水流渓人「hot-news」

2007年12月16日 「西都山岳会の薮山例会山行/国見山支尾根」宮崎県

 

この山行は、会のnamaさんが、ずっと前に言っていたコースである。
落葉した冬場が明るくて、薮山山行には持って来い!である。
いつも、第一金曜に例会をしているが、その時に山行計画が持ち上がった!

 

ママが例会山行に参加するなんて、本当に珍事である(-。-)y-

 

 もともと16日には休みを取っていた。今年は一度も家族全員での登山が無い。高校3年の長女、小学6年の次男、進路を決める大切な学年でもあるのだが、学校やらいろいろな都合で、全員参加の登山ができないでいた。この日、せめて・・・と目論んでいたが、やはり、子供達の都合が合わない。じゃ、ママと二人で山岳会の例会に参加しよう!と言うことになった。ママは、しばらく登っておらず、不安もあったが、よく参加してくれた!!珍しいルートをたどる事、複数人の仲間も同行であるという事、安心して参加できるチャンスでもある。・・・そして、当然の様に賑やかな山行になった\(^O^)/。

 
  
朝日が鉾岳を照らす。 猪罠が仕掛けてあった。
   
   
葉の落ちた樹間から、登る尾根が見える。 台風による土砂で鉾岳谷は形相を変えた。
7/29のこの谷の遡行
 
 

鉾岳が見えた!

 

 西都山岳会のクライミングベース「麓屋」に、7時30分集合となっていた。前泊、忘年会をした仲間と合流する為だ。そこから、鹿川キャンプ場に向かう。この日の参加は、namaさん、梅っち、チーちゃん、川キョン、タエちゃん、アヤちゃん、ヨネヨネ、マッキー、山ちゃん、そして、私とママ・・・、おっと新人のタマちゃんが参加で、合計12名である。
 しばらく歩き、鉾岳谷を渡り、一旦、山の神谷を確認する。コンパスを合わせ、尾根に取り付く。造林された杉林ももすぐに痩せ尾根になり急登となった。視界が広がり、初めて見る角度の鉾岳が現れた。身震いする感動である。あのスラブを登るものだからこその感動だと思う。朝日に照らされ、あくまでも荘厳に天に聳えていた。

 

いつも見るスラブではなく、天を貫く様に聳えたつ雌鉾岳

 
 
いよいよ岩壁が現れ始める。 時には、岩の隙間を抜ける。
  
 
時には、木をよじ登り 時には岩を登る
  
 
しばし、山ノ神谷側のテラスへ出る。 小休止。

  

全員集合写真!
セルフタイマーのタイミングが合わない水流渓人/左写真   今度は、一人横を向いている川キョン/右写真

  
 

また、違う角度から鉾岳が現れて来た!

  
  

 鹿川庵のKYさんが、6名を連れ登られているのが見えた。タエちゃん、アヤちゃんの「本官さぁ〜〜ん!」の大声に、向こうのスラブから「オーィ!」と、声が返ってきた。楽しい事この上無しである。この6名のメンバーの中に、じんさんがいるのだ(^.^)!交流・活動範囲が広がり、素晴らしい山ライフを過ごしている。クライミングを教えた私としては、子供を手放す様な気がしてならず、ちゃんと登れているのか?心配だった。・・・というより、憧れのKYさんに、「何を教えているのだ!」と一喝されては恥ずかしい気もある。それもあり、なんとしても厳しさも体験させたくて先週の水曜登攀隊へ誘った。まぁ一度、私と「大長征ルート」は登ったし、その時はスラスラ登ったし、大丈夫だろう!
 
 この薮山山行は面白かった。立ちふさがる岩壁の弱点をつきながらルートファインディングしていく。先頭を行くnama師匠の得意とする山行である。全員を安全に、そして少し厳しく楽しくルート取りしていく。チームワーク抜群の山岳会である。この会で、何度か負傷者(山岳会員外)を降ろしたりしたこともある。多くの経験が会の財産になっている事は確かである。

 
 
崩壊した谷を渡る ビューポイント目指し岩も登る
 
 

いつもの角度の雌鉾スラブ全景が現れた!

  
   
大滝左ルートへ入り、直上している。 ←の拡大・・・。上がKYさん。
 
 
崩壊地を登り、1264mピークを目指す。 ざらざらと滑りそうな崩壊地。
 
 

1264mピーク。ここで昼食?の案も出だが、薮を抜けてから・・・という事に(^◇^;)

 
 
沢に降り、昼食にした。 昼食後、沢を下る。
 
 
木にツララがついていた。 雌鉾頂上・・・たぶん真ん中がじんさん。
   
   
ママが元気に下山してくる。 沢を下る会員の面々。
  
 

 いつも登る雌鉾スラブを、いろんな角度が眺めることが出来た。地図を頼りに歩く薮山の楽しさを味わうと、山に対する深みというか幅が出てくる気がする。平日に行くしかない私の登山であるが、今年は、3回も山岳会の皆と同行出来た。このスラブの「春はあけぼのルート」では、nama師匠のビレイでリードさせてもらった。「鉾岳(立?)谷遡行」では、沢の楽しみ方を教えてもらった。子供達が、自分の世界を歩き始めた事を認めるしかない悲しい気持ちもあるが、これからは、夫婦で、山の会の仲間で、楽しみも増やして行こうと思っている。平日に行ける仲間との山行も、水曜登攀隊のこれからもどうなるのだろう?あれこれ考え今年の成果を振り返りながら、来年への期待を膨らますには12月は大切な時期である。それにふさわしい登山であったと思った。

 
 

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