水流渓人「hot-news」

2008年11月12日 「根占・鬼岳/サブマリンカンテルート+α」鹿児島県

ヒヒヒッ!笑ってしまうのは、週末に雨が降り、平日に好天な事だ!
ここのところ、初見チャレンジの所ばかりなのも、ヒヒヒッな状況だ!
しかも、この鬼岳の入門ルート「サブマリンカンテ」は、何年越しの計画だろう・・・!
もう一つ、ヒヒヒッなのは、ここの看板ルート「西岩稜ルート」は、来年に温存・・・(#^.^#)

    

 このルートの事を知ったのは、西都山岳会「麓屋」に2004年5月、家族で宿泊した時だ。賑わう麓屋に、鹿児島労山の方や、黒稜会の方達が同宿されていた。あれこれはずむ会話の中に、「根占」「鬼岳」「黒稜会ルート」「サブマリンカンテ」「立神公園」の言葉を聞いた。折りしも、岩登りを始めた頃で、「海まで見渡せる、爽快な岩場」だと聞いていた。あれから、行く機会を得ずにいたが、先週の鉾岳の帰りに、チラと提案してみた。水曜日が近づくにつれ、「最高の天気の中で楽しみたいなぁ〜!」との思いが強くなり、小松の親分・じんさんに声をかけ、二つ返事で決行となった。

 
  

 ↓高隈山系↓

 まるで、小学生の遠足気分だ!私の自宅に5時半に小松の親分と待ち合わせだが、私は3時には目が覚めるわ・・・、小松の親分は5時15分には到着するわ!出発すると、じんさんから「朝食のサンドイッチとコーヒー、昼食の弁当は準備してあります!!」と、嬉しいメールが入る。子供達の朝食・弁当・夕食まで万全のじんさんは、あそぶだけのこともるが、やることもしっかりやっている、スーパー主婦だなぁ〜!ホメルノデマタヨロシク(^=^;
 7時前には、待ち合わせた都城・道の駅を出発する。鹿屋市内を抜け、錦江湾が見えると、なんだか、岩登りに来たのでなく、観光気分になってしまう!青い空と海・・・\(^O^)/

  
噴煙の無い「桜島」 薩摩富士「開聞岳」
   
   
立神公園を過ぎてすぐ左折・林道へ 1km弱で駐車位置へ
  
  

登山口からすぐ「みかん畑」になる。そこから見上げる「鬼岳」。中央が西岩稜、右端の低い岩峰がサブマリンカンテ。

  
  
第一分岐は、今後の西岩稜も気になるので左へ
右をたどれば、直接サブマリンカンテらしい
沢を渡り、第二分岐。右(南面)へ
西岩稜へは左をたどるらしい
  
    
ここだろか?違う?いやそうだよ! あれこれ捜して、取り付いてみた!
  

 第一分岐を右に行けば、最短で「サブマリンカンテ」の基部に着くと書いてあった。しかし、「左岩稜ルート」も意識して、左に向かう。すぐ沢を渡ると、第二分岐は急登で、アヘアヘとたどり着いた。左が左岩稜ルートだと意識しながら、右へと進路を取る。岩峰の基部を歩きながら、時折出くわすルートらしき支点のボルトに目をやる。サブマリンカンテに初挑戦するには、アプローチの情報入手をいい加減にしていた。そのくらいの方が、自分らで来たぞ!感が強くなると思っている。
 そして、取り付いた凹角は、ずいぶん難しく、上部のクラックも凄い迫力だ!5.9のルート図に、「ここはずいぶん難しいグレードだなぁ〜。」ぐらいの意識で、どう考えても5.10c程度はあるのでは?と気づくには、2Pも結構な厳しさでAOとなり、3Pを捜しても無いのと、どう考えてもカンテでなかった。3P捜しに右往左往して、登った見晴らしの良い岩からは、少し向こうに「まったくサブマリンカンテ!」という岩峰が見えていた。

  
    
こんなに難しい? 2Pも結構なもんだよ!
   
   
3Pを探し回っていたら、なんと向こうにサブマリンカンテが見えたではないか!! ・・・で、そのサブマリンカンテへ移動。
  
  

こう、登るんだぜ!!

  
 

1Pの軽い凹角からスラブへ・・・倒木がルートへ覆いかぶさっていた。すでに14:50・・・

  

1Pの終了点

2Pへ

あ〜っ、快適極まりない!!ぜ。

 

サブマリンカンテは、空へ抜けるルートだ!

 
 

サブマリンカンテは、照葉樹と海の絨毯を広げる!

 
  

実に、快適にピッチをつなぐ

最終ピッチをフォローするじんさん

  
   
ピークへは3mのボルダーを登る。アナドレナイ(^◇^;) おぢさんと、娘さん(@_@;)は、嬉しいのだ!
  
 

下のマイナーピークの向こうに、ピークに立つじんさんと水流渓人、懸垂下降の小松の親分の影ヽ(*^^*)ノ

 
  
暗い下山は、こんな景色を見せてくれた。 ほいっ!到着
 
 

 サブノマリンカンテは、この上ない「青空」と、高度感を楽しませてくれた。裾野に広がる照葉の森。そして穏やかな海。傾きかけた陽は、ピークでの時間をゆっくりとは与えてくれなかった。暗くなることは覚悟したが、なんせ初めての場所での暗がり下山は不安が多い。慎重に懸垂下降を完了させると、急ぎ、道具をリュックに仕舞い込み、ライトを携えた。
 サブノマリンカンテの基部付近までは、目印もよく確認できたが、なんせ足元が悪い。来た道を戻ることに決め、ガレの基部を降りていく。最初、間違え取り付いた場所を過ぎる頃には、ライト点灯となった。すでに、目印テープは確認できない・・・というより、すでに見失っていたが、「谷」の意識は強くあった。しばし、道具も万全だから、谷を下ってみたが、危険も多く感じたので、右の尾根に登りあがる。起伏のない広場みたいな尾根は、歩きやすいが下降路も見つけにくい。しばし、第二分岐を過ぎない様に高度を下げると、少し左からの沢音を確認できた。その感ピッタリで、第二分岐・・・安堵した。沢を渡り、歩きやすい登山道をライトで確認しながらみかん畑へ抜けた。正面に、ワインレッドのカーテンをまとった開聞岳が見えてきた。

 
 

  

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西都発5:30----都城・道の駅7:00----立神9:35----駐車位置9:40----支度----入山10:05----第一分岐10:12----第二分岐10:25---休憩----取り付き(メインフェイス?)10:53----登攀開始11:30----2P開始12:25----ルート探し----懸垂下降14:05----サブマリンカンテ登攀開始14:50----マイクロコル15:35----ピーク16:40----懸垂下降16:50----撤収・下山17:10----第二分岐17:45----駐車位置17:52----帰路----鹿屋食事----都城道の駅20:50----西都着22:20

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