、机上で思いを馳せ、そして未知のフィールドへ思いを馳せた・・・。
 
 

標高765m地点からの沢は、水量は少ないが、自然林に包まれ小滝が連続していた!

 
  
傾斜がだんだんきつくなり・・・ 伏流となる。あぁ〜、綺麗な青空だ!
  
  

緊張する登りが連続する。 振り返ると「檜山」がスッくと見えていた。
 
 

この時期、沢の花も楽しめた。【ヤマアジサイ】 こちら、初遭遇・・・【タマガワホトトギス】
 
 

 
 
ちろちろの流れも愛おしい まぁ、いつ何が落ちてきても不思議ではない
 
 

 沢は、読図も楽しい。そして、本等で紹介される難易度は、自分がどう挑むかで、いかようにも変化する、沢なら、流れを捉える事に意義を持つ。北面の急峻な谷は、稜線に近づくほどに、その荒々しさ増し、両サイドの尾根が、豊富な樹林を携え、いつでもおいで!と誘いをかける。
 今回、大きな滝登攀はなかったが、短く5回ほどロープを使った。いつまでも・・・、あくまでも・・・濃い自然のは、浮石も崩壊した岩場も、倒木も、苔む した泥壁も、自然の流れなんだろう。そこへ、申し訳なくおじゃまさせてもらっている謙虚な気持ちを持つ限り、なんとか遡行を許してくれるのだと理解してい る。

  
 

  今回、最大の難所である、稜線直下の壁が立ち塞がった。右の尾根には目もくれず、直上だけを探る小松の親分と私がいた。そう、「水曜登攀隊」がいた!ま ず、左に走る棚から、脆そうだがなんとかなりそうな3mほどのチムニー状に、私がリードで取り付いた。どの岩もことごとく抜ける・・・。フレンズも利かな い。なんとか突破を試みるが、一か八か・・・の乗り越しを試みようとした時、ビレーしている小松の親分から「下りれますか?」と声がかかる。この日、ずっ と私がリードしている状況だった。足の骨折に始まり、肩の故障と続き、モチベーションを上げられずにいた小松の親分に、強い目の輝きを感じた。そして、頭 上の被り気味の苔むしたクラックにルートを見出していた。「道具を渡して貰えますか?」・・・、ついにリードで突破する気合が入った!実に、あの頃の雰囲 気に包まれていた。

 
 
入渓して3時間20分、稜線に抜けた! とりあえず一枚!
 
 

20分ほどで夏木山山頂! 昼食後、いそいそと夏木新道を下る。
 
 

 膝が悲鳴を上げた!ひどい歩きで下山したが、緊張から開放された気分と達成感が、爽快感になっていた。モチベーション上昇の小松の親分・・・、ブユに刺されまくりのじんさん・・・、お疲れ様でした!
 帰路、藤河内渓谷を眺めながら「湯−とぴあ」に浸かり、疲れた体をリセットする。

 
 

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自 宅発5:00----都農神社5:30----道の駅「宇目」7:12----夏木新道登山口8:15----スタート8:40----鋸切橋入渓9: 00----稜線・登山道合流12:20----夏木山12:43----昼食----下山13:00----夏木新道----登山口14:22---- 藤河内ユートピア温泉----解散----都農神社----自宅着18:30

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