水流渓人「hot-news」

2009年4月29日 椎葉山巡り「時雨岳〜白鳥山」夫婦登山

未だ、見たことのない「ヤマシャクヤク」を訪ねる。

 

 水曜の休みと祭日が重なった。次女は、模試にて登校。佐土原駅への迎えを、普通免許取得初心者マークの長女が引き受けてくれたので、帰宅時間制限なし・・・の、夫婦山行が実現した。実は、数日前までカタクリの花を見に、京丈山あたりにとも思っていたし、久しぶりに山岳会に公募もしてみようかとも考えていた。前日、nama師匠の仕事場へ、皆の予定を確認に出かけると、連休を控えての自宅の片づけや所要があると言う・・・。師匠夫人のチーちゃんが、「今年は、どこの花も早く咲いてるし、時雨岳のヤマシャクの状況を見て来てよ!藤の花が散る頃がヤマシャクの時期だから・・・。」と、アドバイス・・・・・・即決の椎葉行きとなった。
 次女を佐土原駅6:48発の電車に間に合うように送ると、国道10号線で美々津へ走る。美々津から耳川沿いに走り、国道327号線に乗る。諸塚村から椎葉へは、途中の土砂崩れで迂回路を通り椎葉へと抜ける。椎葉大橋から右に上がるように入ると、上椎葉ダムの上に抜け、展望が良くなる。道はクネクネとなっているが、所詮舗装路・・・快適に水無川に着き、左折し登山口を目指し。すこぶる良い天気に、初対面の花への期待も膨らむ。

  
   
椎葉大橋手前から右へ 上椎葉ダム
   
 
時雨岳の登山口標識 砂防堰堤から歩き始める
 
 

 時雨岳への登りは、両側を人工林に挟まれてはいるものの、素晴らしい森である。新緑のうっすら色、林床のバイケイソウ、愛らしいシロバナネコノメソウやツクシネコノメソウが出迎えてくれる。標高差350mも登れば、山頂である。
 
 
時雨岳の山頂付近はネットで覆われ、ここが出入口。 時雨岳1546m
 
 

時雨岳の南より白鳥山を見る。いい天気だよ!

 
 

白鳥山方面へ少し歩くと、縦走路添いや南斜面にヤマシャクヤクの群落が広がっていた。

 
   
縦走路鞍部より市房方面 白鳥山への登り
  
   

白鳥山の南側展望所から、時雨岳・市房方面はグルリ絶景だよ!
  
   

白鳥山1639.2mへ到着した。
とても気持ちが休まる歩きだと感じた。

  
  
平家落人の住居跡 苔むした石灰岩・・・なんとも言えない自然の造形
  
  
唐谷を下る 御池登山口に下山した。
 
 

 白鳥山付近のヤマシャクヤクは、まだ蕾だったが、時雨岳の南斜面の群落は、ほぼ咲いていた。初めてみる山芍薬の花に、なんとも優しい気持ちになれてホッとした。日々、私は生きるために、家族を守るために、走り続けている。それを家族が認めているか判らないが、時折、疲れたなげやりな自分を感じたりする。ずるい自分。汚い自分。ウソの自分。日常は麻痺しがちな感覚を、日常の中で取り戻そうとすると、感情の高ぶりを持って自分を落ち着かせせている自分がいる。何を焦り、何を求めているのか判らなくなる。ここに来て山を歩けば、もう、そういうことはどうでも良くて、もっと呑気にのんびり穏やかにヒ日々を送っても、そう大差も無く、家族も窮屈にしなくて済むんじゃないか?と思える。
 私が大きく勘違いしていたのは、かつて子供達と汗を流して登った山で、子供達まで私と同じ感情を持ってくれたのでは・・・??という、大きな期待の混じった感覚である。かと言って、今は子供達が家族の歩調を乱しているわけでもなんでもない。自分の考えと意思を持ち、自分の人生を歩きだそうとしている子供達が、私には遠くに行ってしまうように感じてしまうのだと思う。そして、それは、ごく当たり前で、自然な流れであるのだ。判っているのに、へそ曲がりな頑固な傲慢な態度をとろうとする親父なんだろう・・・。いつも自然の中を歩けば、不自然な自分に気がつく。傍を歩くママと、縁あって歩き始め、家族が6人になった。たくさんの興味と喜びと感動を、子供達はいつも与えてくれる。
 下山して、駐車位置に戻るのに車道を歩くとき。3つのカーブミラーに出くわした。結婚して21年が過ぎた夫婦が、曲がって映っていた。あの頃からは、ずいぶん進化?退化?した二人がいた。「まだまだイケる!」

 
 

今日の思い出・・・

  

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自宅6:25----佐土原駅6:45----上椎葉9:15----時雨岳登山口10:20----登山開始10:35----ネット11:25----入口探し----ネット入口11:58----時雨岳山頂12:03----ヤマシャクヤク群落----鞍部12:30----昼食----白鳥山展望所13:52----白鳥山山頂14:00----平家住居跡14:12----御池----唐谷から下山14:50----御池登山口15:07----車道歩き----駐車位置15:20

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