水流渓人「hot-news」

2009年11月3日 「根子岳/阿蘇・・・地獄谷〜南尾根」西都山岳会

根子岳・地獄谷からの例会山行が実現した!

 

 「例会山行じゃったら、会長が休みん時に合わせて行くど!!根子の地獄谷に連れて行っちゃるが!」と、namaさんからの嬉しい提案をいただいての実現となる。西都山岳会で、namaさん会長放棄で、名ばかりの会長が私である。
 事務局のヨネちゃんが、メーリングリストで参加募集をすると、15名の参加希望・・・。数日前、namaさんから電話で、「昼飯食うか?」のお誘いを受け、「参加が多いときは、南尾根は無理かも知れんな!」と、私に言った。

  
    
高森に着いて見た根子岳には雲が・・・ 大戸登山口にて全員集合写真
   
 


地獄谷に向かって歩き始めた・・・。

 
 高森に向かう車の中で、namaさんが「今日は、本官に登山班を任せるって事にしたっちゃが!」と言い出した。全員で地獄谷を詰めての登山と思っていたが、namaさんは、上手い具合に南尾根登攀組と、2つに分けていた。だますオッサンも、よくやるわ!だが、甘んじてそれを受けてくれた本官さんとnamaさんとの関係も、実に良いものがある。【本官さん】とは、かの岩職人集団「庵・鹿川」の重鎮である。加えて、今日の助っ人?佐賀から【ビシバシさん】・・・。御歳65を過ぎて、その登攀力・ボッカ力・・・山力?は、有名・・・。やはり「庵・鹿川」の愉快なオヂサンである。
 「案内するわ!」と言いながら、namaさんと本官さんは、去年、案内役の勘違いで、この地獄谷を詰め上がる事は出来なかったらしい・・・で、今日がリベンジとなっていた。案外、一番登りたかったのは、他ならぬnamaさんだったのかも知れんなぁ〜!
 
 ■南尾根組・・・namaさん・・ビシバシさん・タカオ君・川キョン・じんさん、そして私の6名
 ■地獄谷登山組・・・本官さん、アヤちゃん、シズちゃん、ヨネヨネ、ハセさん、ハタさん、よしこさん、しのぶさん、あおさん、

 
 「
地獄谷の涸れ沢を詰め、いよいよ2班に分かれる前に、記念写真をば・・・一枚! ガレガレの藪沢詰めが始まった!
 
 
冴えに冴えるnamaさんのルートファインディングは、長年の山感?スゴイのだ!! 猛烈な傾斜のガレ涸れ沢
 

 南尾根から、南峰へ至り、その南尾根の痩せ尾根を登攀縦走する【フェニックス山の会】(大牟田労山)の面々。この南尾根ルートは、彼らにより開かれた。この日は、ピナクル山の会の方も混合チームとなっての縦走だったとか・・・。
 
 私達6名は、namaさんの冴えるリードで、地獄谷を南尾根に突き上げた。傾斜の強い涸れ沢では、落石要注意で「間隔を詰めて、登れ!」と教えてもらう。猛烈で、急傾斜の藪に突入しながら上手く鞍部に飛び出した。振り返れば、フェニックスチームの前に飛び出す形となり、お互いに手を振り合い、声を掛け合っての縦走となる。しかし、この悪場での迅速なnamaさんびしばしさんの行動は素晴らしい。経験希薄な私にとっては、どの動作も勉強になる事ばかりだ!
 
 当会の新人タカオくん・・・。以前、久住11座縦走した時以来だが、namaさんに連れられ比叡の6級ルートを、ガンガンとリード挑戦している。甲斐駒のアルパインルートへも遠征している。実に、穏やかな、たくましい表情になっていた。
 
 
今から登る痩せ尾根、そして天狗峰 いよいよロープを出しての登攀
 
 

鋭い痩せ尾根ピークで手を振る私を、namaさんが写してくれた!素晴らしい高度感である。
 
  
天狗峰へとリードするnamaさんとタカオくん。 リードするタカオくんの笑顔がいい!

有無を言わさないnamaさんから「タカオ!お前もリードで行け!」の言葉に、登山靴でのリードを、よくやったなぁ〜!

突き
 
天狗峰の北面についた樹氷 天狗峰にて、バックは高岳
 
 

詰め上がった地獄谷を見下ろす。
 
 


天狗峰からのパノラマ。この日は、九重山・祖母傾も、良く見えていた。

 
  
東方を見下ろす。天狗基部に登山組待機! 全員、天狗峰に登り、賑やかな昼食。
 
 

お約束、集合写真!
鹿児島・黒稜会の方にシャッターをお願いした!ありがとうございました。

 
 

 いつも、山の会の例会に参加すると、「いいもんだ!」と思う。本能的に、やはり多勢に楽しさを感じるのが普通の人間なんだな!と思う。日頃(・・・日頃というのは、私が活動(遊べる)出来る平日の範囲・・・)、何か目標を持ち挑戦している訳でもないのだが、家庭の夫としてとか父親としてとかという土俵を、男ははみ出して「熱い」ものを追いかけたりする動物の様な気がする。そんな血が流れ、騒ぐのである。私は、山は家族で楽しむ手段として始めたのだ。自分の血の騒ぎを高めるためのものでは無かったはずだ。でも、我が子は、すでに私の意思では無く、自分の意思で行動をしている。今後、自分から父親と山歩きをしたい!と言い出すまでは、無理強いする事は出来ない。いや、それでは実現できないと言ったほうが正しい。そんな日が来るのを楽しみに待ち、いつでも対応できる体でいる努力を、これからはしなくてはならないのかも知れない。

 
 
天狗からの下山用にロープをフィックスする。 ラストのビシバシさんは、回収役お疲れ様!
 
 


東峰に立ち、大戸尾根を下山する。途中で南尾根を振り返る・・・。達成感に浸る一時だ!

 
 
テクテクわいわいガヤガヤ下山!
「口を動かさんで、足を動かせよ!」
と、ビシバシさんから激が飛ぶ!御構い無いしだが・・・。
牧草地が現れると、登山口も近い・・・。
畜産学部出身の水流渓人としては、牛は詳しいのだ!
ん・・・?っと、阿蘇の赤牛は・・・「褐毛和種」???
 
 

 地獄谷を登る時、じんさんに頼んでnamaさんとの写真を写してもらった。まぁ、めったにある写真ではない。ビシバシさんに、「こらっ!前会長と会長は、会員の面倒を見らんか!」と怒鳴られた・・・。大笑いしながら、くすぐったい思いをした。

 
 

登山日記のページへ

 

4:45自宅発----5:00西都発----高森町7:18----大戸登山口8:00----登山開始8:20----地獄谷2班に分かれる9:20----南尾根稜線10:15----天狗基部11:00----天狗峰12:14----合流----昼食----下山13:00----東峰14:30----大戸尾根----登山口15:40----高森温泉----高千穂夕食18:00----西都着21:30

 Copyright (C) 水流渓人 All Rights Reserved  

BACK

inserted by FC2 system