水流渓人「hot-news」

2007年3月14日 「杖木山/西都市」宮崎県
 

 
 
この時期の風物詩となっている「西都原の菜の花」
左/鬼の窟古墳  右/
第55回全国植樹祭会場
  

 前日、クライミングが中止になり、少し「焼酎」の海で溺れかけてしまった。「よしっ!明日は一日中寝て、ぐうたらに過ごしてやるっ!」と、半ば堕落モードだった。「しょうがない!とりあえず出かけてみるか!!」と思えたのは、ママがパートに出かける頃だった。あわてて出勤したママが、干せなかった洗濯物を干した。炊飯器のご飯を弁当箱に詰め込み、ふりかけを多めにふりかけ、インスタントラーメンを1袋リュックに詰め込んだ。
 まず、最初にやらなければイケナイ事・・・「給油」である。市内では一番安い?いや、安いと思っているセルフのガソリンスタンドを目指す!そのまま西都原に上りあがると、菜の花が広がっていた。青空が良かった。深呼吸をすると、視界の向うにあるのは、いつもみているはずの山々・・・。「登ろう!」そう思い、吹っ切れるように尾八重を目指した。

  
国道219号線を十五番から右折 途中、「有楽椿の里」分岐を通過
     
尾八重の集落で、通りがかりの方に声をかけて少し話し込んだ。
情緒ある集落は、素通りではもったいない気がする。すぐ、知り合いに話が繋がる。
尾八重牧場方面へ上がる途中で、迫力の「地蔵岳」が見えた。
 
「通行止め」描かれている木城・中之又方面へ入る。
 
すぐに杖木山は正面に見えてくるので、分岐となる林道も簡単に判る!
   
伸びてる尾根上の林道に駐車 藪になった林道を少し歩く
   
鉄塔を確認したら、そろそろ尾根に乗っからないとナァ〜と思いつつ・・・ 7分も歩けば、九州電力の送電線点検道のハシゴを見つける。
   
尾根道との合流 後は、人工林を詰めあがるのみ!
  

左・人工林、右・自然林の境目が近づく頃、山頂が来る!
46分で山頂。展望は効かないが、登る途中に樹間から見える山々がいい。
ここは、所属の西都山岳会で2004年4月に山開きをした山でるある。
準備も当日の手伝いも出来ない私であるが、その時の設置看板に触れると、
ようやく仲間に加われた気がした。
 
下山前に、一応記念写真! 向うに高塚山が見えている。
 

 山頂で食事をしながら、「やっぱ、来て良かった!」と思っていた。何度か仕事の電話が入るが、何度も切れて余計イライラしてしまう!不便利な道具だと携帯電話を眺めた・・・。鳥の声、揺れる風、目にしみる空・・・いつしか穏やかな気持に引き戻してくれる。
 折角、標高900m付近を抜ける「ひむか神話街道」に来たのだから、あと一つ二つのピークを踏んで帰ろう!と考え下山を急いだ。

   

【杖木山】1010m
 宮崎百山(宮崎日日新聞社)には、〜杖立のごとき急崖の山〜と記され、また、〜山頂は木立に囲まれ展望は利かない。しかし、喧騒のない別世界にあり松籟に包まれた静かさと清潔さを保っている。〜と締めくくられている。

  
 
ひむか神話街道
尾八重牧場へ戻り、南郷村方面へ・・・途中、素晴しい尾鈴の大パノラマ(写真クリック
   
無名ピークを2座踏んでみた・・・。
  
まず、ここを登ろう! 無名山、三角点があった!
   
続いて、ここ登ろう! 三角点は無く、境界杭があった!
   
空野山の下見・・・トンネル付近 帰路、山桜が見頃だった。
 

 しばし、ポコポコ咲く山桜に見とれた。杉安ダムの湖面と、国道219号線の上の斜面に咲く山桜・・・。断然、私は「山桜」派だ。花見(いわゆるソメイヨシノ)時期は、祭りの喧騒に飲み込まれ、花を楽しむ感じはしない。
 今日、この山桜を見ながら、強い嫌悪感に包まれてしまった。浮ついた3月の多忙が、実にたまらない。よりじっくりと、そして深く考えたい事の多いこの時期に、流すように事を済ませている。とても足が地に付いた気がしない。このまま帰宅して、また浮遊する心をどこに着地させればいいのかに迷う。散った桜の花は、意思でその場所に落ちたのだろうか?ヒラヒラと落ちる山桜の花びらだが、私よりずっと強い意思を持っている感じてしまうのだから、自然のパワーはスゴイ!
 次、どこ行こう?それだけ考えてりゃいいかぁ〜と、出来る限りの軽さを意識して帰宅した。

    
登山日記のページへ

 9:30自宅----ガソリンスタンド----9:50西都原----10:40尾八重----11:00登山口?----11:10林道歩き----11:17九電送電線点検道ハシゴ----11:56山頂----昼食----12:40下山開始----13:08下山----移動「ひむか神話街道」----13:43無名ピークその1----14:10空野トンネル----14:35無名ピークその2----帰路----15:35杉安ダム----16:20帰宅

 Copyright (C) 水流渓人 All Rights Reserved  

BACK

inserted by FC2 system