水流渓人「hot-news」

2008年3月7日 「霧島東神社〜高千穂峰」宮崎県

 

なんとも、ショートな歩きが続いていたので、このルートを選んだ。
ハードでもないのだが、そのまま高千穂河原を越え、えびの高原まで行けばスゴイが、
この程度でも大満足な所が、水流渓人の小市民ならぬ『小岳人』たる由縁だろう・・・。
我が辞書に、「岳人」「クライマー」「アルプス」の文字なしである。
まぁ、つべこべ言うのは性分だからいいのだが、すがすがしい空気と空・・・
下山後の、「皇子原温泉300円」に、ずいぶんトロけた一日を過ごせた。

標高差は、たっぷり1100mあるんだぞ!!

 
 

 山歩きは、案外山自体の標高で判断される事が多い。しかし、登山口から山頂までの「標高差」と距離によるもので判断するのが通常である。標高差が無く、距離が短いのが勝負が早いのだが、傾斜が有り過ぎると「岩登り」の要素も多くなる事も有り得る。以前、釈迦ヶ岳の8合目付近で、女性3人組の方たちと出くわした。登山途中、2合目ぐらいで追い越して、山頂で食事を済ませ、下山中に再度出くわした。聞けば、もう山頂は諦め、下山しようと決めたばかりとの事・・・。ずいぶんガッカリした顔で、「これじゃ、目指している韓国岳は、とうてい無理ですよね!」と仰られた。その時、登山口から山頂までの「標高差」のお話を少ししたを思い出す・・・。「韓国岳の標高差は500m、釈迦ヶ岳の標高差は750m、ここが8合目だから、韓国岳であるなら、すでに山頂を越していますよ!」と言ったが、疲労からかしばらくビンと来ない感じだった。励まそうとの一言だったが、本当は、ここに「距離」も影響し、韓国岳も釈迦ヶ岳も歩行時間は90分程度であるのだが・・・。
 と、能書きを垂れながら、振り返り振り返り高度と景色を楽しんだ一日だった。

  
 
霧島東神社の鳥居をくぐる 紅梅だと思う・・・が、
 
  
参道から本殿 本殿の右に登山口がある。九州自然歩道
  
  

樹林帯をひたすら歩くと・・・

だんだん高度を上げる・・・

 
 

あの、どこからも確認できる二子石が見えてきた。

 
  

稜線からは、霧島連山が楽しめる。
夷守岳・丸岡山・大幡山・獅子戸岳・新燃岳・韓国岳・矢岳・竜王山と見えていた。

 
 

 そして、山頂へ向け雄大な曲線がせり上がる。霧島東神社から、鬱蒼とした森を歩き、しばらくすると落葉した明るい森を歩いた。樹林が途切れる頃、この雄大なスロープが迎えてくれた。汗を流しながら、一歩そして一歩と積み上げた成果が、確実に身に沁みて来る。登山を説明する気はないが、次第に聡明になってくる気持ちを忘れられない。
 私は、なんで山登りを始めたんだろう・・・?そう、あの頃は、家族をもっと近くに感じたかったからだった。すでに、子供達は、私の山登りの周辺には存在しなくなっている。平日にしか休めない状況だけではない。仕事を始めたママは、当然、土日の休みで子供達にの周辺に、できるだけ存在している。それでいいのだが、この趣味というか、ライフスタイルというか、その行方が自分自身ですら気になっている。てこてこと歩き、イジイジと記録を書き残している。まぁ、「楽しい」が、すべてなのだろうが、素敵な仲間との登山を心待ちにしている自分もいる。とてもわがままな私に、歩幅を合わせてくれる仲間はいるのだろうか?平日に、そんな仲間はあまりいないよな!さぁ、来週は久しぶりに私に休みを合わせてくれているママと、どこを歩こうかなぁ〜!

 
 
かつてのザレ場は、丸太の階段になっている 一段上がれば、一段高度が上がる。
 
 

で、3時間と少しで山頂に到達した。振り返り、一番満足する景色である。

  
 
青空に、天孫降臨の地が映える。 天の逆鉾
 
 

御池・小池が、クッキリと見えていた。
 
 

 2時間で下山。何人か、参拝の人たちとすれ違った。登山の格好をしている方が変な感じだが、ここが登山口なんだから仕方ないよなぁ〜!なんてつぶやく自分がいた。今日は、3泊4日の修学旅行から帰ってくる長男を空港へ迎えに行く事にもなっている。
 近くの「皇子原温泉」に行く。鉄分が強いのだろうか・・・濁ったかけ流しの湯は、私には合っていて、とても気持ちがいい。露天が無いのが悔やまれるが、けっこう長く浸かったり体を冷やしたりして時間を過ごした。時間があったので、御池小学校近くの「夢ヶ丘登山口」を確認してみた。立派なトイレと駐車場である。夕方冷たくなってきた風に吹かれると、一気に温泉で温もった体が冷えたが、車内は、なんとも暖かなもんである。
 高速の通勤割引半額を利用してで宮崎空港に向かう。帰路の車内は、楽しかった修学旅行の話を、休む間もなく話し続ける長男のおかげで、あっと言う間に自宅に到着した。

  

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