.j 2007年8月1日 「霧島川左俣遡行」
地図を眺め、歩こうとするコースに思いを馳せる。まぁ、沢を登りつめ、登山道へ地図の読みどおりにたどれたら、その満足感は大きい!どの山へのルートにしろ、岩場のルートにしろ、初見にて挑戦する事は、やはり、その人にとって一生に一度の事だ!そう思うと、案内してもらう事が、なんだかもったいない気持ちになってきた。 どう言う事か・・・、いつも突然の誘いに応じてくれるじんさんからも、このルートの提案があった!山に対し、最近めっぽう前向きな彼女に、「じゃ、じんさんの読図での沢登りにしよう!」と提案し、この日を迎えた。当日、彼女の姿勢は本物だった・・・みたいだ・・・いやそういう気がする。 地図にコンパス、さらに磁北線を書き込んだものまで準備してきた。ただ、遡行開始後、地図の確認方法・・・地形の読み・・・目印の見つけ方・・・、まるで出来ていない!(^o^;)オコルナ!オコルナ!ショウジキイッテシマッタ・・・!!まぁ、今後の課題と言う事でボチボチ行こかいな!!ヾ(^^ ) 少し早めの集合とした。途中、大浪池に自転車(帰路の車回収用)をデポして、入渓地点の堰堤を目指す。堰堤近くの道路には、4〜5台程度の駐車スペースがあり、ゆっくり支度が出来た。待ちきれず先に歩き出したじんさんを追い、追いかける。堰堤に向かい右を少し戻ると、立派な踏み跡があった。少し巻くように登ると、トラロープが川に下りるようにぶら下げてあったので利用させてもらった。水に入ると、五感が冴える。後は志気を高め、正確に安全に、この旅を完結させるのみだ!
沢は、どこを辿るかで、易しくも難しくもなる。やはり、挑戦ありきで進む方が、満足感が大きい事は確実である。遡行してみると、あまりルートファインディングも難しくない初級の沢だと理解できたが、なめてかかるわけにはいかない。大自然は、時として優しく、時として激しい!・・・その懐に抱かれる為に、自分はどういう行動をとったらいいのか?常に考えながら接することが自然に対する敬意である。私は、歩く時・・・攀じる時・・・あまり語らない。緊張もある。しかし、自然に対する思いや感じ方は、人それぞれであるからだ。私は私なりに感じたいし、じんさんはじんさんなりに感じたらいい・・・。 尾根と谷、地図から読み取る単純な行為だが、その地図からは等高線の表現から多くが理解できる。しかし、それはあくまでも結果論。常に自分の位置に疑いを持ち続けることが大切だ。地図に記されていないが、水が流れている沢の掴み方を話し、そしてまた黙る。歩き・・・・・振り返る・・・・・。見渡せば、そこにあるのは本物の自然である。
涸れ沢となった、はっきりとした沢をスズ竹を掻き分けながら進むと、予定通りの登山道に飛び出した。赤テープもしっかりとつけられ、この「霧島川左俣」の遡行者の多さ、人気の高さを感じた。右にある避難小屋には入らず、傍の木のテープル?台?の上で昼食を食べる。空を見上げると、近づく台風5号の影響だろうか、雲の流れが速い。日が差すと、濡れた衣類が乾いてきて夏なのに心地良く暖かくなってきた。平日なのに、時折通過して行く登山者がいる。霧島の人気の高さなんだろう・・・!御夫婦に、「ロッククライミングですか?」と、道具を見て聞かれ、少々照れる。「沢からです。」と返答したが、よく理解されていなかったみたいで、空の返事を頂戴した。 靴を履き替え、腹ごしらえをする。衣類が乾くまで、のんびり日向ぼっこ?・・・それでもいいぐらい、涼しい贅沢な空間にいたんだ!と、あらためて感じた。
自宅6:00----小林IC横駐車場7:30----大浪池----入渓地点の堰堤8:00----出発8:20----左俣別れ8:50----新燃橋9:25----小休憩----取水口9:45----両滝10:00----登山道12:22----遡行終了----休憩・昼食----下山14:00----大浪池の標識15:22---大浪池登山口15:45----自転車にて自動車----小林IC----帰路----帰宅19:00
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