水流渓人「hot-news」

2007年12月19日 「しつこくナックルフェースFYKルートへ/水曜登攀隊」宮崎県

 

先週のFYKルートで、本年度、水曜登攀隊の岩納めのはずだった。
実際、ママが休みを取っていて、「どこか登ろうか!」のはずだったが、
子供の学校や、体調不良の者がいたりで、
前夜、急遽、小松の親分へ電話を入れての比叡行きが叶ったのである。

 

もう一度、FYKへ挑戦させてください!・・・と、静かに熱く小松の親分は言った。

 

 12月に入り、小松の親分は8日、12日、このナックルフェースFYKルートに挑んでいる。正確に言うなら、1P/5.10cのフリーRPを狙っている。先週、「来年の課題として楽しみに取っておきますよ!」と言っていたのだが、「もう1度、FYKの1Pをやらせてください!後は、水流さんの好きなルートでいいですよ!」と、提案した。『絶対嫌です!』とは言えない水流ちゃんであるが、先週、自分自身少しホールド・スタンスが見えた気がしていたので、復習もまたよし!と思った。
 先週の湿った状態に比べると、今日は乾いてすこぶる良い状態である。出だしのアンダーカチの強いスラブは、ワンポイント5.11を越すのでは・・・と言われているが、実にあっさりと片付けた。良いリズムでハングを超えた。先週、この先のフェースでテンションしたが、今日は見ていて抜群の安定感がある・・・。そしてクリア。その上の傾斜が落ちた所で少し躊躇したが、難なくRPした。素晴らしい!というか、凄い。「あー、水流さんに誘ってもらって来て良かったぁ〜!!折角だから、このままFYKを行きましょうか!?時間短縮記録を作りましょう!」・・・ということで、FYKルートだけを登る事になりましたのだ!(@_@;)

 
  
1P/5.10cの出だしをクリア 小ハング下へと直上する。
   
   

ついに、小松の親分がRPした!

 

 とうとう、1P/5.10cをRPした。私は、フオローしながら嬉しかった。その場を共有できた事が嬉しかった。登り上がると、「今日、誘ってもらって良かった!」と言ってくれたのが嬉しかった。私も、A0ながら、今までで一番スムーズに登れたと思っている。最近履き始めたファイブテンのヴェルデという靴の性能が良いのかも知れないが、先週ズリそうになったスタンスを見事捕らえていた。この1Pを登れば、後は私の好きなルートなんだ!!と思いつつ・・・「折角だから、このままFYKを行きましょうか!

 
 
まぁ、2Pぐらいは私が先へ 3P、そのまま小松の親分
  

つるべなら、4P・・・私?  無理無理(^◇^;)・・・小松の親分!(^ム^)
今回、一番難しく感じた4Pだが、小松の親分もコース取りを迷っていた。

 
  
5P、意外に怖いトラバース 6P最終ピッチは快適にナックルピークへ
  
 


水曜登攀隊 2007

 

 終了点に立ち、ようやく「折角だから、このままFYKを行きましょうか!」の言葉に感謝する。登攀時間は、3時間を越したが、なんという充実感なんだろう!と感じた。一つ一つのピッチに、細かい注意を払いながら、それが繋がり一つのルートが終了する。同じルートを登り、同じ印象が残らない。この感覚は、いったいなんなんだろうと思っている。岩登りはなんなんだろうと思っている。いくつもの状況・・・、それは天気であったり、自分の体調であったり、その日触ったホールドであったり、メンバーであったり・・・そんな状況の数限りない組み合わせが存在している。その一瞬を楽しむために、何度も同じルートへ足を運ぶのだと思う。
 この日、水曜登攀隊は、温泉に寄らずに家路に付いた。2007年も終わりに近づいている。やり残したのは、岩だけではない。たまった雑事を片付けるためだ。「来年もよろしく!」と、別れた。

  
 
ニードルの取り付き近くにある
「人の字クラック」
小松の親分が嬉しそうにムーブを考えている。
 
 
千畳敷 そして、千畳敷からニードル・Aピーク
 
 

比叡を後にするとき、もう一度振り返ってT峰南面を眺めた。

 
 

登山日記のページへ

 自宅7:00----都濃神社7:30----比叡トイレ横駐車場9:00----アプローチ----登攀開始9:50----終了点12:56----1峰展望所(下降路分岐)-----昼食----下山開始13:20----人の字クラック見学----駐車場13:50----帰路へ----帰宅16:00

 Copyright (C) 水流渓人 All Rights Reserved  

BACK

inserted by FC2 system