水流渓人「hot-news」

2009年9月16日 「第2スラブノーマルルート/比叡1峰南面」クライミング

2スラの名物岩・・・細引きで止まる?  ますます落ちそうだぁ〜!

 

 そろそろ岩登りがしたいな!と、久しぶりに思った。お馴染みの「水曜登攀隊」は、諸事情で都合が合わなくなっている。多くのルートを経験させてもらったのは、他ならぬ「小松の親分」のおかげである。平日にしか休めない私には、本当に有難い経験であった。これからは、自分で登れそうなルートを、相棒を見つけては時々触ってみよう!と思っている。
 今年の始め、原因の判らない左肩の痛みに「岩登り」へ気持ちが向かなかった。長男に刺激され、不細工ながらも登った1スラ。それから、5ヶ月が経ち比叡に立った。付き合ってくれたのは、いつもの水曜組のじんさん・・・熊本でありながら、いつのまにかNama師匠に「西都山岳会」所属とされた。「えっ?岩?」「そうだ!」・・・彼女は9ヶ月以上のブランクと、岩へ対する気持ちが弱くなっていた。でも、一番心配なのは、私自身が上手くリードできるだろうか?と言う事。

 

  

交通規制が行われている。 工事箇所は、1峰トイレ付近。
   
 

 丁度、比叡1峰のトイレ付近が工事中で、通行規制をしていると、「鹿川・庵」の重鎮・・・本官さんから親切なメールをいただいていた。それに合わせた集合時間で、手前で待ち合わせた。行ってみると、比叡の東側登山口手前の広い駐車場が停止位置になっていた。1峰なら、ここに駐車し少し歩けば、規制時間に関係ない事が判ったが、鉾岳へは、時間に要注意だ・・・しかし、平日だからだなぁ〜!!
 道具を準備し、てこてこ歩いてトイレ方向へ向かうと、1峰がグゥワァ〜ンと迫ってきた。焦りはない。この時点で、どのルートに取り付くか決めていなかったが、良く見ると1スラの1Pにロープが張られている。「?、誰か登っている?」と、とりあえず取り付きに行ってみると、前夜「鹿川・庵」に泊まられていた福岡からのクライマー4人組だった。「どちらからですか?」などと会話していると、「麓屋の方ですか?」と聞かれた。「西都=麓屋」が、実に有名になっているもんだ。師匠他、麓屋組が日々頑張っているからなんだなぁ〜なんて思っているうちに、登ろうととも考えていなかった「2スラ」へ準備を始めていた。

 
 
1P、ザイルがぐちゃぐちゃにモツれ、解き作業中!眺めながら、「ボクの心の糸と同じやなぁ〜。」などと・・・。でも、ザイルは解けた!

ロープ一杯で、草付まで。いい天気だ!

 
  
 2スラノーマルが始まる。
5+、出だしはちょっと嫌らしいクラック
考えてみれば、1Pノーマル5+は、初めてである。左のスーパーの終了点へ。
  
  
 2P/35m/4+ 楽しいスラブだ! 3P終了点のテラスは、草付トラバース
90度にザイルが曲がるので重い!
 
  

自分のリードシーンの写真(じんさん提供)はあまりないが、青空にロープを伸ばす嬉しい1枚だ!
この日は、福岡4人組みとは別に、2人組も1スラを登られていた。
ツアーバスも一般登山道へ、下からは工事関係者のギャラリー・・・賑やかだった!

 
  
 何も文句は無い、自分レベルのスラブ 最終ピッチ
 
  

終了位置の稜線からは、六峰街道が良く見えていた。
写真は、「速日の峰」の風力発電の風車と、人工芝スキー場。
 
   

 登攀と言えるのだろうか?でも、稜線へ抜けての満足感は大きかった。「なかなか行く気になれなかったけど、取り付けば案外登れるもんだわ!」と、じんさんが言っていたが、そんな安定感のある私のリードだったろうか?怖さは無く、久しぶりに何かに集中することが出来た満足感に浸っていた。まだまだ暑い岩場で、最後はバテ気味だったが、隣(1スラ)を登るクライマーにも刺激をもらい、緊張を持続出来た。楽しめた!と言う言葉は正確ではないが、この達成感とか充実感を、何か他のもので得ようとしても、それは「岩」の世界にしか無い気がした。木陰に吹く風は涼しく、ゆっくりとした昼食も良かった。ただ、ギアを詰め込んでの稜線歩きは、なまった体に結構こたえた。
 ひさしぶりの岩登りは、あれこれ語ることも多く、反省やら・・・今後の目標やら・・・。千畳敷まで、休憩の多い下山となった。からからの喉に、神社の水の旨かったこと!!日之影温泉は逆方向なので、槇峰解散。私は、チンタラ運転しながら、久しぶりに延岡の街中まで出てみる。そのまま帰ろうか?とも考えたが、濃い汗を日向の温泉でで流して帰宅する。その晩のビールの旨さは例えようがなかった。

 
 

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自宅6:10----槇峰7:50----1峰トイレ8:20----1スラ基部8:45----2スラ1P9:15----3Pテラス11:00----小休止---終了位置12:50----昼食----下山開始14:00----登山口15:00----日向の温泉16:40----自宅18:00

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