水流渓人「hot-news」

2008年4月2日 「第一スラブノーマルルート新」比叡1峰/宮崎県

 
 

鼻息荒く「2スラスーパーを登って来ます!」などと言ってはみたものの・・・。

 
 

 比叡1峰のトイレ横駐車場には、3月が過ぎあわただしく過激に登り込んでいるじんさんが待っていた。環境というか、新天地というか、働く環境が変わり1ヶ月半ぶりの山だと言う川キョンと、久しぶりの岩登りでもある。準備をしながら、展望の良くなった岩場を見上げ、日曜日の降雨で染み出しの多いスラブをスッキリした気持ちで、ニンマリ見上げる水流ちゃんがいた。「ダメやわ!」「やっぱりダメやわ!」「仕方が無いからどこ登る?」「とりあえず2スラの基部まで行って決めようか?」「染み出しが多くてやっぱりダメやわ!」あれこれ言って内心ホッとしてもいた。1ヶ月半ぶりの川キョンは、「絶対、私はリードせんかいね!セカンドやかいね!」「登らせてもらいます。」と、めずらしい控えめな事を宣言している。
 1スラを50mいっぱいで登り、立ち木で切っる。2人にそのままブッシュを先に行ってもらい、右の2スラの壁を見てもらう・・・。「濡れててダメやわ!」と、川キョンから声が戻る。その言葉を待ったいました!とばかり、嬉しく小躍りした。私が「ダメ」って言ったんでは無いモンね!川キョンが「濡れててダメやわ!」って言ったんやもんね・・・・・。仕方ないもんね!!と、歩いていくと1スラノーマルのカンテを登っているとき、さっき立ち木でビレーするのに木にまわしていたスリング2本とカラビナを残置してきたのを思い出した。アホである。

  
  

第一スラブルートを見上げる。右下の染み出しが2スラスーパーあたり

 
  
1P。 を登る2人。
 
   

1スラノーマルのカンテ。核心を越えてパチリ・・・。動く岩が増えている。

  
  
カンテをフォローしてきたじんさん 花粉症でメガネの川キョン
  
 

亀の甲へ這い上がる?水流渓人(じんさんがヒョロヒョロと音のするカメラで写してくれた。)

 

 このままノーマルルート、あるいはスーパーの核心登攀でも良かったのだが、実に気になるのは「第2コブ岩」なのである。2度、フォローで登ってはいる。そして、最初から腰につけた「テープアブミ」は、何の為?である。迷いが生じるのは、自分に冷静な判断をする時間を与える事なのだろうか?休む事なくリードの体勢に移った。あれこれと「技」ではなく「道具」を使い、乗り越せた。でも、その高度感の中の一つずつの動作が、自分にとって満足だった。

 
  

 ノーマルルートの新コース「第2コブ岩」を乗り越す・・・

華麗に???
完全にフリーにこだわり???
乗り越す水流渓人・・・のつもりな本人なのだが・・・。まぁ登れてご満悦。

 
 
怪獣の叫びで、そのコブ岩を上がって来た。 以前、リードした事も忘却の川キョン
 
 
そのまま、最終ピッチをリードする二人。 スタスタ登って行った。
 
 

記念写真をば・・・。同級生トリオ

  
  


いつも自然薯を買う五十鈴川沿いの売店近く・・・。桜とこいのぼり

 

 1P終了点に残置したスリング2本とカラビナは、下山後一人で回収に行った。登山口に行ってすぐの神社を通り、右の樹林帯をつかみあがり立ち木に到達。また下りたが、結構スリリングな感じだった。おしゃべりもほどほどに、夕刻用事のあるじんさんと3時前には解散とした。帰路、日向の温泉から眺めた太平洋は格別だった。

  

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 自宅7:00----日向コンビニ----駐車場9:20----取り付きスタート9:50----亀の甲へ10:50----第2コブ岩へ11:45----終了点Aピーク12:20----昼食----下山開始12:54----展望所13:05----クライマーズルート下降路----駐車場----コーヒータイム----スリング回収----解散14:57----日向・お舟出の湯----自宅17:30

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