水流渓人「hot-news」

2009年8月12日 「甘茶谷左俣/尾鈴」水曜なんじゃこら隊

地元の沢だが、丁寧に滝を攻めて登る。

 

 天気不安定で、今回も祝子川を断念した。「来週から、3ヶ月ぐらい水曜が空きません。どこか行きましょう!」と小松の親分から電話が入る。この日のメンバーは、水曜なんじゃこら隊の4名。少し面倒臭い病に感染しかかっていた私は、『近くがいいや!』と、川きょん・じんさんにメールを流した。尾鈴といえば、県外組からは宮崎でも一番遠い位置・・・集合を7時半としたじんさんは、4時半出発で西都ICへとなる。しかし、元気の良い返事が皆から帰ってくると、『よっしゃ!行こか!』と気合が入った。
 川きょんが7時に来た。じんさんとの待ち合わせは、西都ICを出たところ・・・、小松の親分とは尾鈴の最終バス停先の広場。8時半には全員集合となり、キャンプ場を通過し、尾鈴山登山口へと進む。身支度中には降雨・・・、そして、水はたっぷり状態の中で遡行開始となる。

 

 

出発!おいおい川きょん急げよ!! すぐ側の橋から沢に入る。
   
 
いきなり泳いで斜滝を登る。チメテェ〜! 積極的に滝を攻める。
 
 


直登出来ない滝は、サイドを攻める。今日は、積極的にロープを出す。

 
 
豪快に登り上がる川きょん。
下から、私がお尻を(×触った)押した!
すだれ状の流れの中に人がいた!
ここらの住人だろうか??
  
 

直登を断念し、滝右をじわっと登るのだが、一旦滝に打たれて落ち込み付近からしか登れない。
 
 

水量の多い今日は、滝が3箇所になって出水している。小休止。(中央の滝の左を登る)
 
 

泳いで左側に取り付くが、水圧に負けなければ後は簡単に登れる。

抜け口が嫌らしいだけで、見た目より簡単。
 
 

両側に滝が落ちている。登攀対象は右の滝の流れのすぐ左を慎重に登る。

 
 

フレンズを2箇所セットしクリアする小松の親分。全員フエルト底。
 
   
上の滝の終了手前。高度感がある。 続いて私。
  
 

 標高930mに出てくる二俣。ルートは右だが、ここで昼食とした。今回、休憩中に突然沢音が下がり、滝の水量が減じたのを確認した。通常、じわりと水位は下がるのではないのだろうか?突然、目と耳で確認できる減水を体験した。なんだか、最近の気象は信じられない状況を生じさせているので、気が抜けない。

 
 
水も減り、崩壊の岩がゴルジュを埋め尽くしていた。 ゴルジュとなった岩壁に無数のイワタバコが咲いていた。
 
 
イワタバコの岩壁を少し登りトラバースする。 イワタバコのお花畑に圧倒される!
 
 
崩壊地を慎重に詰め 右の斜面から山頂を目指す。
 
 
山頂の広場手前に飛び出し、遡行完了! 下山すると、青空が待っていた。
 
  

 結局、この日巻いた滝は2箇所で、満足の遡行が完結した。山頂で終了を迎えるのは、本当に気持ちが良い。沢から取り付いた斜面は、藪もなく、ヒメシャラが混じる自然林で、気持ちよかった。ただ、体力ガタ落ちの私は、ジクザクにゆっくりしか歩けない。本当に情けないぐらい体力・気力が低下している。
 自分の与えられれる環境があるという事は、今の不景気な社会の中で有難い事。やりたいようにやれる時代では無い。4人の子育て家庭には、重大な要素である。どんなことがあっても乗り切らねばならない。人は、プツッと地に着いた糸を切り、フワフワと風任せになりたい衝動に駆られる。石にかじりつく事が、必ずしも素晴らしい事ではないだろうが、到達点も判らぬまま歯を食い縛らなくてはならないのも辛い。子育てを終える事、幸せな老後を迎える事・・・なんなんだ?その為に今を我慢しなくてはならないのか?いや違う・・・、今を精一杯生きねば先も無い!ということだろうか?
 判っている事だが、それがとてつもなく難しい・・・よねっ!盆休みの初日、沢で遊んだ。熊本から参加のじんさんのリクエストで、西都「入船」のうなぎを食べに行く。うなぎのみママも参加してくれた。

 
 

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自宅7:00---西都IC7:15---尾鈴バス終点8:20---登山口入渓8:55---標高930m二俣12:05---標高1150m遡行終了地点13:25---山頂14:25---登山口16:00---木城温泉---入船うなぎ---解散

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