水流渓人「hot-news」

2008年10月13日 親子クライミング・次女+長男と「失われた草付ルート/比叡1峰」宮崎県
 
次女100座達成記念!

長男が、クライミングをリクエストしてくれた。
私も行こうかナァ〜・・・と、次女も参加してくれた。
親父は、しっかり気づいているんだよ!君が丁度100座目を迎えること・・・。

   

 あくまでも過程ではあるが、100は100でもある。長男が迎えた100は、2006年11月3日「韓国岳」であり、その道のりを思い出すと、立派な歴史であり、大切な思い出である。ママが家族山行で迎えた100座は、仰烏帽子山だったなぁ〜!やっぱ大事な貴重な思い出が詰まっているよなぁ〜!!こうやって、家族のホームページに、その足跡を残して来れた事は、とても良かったと思っている。
 世は3連休なんだよなぁ!西都山岳会の仲間達は、すでに麓屋入りして楽しんでいた。水祭日のみ楽しめる私は、朝6時、ママ・次女・長男、nama師匠婦人のチ-ちゃん、会員のみっちゃんと一緒に比叡に向かう。しばらくすると、西都山岳会新会員のじんさんも麓屋到着となった。たくさん集まると、やはり賑やかで楽しい。ワイワイ言っていた声も、namaさんの「そろそろ行こうか!」の声で、いい緊張感へと変わる。
 
●メンバー構成●
 「失われた草付ルート」・・・・・水流渓人---次女+長男
 「FYK〜失われた草付〜3KNスーパールート」
               ・・・・namaさん----シゲちゃん@鹿児島労山、タエちゃん----アヤちゃん
 「登山口〜カランコロン岩〜藪ルートで麓屋」登山組
               ・・・・チーちゃん、みっちゃん、じんさん、ママ

  
   
比叡トイレ横で準備 見上げた第1・2スラブが青空に映える。
 
  

 「どこを登る?」namaさんに聞かれ、【失われた草付ルート】と答えた。私には、完全にフリーではリードできないルートだし、次女・長男にとっても、初の6級挑戦となる。不安要素をほじくれば、無数に出てくるが、決して格好良い親父である必要はないと思っている。子供の前でひびりながら、必死の形相で、奇声を発しても、それが家族登山の原点だからいいと思っている。次女の100座の記念に、平気で登れるルートより、必死である方がふさわしい。nama師匠も、そんな所登るのか!とも言わなかった。我が親子の挑戦に触発されてからだろうか?なんと、隣の最難関FYKルートへ取り付いたではないか!!

 1P・・・・30m/6級  傾斜の強いフェース
 2P・・・・35m/4+級 スラブ
 3P・・・・45m/6級  スラブ
 4P・・・・45m/4+級 スラブ
 5P・・・・35m/4級  スラブから小フェース
 

【失われた草付ルート】取り付きとなる1Pは、6級の膨らみを越す強いフェース

 
  
長男、ジリジリと登ってきた! なんだ!余裕じゃん!!
  
 

ギアを回収しながら登ってくる次女、長男が確保している。

 
  

 傾斜の強い1Pを、私はA0でしかリード出来ない。そんな恐くてびびった親父を、長男が確保していた。子供達の為に、核心部にアブミやスリングを垂らしながら終了点にたどりついた。登れるだろうか?ギアを回収出来るだろうか?いろいろ考えたが、「どっちから登る?」「ボクから行きます!」の会話の後、私が確保している長男の青ロープは、順調に上がってきた。「どうや?」「最初は緊張したぁ〜!」
 続いて次女が登る番だ。「登って来い!」「はい!」彼女は、セットしたギアを回収しながら登る。登る前に回収のコツを少し伝えていた。彼女の赤ロープは、登りあがった長男が握っている。実に順調にロープを引いている。私は、感動しながらカメラのシヤッターを切っていた。自分が登るより、登ってくる子供達を見た時の方が、完全にシビれていた。娘も息子も、凄い事やっている!その時間を共有していることに、これ以上無い深い絆を感じた。

 
 
FYKルートをリードするnamaさん タエちゃんもnamaさんのすぐ下をリードしている。
     
     

2Pをフォローする子供達をnamaさんが写してくれた!! 

  
  

2Pを競うようにフォローしてくる姉弟

 
 
3P/6級をリードする水流渓人 核心部をnamaさんが先に登り、上から写してくれた!
  
 
 皆合流で、賑やかな3P/6級  次女ピース! 長男も核心のスラブを越してピース!
  
 

4Pは、4+級。しかし、高度感最高のピッチ・・・なんだなぁ〜。
次女は、クリップされていないと好きなラインを自分で選んで登る。
クリップされている長男は、難しいラインを行くしかない・・・姉に追い越された!
(右は、TAカンテルートの3P)

 
 

ずーむあっぷっ!

  
 

 無事、終了点へ・・・。「どうだった!」と聞く私に、長男は「最初の所が恐かったけど、今までで一番楽に登れた・・・かな?」と答えた。次女は、「最初は緊張して面白かったけど、後は楽だったわ!」と笑った。そう言える状況で終了点に立てたのは、親父としてはなんとも言えない達成感でもあった。オニギリを1個ずつかじると、ギアとロープをまとめ、隣の終了点へ向かい下山するために稜線を歩いた。

 
 

 そして、ママ達の登山は・・・

トイレ横で支度を整え、登山道へ クライミングでは下山路となる道を登る!急登。
  
  

クライミングの下降路となる分岐上に立つ石柱。素晴らしい眺めの展望所にて・・・

 
 
カランコロン岩へのハシゴ場 カランコロン岩の上の岩へ立つじんさん
 
 
展望を楽しみ・・・ 昼食を食べて・・・
 
 

4人で記念撮影。

下山後、皆で干し掛けを手伝う・・・。

 
 

 クライミング終了後、ママに電話を入れる。11時にカランコロン岩で昼食を食べて、その先の鞍部から、北側斜面を藪こぎで麓屋を目指していた。一度、ここを通っているチーちゃんが沢に下り、それに不安を感じている様子が伺えた。下に通る林道には確実に達するだろうが、冷静に聞くと地図で現在地を把握できていないことが判った。降りてきそうな林道を、私の車で行ってみたが、途中倒木で引き返し、一旦、麓屋でnamaさん達と合流した。昼食を取ると、namaさんも電話で話していたが、取りあえず準備してnamaさんの車でアヤちゃんと高度的に上に立つ、いつも麓屋がお世話になっている地元の方の田んぼに向かう。比叡の裏側?が一望である。カランコロン岩も指呼の位置だ。再度、電話で状況を聞くと、そこから4人がいる位置が予想出来た。大声で叫ぶと、聞こえると言う。刈り取った稲を干す作業を手伝いながら、待つ事しばし・・・。林道が見えたと連絡があり、namaさんだけが車で迎えに行ってくれた。彼女達のつかの間の冒険が終わった。その間、1時間ほど・・・・・。5分ほどで、全員集合で掛け干し作業は、あっと言う間に終わる。

 
  

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 自宅5:45----穂北6:00----麓屋8:00----比叡トイレ横8:20----取り付き8:37----登攀開始8:55----失われた草付終了点11:20----下山11:50----千畳敷12:17----駐車場----ママの下山しそうな林道へ----倒木により麓屋13:00----昼食----地元の中村さん宅にて干し掛け手伝い----ママ達下山13:50----手伝い終了14:52----麓屋----帰路15:30----日向お舟出の湯16:00----帰宅18:00

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