水流渓人「hot-news」

2009年3月19日 「長男の中学卒業・・・天包山に、そう!行ってみた。」長男と2人登山

たいした卒業の記念じゃないけと゜・・・

 

 そう言えば、3月7日に長男は中学を卒業した。そう言えば・・・と言ってしまうのは、中高一貫の学校だからだろうが、どうもピンと来ない。私もそうだったし、すでに高校の勉強も開始されているからだろう・・・。「山には行かんと?」と、長男に聞かれ、「そうかそうか、されなら・・・。」と、あてもなく当日を迎えた。前夜の天気予報で、雨だったのでなんとも調子の上がらない当日であった。「山は止めだな!」と、前夜には決めていた事もあり、「まぁ、とりあえず出かけて、温泉に入って帰ってこようか・・・。」と、長男を連れ出した。別に、なんでも良かった。二人で過ごす事に意味がある気がした。
 中学1年2年と、レスリング部に入り親に新しい世界を垣間見せてくれた。1勝するのを見たかったが、彼は自分の意思でキッパリと退部し、生徒会長に立候補した。毎朝、あいさつ運動を続け、体育祭では台に立ち号令をかけた。文化祭では、開会の挨拶に続き、生徒会で1時間に及ぶ「劇」を披露してくれた。何事にも積極的に取り組む彼の姿が、とても眩しかった。

 
  

私達の住む西都市の歴史に「一ツ瀬ダム」の存在は不可欠である。
  
   
資料館に寄ってみた。 ダムの歴史のVTRを二人で見た。
 
 

 一ツ瀬ダムは、昭和35年頃に工事着手・・・私が生まれてすぐの頃である。いわゆる西都が市制をとったのもこの頃(S33)で、いわゆる「ダム景気」が起きた頃であり、その工事関係の流入人口で5万人(今は3万4千人台)を越したのもこの頃(S35)である。商売をしていた母方の実家も、この景気に乗っかったそうで、工事現場や発電所社宅など、ダムに関連する場所で多くの収入を得ていた話を聞いている。反面、その影響で一ツ瀬川が荒れていった話も聞いた。
 資料館で、ダムに沈む住民達の土地交渉の様子が映し出された。父親とダム湖の横を通るとき、斜めに沈んで行く道や、湖底から見える立ち木、住宅が見えていた。悲哀をも感じたが、それを糧に生きてきた事を否定する事は出来ない。息子は何を感じて見ていたのかは判らないが、答えは導くものでなく自分で導き出せばいいと思っている。いや、それは最近になってそうしなくてはいけないのでは・・・と、強く感じている。
「今度はどこ行く?」
「小川城から天包山へ行って、登るか?昔、行ったのを覚えちょる??」

   
  
越野尾小学校跡・・・山桜が咲いていた。 春の花「ツクシショウジョウバカマ」
 
 

小川城跡の前を通過し、「殿様街道」を走り「天包山」へと向かう

 
 
今にも雨が落ちそうな「天包山1188.8m」 西南戦争の碑
 
 

 天包山の8合目広場にやってきた。出かける時に立ち寄ったコンビニで、カップラーメンとオニギリを買った。卒業祝いの食事に、カップラーメンを買った。
「今日は、ちょっと高いカップラーメンを買おうぜ!」
「うんにゃ、ボクはいつもの辛子高菜ラーメンが好きっつよ!」
 お湯を沸かしながら、今にも雨が落ちてきそうな空の下で、二人座り込んでズルズルと食べた。何もしゃべらず、ただズルズルと食った。なんか昔、私も親父と黙々と食った事がよくある。男同士の親子は、そうクチャクチャ喋るもんでもない。どうして、ここを登ろうか!なんて思ったのかも、理由は無いが、今日という一日が親子で流れて行けばそれでいい。飯を食い、黙って歩き、山の幸をとり、風呂に入る。それでいい。・・・いいよな?

 
 

坊主岩に坊主オヂサンが登ってみた。「お前も来い!」

 
   
なんと、ここに登ると雨が降る・・・!! 傘をぶら下げた息子がたまげた!
  
 

天包山と言ったらコレだ!??!。

 
  
山頂標識は目立たないが・・・ある。 山頂の展望所。今日は展望は無い。
 
 

1997年家族で立った天包山の標識・・・・・ ・・・今は、中心の棒だけが残っていた。
 
 

まぁ、下山しよか!

カリコボースの湯で、WBCを見た!
 
 

 天包山の山頂までは、気持ちの良い自然林の中を整備された遊歩道歩き・・・ってな感じだが、標高差200m歩く。山頂へ出ると、鉄塔が乱立?している。以前来た時から11年が経ち、あの頃4歳だった長男は、15歳になり歩いていた。私は、今、本当に迷っている。自身を無くしかけている。子供達に、今まで何をしてきたのだろか?と、いや、あれこれ何やかやと、し過ぎたのではなかろうか?と・・・。本当に迷い、苦しんでいる。その犠牲にならねば良いが・・・と、心配している。アホな親父の言うことなど聞かず、自分の信じる道を歩け!と言いたい。子育てって何だろう・・・。

 
 

  

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