2007年7月25日 「比叡1峰/失われた草付ルート」宮崎県
そう!じんさんに岩登りを教えたのは、私なんだが・・・。はいっ!これはこうして、ここを握って!そしたら行くよ!!ってな具合で今日まで来た!そんなじんさんは、なんやかんや言って比叡や鉾の本チャンルートを9回登っているという事実もある。しかし、どうも「練習」しないと、実感というか、身につくものになっていない気がしているらしい!夏休みに入り、子供達と遊ぶぞ!と気合い充分なのは親父だけで、娘達は学校の課外授業があり、長男は海の家キャンプ、次男は水泳教室である。 「空きなんで、付き合ってもらえる?何がしたい?」の私の誘いに、「岩の練習かな!」と、返事が来た。『そうだな!ちゃんと教えていないし・・・みっちりと練習しようか!』と、前日までは思っていた。そう!前日に気付いたのは、川キョン大先輩もお休みという状況である。こりゃ、誘わず岩登りに行けば、どんな恐いお仕置きが待っているか・・・想像するだけで恐ろしい・・・事はないだろうが、お誘いのメールを出してみると、3日前に比叡に来ているにも関わらず、すぐに同行の返事が返ってきた。 と言う事で、「水流渓人のページ」のマドンナお二人が、またまた揃ったのである!・・・で、じんさんの練習と言う話は、いつの間にか私の6級ルート挑戦みたいな話になってしまい、隣で川キョンのビレーを見ていれば、とても良い練習になるのだ!そもそも、6級に挑戦すること自体、これ以上の練習はあるまい!と、私の挑戦に重ねて都合の良い【じんさん強化メニュー】になってしまった。
1P、3Pと6級のある「失われた草付ルート」は、入門ルートである「TAカンテルート」と「3KNスラブルート」の中間部に引かれた渋いルートに思えていた。渋いというより、その傾斜にビビッていた頃を思い出す。結局、フリーでは抜けられない実力だが、上へ抜ける爽快感は味わえた。 1P、じんさんがフェースのトラバースで苦労していた。出来ない!と弱音を吐くかな?と思っていたが、顔にはやる気があふれていた。核心を抜けた後の直上を、本当にすっきりした顔で登り上がってきた。ヌンチャクを落とした川キョンは、ロープダウンで再登・・・。フォローだがフリーで抜けるところは貫禄だねd(-_^)good!! いいペースで登れたのは、この真夏にして涼しい谷風が吹いていたお陰である。午前中に登攀を終え、千畳敷で正午を迎えた。
じんさんの練習・・・なんて言いながら、私の練習になったのじゃないかな?と申し訳なく思った。いつも突然の誘いに、しかも平日に、快く付き合ってくれる相棒である。特にクライミングという行為は、パートナーありきの世界である。登山という行為を、深めたいという態度を私はじんさんから強く感じている。「練習したい!」と言った事、もう少し真摯に受け止めたいと考えている。 前向きに捉えるなら、川キョンがいてこの6級ルートを体験できたのだから、得るものはもっと大きかったはずである。そして、それをどう繋げて行くかは本人の問題でもあるのだと思う。 色々な考え方や感じ方があると思う。でも、素晴しい1日であったはず!という事は確実にあった。それを感じ、大切にしたい。すべては、癒される「遊び」の為に・・・。たかが「遊び」、それど「遊び」であるのだ!
自宅6:00----比叡トイレ横駐車場7:40----取り付きへ8:15----登攀開始8:35----3P9:45----終了点11:10----休憩----下山----千畳敷12:00----トイレ横駐車場----移動----上鹿川地区----入渓13:00----水遊び----麓屋にてシャワー+ビール+昼寝----帰路17:00----帰宅19:00
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