水流渓人「hot-news」

2009年5月5日 太宰府「宝満山〜愛嶽山/九州国立博物館/太宰府天満宮」家族

太宰府天満宮は、受験の神様なんだよね!

 

 状況としては、今年は次女の受験の年、そして、次男はGWに部活合宿。私は、正月やGWやお盆の連休は、家族と過ごすつもりでいる。平日休みの仕事パターンだからという理由ではないのだが、連休やたまの日曜休みは、家族と過ごしたいのだ。いや、多分、日曜が休みでも、山岳会の仲間との山行には行かない気がする。大体、私は、引込思案で、協調が嫌いで、人に意見される事が嫌いである。意見されたからと言って、社会人らしく一応同意の外部的具体的行動は取るのだが、まったく聞いていないし、従うはずがない。他人の土俵に引き込まれて、それを価値観として話合う事は、まっぴら御免のコンコンチキである。自分がどうであるか?なのに、価値観を異にする人との、儀礼的会話以外は苦痛である。それをつくづく感じたのは、今を楽しみ、その今を会話しない人との登山である。その山を登っているのに、行った他の山や厳しさや登山スタイルを比較し話そうとする事である。いやいや、気持ちは判る。『あなたより私は経験豊富で、登山という行為においては私の方が優れているのよ!』との縦関係を築こうとする行為なんでしょ!そもそも。私は特にケツの穴の小さい男で、ふがいない臆病者である。小さい人間なのに、グループ化したり、集団化する事がキライなのである。体を動かすと、すぐにあちこち故障してしまう。毎晩、晩酌はするが、焼酎1杯で終わる・・・終わろうとする・・・いや、終わらせたい。帰宅し、夕食準備をしているママの横で、機嫌を取りながら何時もの様に自分で肴を準備する。それなのに、休みが来るたび、何かしようとして、その度にストレスを抱えてしまう。アホである。世は、家庭より自己の遊びを優先する・・・、いや優先できる人たちも多く、その人たちの意見と言うか家庭の意見と言うか、なんでそう出来るの?するの?と聞いてみたいが、聞けない。そんな、臆病で面倒くさがりな私だから、一人で外食が出来ない。店で、「すいません!」と声を出せない。ガソリンスタンドも、店員と話すのが億劫だから「セルフ」のスタンドを好む。・・・と来たら、高速道路も、係員と料金の受け渡しをするレーンより、ETCレーンを選ぶ。・・・・おっ、ようやく本題だ!そう、ETC割引「1000円」を利用して、太宰府へやって来たのだ!・・・と言いたいだけで、よくグダグタ書けるなぁ!ってか

  
   
思わずニンマリする「1000円」の表示 かまど神社手前から見える「宝満山・愛嶽山」
   
 
かまど神社にて・・・
長女は、訳あって駐車場待機!
今日は、長女の友達「ズッシー」が同行する。
かまど神社の境内を左へ
  
  

山の図書館前を通過する

一ノ鳥居

 
 

百段がんぎ 中宮跡
 
 

【宝満山(ほうまんざん)】
 古くから御笠山(みかさやま)、竃門山(かまどやま)呼ばれ、信仰の山として崇められていた。平安時代には伝教大使「最澄」が中国へ渡る時、航海の安全を祈って以来、仏教が栄え、江戸時代には山伏たちが修行に励んだ。山中にはその名残りの坊跡や窟、また、カマド岩や益影井など伝説に彩られた場所も多い。明治の初めの
神仏分離令により、現在は山頂に竈門神社上宮、麓に下宮が鎮座するのみである。標高829.6m
 
【中宮跡】
 宝満山に修験道が盛んだったころ、この場所の中宮といわれ、この山の本地仏十一面観音をまつる大講堂を
中心に、神楽堂、鐘楼、法華塔、九重塔、黒田光之寄進の鳥居、毘沙門などの小祠が建ち並び、山伏の修法の中心地であったが、明治初年の
廃仏毀釈によりとりこわされ萱野となった。

(現地看板より転写)

 
 
チムニー状の岩場にロープが掛けてあった。
私が登ると、ついてくる長男・次女である!
なんとも愛らしい石楠花に出会えた!
 
 

 この「竈門石」は、3本立っていて、この石をカマドのスタンドにしたのだと言われている。実際に、祭祀に使われた土器なども出土しているらしい。この掘り文字は、江戸時代に博多聖福寺の住職だった仙高フ手によるものだそうだ。また、このカマドで、「益影の井」の水を汲み、応神天皇の産湯をわかした・・・という伝説があるとか。
 たくさんの史跡をたどる山歩きも深いものがある。眼下に見下ろす太宰府の町は、やはり宮崎ではない強い歴史の足跡を感じる。もっともっと調べながらたどる旅もしいたが、そんな時間を持ち合わせない状況に少し悲しくなる。興味も趣味も多い方だから掘り下げると停滞してしまいそうだからかなぁ・・・、大体「飽き性」「浮気症」なのか、どの趣味もあれこれしたものの、熱しやすく冷めやすいヤカン滾りの性格だから、何も物になるほど詳しくもなく誇れるものも無いのだなぁ〜!!ブツブツ思う暇もなく、先を急がねば山頂には到達できぬ・・・と、「竈門石」を通り過ぎ横の岩の上に登り上がると、そりゃ素晴らしい展望が広がった。

 
 
「竈門石」上の岩の上で・・・いい眺め!! その岩の上から、山頂上宮がすぐそこに見えた!
 
 
山頂到着!上宮で手を合わせる。 山頂標識にて記念写真
 
 

山頂から太宰府市内と周辺の景色を楽しむ。

 
 
山頂で食事休憩後、中宮跡から「行者道」へ 石段ではなく、自然の濃い行者道だ!
 
 
愛嶽山(おたけさん)へ寄る 山頂付近の愛嶽神社の祠
 
 
一旦、「鳥越峠」に戻り下山する。 沢沿いにミズタビラコが咲いていた。
 
 

 久しぶりの山歩きに、次女は、足の付け根が痛いと言っていた。4月末に毎年実施される学校行事「ねばろう会」(24kmの歩こう会)の影響かな?と思ったり、もう、山歩きは・・・というか、親父の付き合いは嫌だと暗示していたのか・・・!?黙って距離を置いて歩く次女を少し気にしていた。高校3年、私から見ればずいぶん頑張っていると思う。しかし、基準は私の感覚ではなく、全国の高校3年生基準の中に彼女はいる。中学から続けてきた美術部で、ついに夏・・・宮崎県代表として全国高校文化祭(今年は三重県開催)へ行く事になっている。いわゆる、文化部の甲子園出場だ。昨年は、静物画で九州大会に行き、ついに今年、全国だ!しかも、その油彩のテーマは「自画像」でである。自分が描いた自分の絵が全国大会のパンフレットに掲載される。なんとも、アイツらしい出場の仕方だと思う。今まで私たち親を、いつも想像以上に驚かせ楽しませてくれた。受験という門をくぐれば、また、彼女の大きな世界があるはずだ!と、親としての支援を頑張らねば・・・。と気合を入れ直している。
 
 かまど神社に下山する。まだ、12時だ。かまど神社の境内を過ぎ、階段を降りながら、私の横を歩く次女がポツリ言ってくれた。
「おとうさん、最近は、うっ!と思うほどのキツイ山歩きはしなくなったね!家族では・・・。」
それはそれは嬉しい言葉だった。それぞれの成長や関わりが、家族全員の都合というものをすれ違わせている。でも、それはそれで、今の家族のスタイルだと思っている。
「よし!受験が終わったら、うっ!と言うぐらい山に登るか!」
頑張ろうが、頑張れないであろうが、実現しようが、失敗しようが、君は私の娘だ・・・。

 
 
チベット展を開催している「九州国立博物館」へ 立派でデカイ建物があった。
  
  
太宰府天満宮と次女・・・合格祈願! 焼きたての「梅ケ枝餅」をハフハフ食べた。
 
 

 かまど神社近くの温泉「登久志の湯」へ向かう。GWだが、車はまばらでゆっくり浸かれた。露天風呂で風に吹かれると、ホッとしてしまう。疲れ・・・とまではいかないハイキング程度の感じだが、このままピールをグビッとやりたい衝動にかられる。賛否両論あろうが、ETC1000円は有難い。西都から椎葉の山に行くより早く太宰府に到着するんだから・・・。
 入浴後、太宰府天満宮付近に駐車しようと移動すると、あれよあれよと混雑に入ってしまう。「満車」の立て札の駐車場ばかりが目立つが、なんとか500円駐車場を見つけることが出来た。
 
 案内板に従い、500m先の博物館へテクテク歩く。500m歩くと、巨大要塞の様な建物が見えてきた。チベ゜ット展(イベント展)と常設展の入場で、大人1300円/1人である。連休前に、今回のGWの使える予算をしみじみ聞かされていたが、折角だから・・・と言う私に、ママは入場券売り場で少しムッとして見えた。展示は、驚くほどのスケールで、大満足だが、見学時間がまったく足りない。展示方法に、特に感激しながら、時間が押してきて泣く泣く天満宮へと進んだ。
 
 博物館から天満宮へは、エスカレーターや動く歩道で、楽ちんだ。あっと言う間に、天満宮の太鼓橋を渡った辺りに出る。手を洗い、門をくぐり本宮へお参りする。??っ・・・。結局、お参りしたのは次女だけで、戻り道の太鼓橋の上で、「で、誰かお参りした?」なんて、ボケた会話と、池のカメを見て大喜びするアホ家族の絵図があった。ここでも、ママの心配は、財布の中身であり、アツアツ焼きたての「梅ケ枝餅」は、一人1コ、お茶は、6人で500m1本という、我慢大会ぶり・・・。素早く行動に移ったのは、店頭の「試食」・・・しかも6人でガツガツ食べている。合い間に「帰り、ガソリンは足りるよね?」と聞き、「いや、給油せんとダメやろ!」という私に、ますますムッとしながら「2000円にしとこか!」と、言いつつ・・・「あれだけ言ったよね!この連休の予算・・・。」と、目が怖いのである。見ないように「コンビニ銀行で、少し下ろしておいた方がいいよ!」というのが精一杯。
 
 その後、太宰府IC手前で、給油満タンにし、PAで夕食だ!と、混んだPAをかわしながら、霧島PAまで頑張って走ったら、レストランの営業時間を過ぎてしまい、マズイ立ち食いラーメンとなってしまう。良く遊んだ一日だった。

 
 

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自宅3:55----西都IC4:18----太宰府IC7:17----かまど神社7:35----登山開始8:00----中宮跡----竈石----山頂10:00----休憩----下山10:36----中宮跡----行者道10:56----鳥越峠----愛嶽山11:42----鳥越峠12:01----かまど神社着12:32----登久志の湯----九州国立博物館----太宰府天満宮----太宰府IC17:25----霧島SA食事----自宅着21:55

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