2007年3月14日 「杖木山/西都市」宮崎県
前日、クライミングが中止になり、少し「焼酎」の海で溺れかけてしまった。「よしっ!明日は一日中寝て、ぐうたらに過ごしてやるっ!」と、半ば堕落モードだった。「しょうがない!とりあえず出かけてみるか!!」と思えたのは、ママがパートに出かける頃だった。あわてて出勤したママが、干せなかった洗濯物を干した。炊飯器のご飯を弁当箱に詰め込み、ふりかけを多めにふりかけ、インスタントラーメンを1袋リュックに詰め込んだ。 まず、最初にやらなければイケナイ事・・・「給油」である。市内では一番安い?いや、安いと思っているセルフのガソリンスタンドを目指す!そのまま西都原に上りあがると、菜の花が広がっていた。青空が良かった。深呼吸をすると、視界の向うにあるのは、いつもみているはずの山々・・・。「登ろう!」そう思い、吹っ切れるように尾八重を目指した。
山頂で食事をしながら、「やっぱ、来て良かった!」と思っていた。何度か仕事の電話が入るが、何度も切れて余計イライラしてしまう!不便利な道具だと携帯電話を眺めた・・・。鳥の声、揺れる風、目にしみる空・・・いつしか穏やかな気持に引き戻してくれる。 折角、標高900m付近を抜ける「ひむか神話街道」に来たのだから、あと一つ二つのピークを踏んで帰ろう!と考え下山を急いだ。
【杖木山】1010m 宮崎百山(宮崎日日新聞社)には、〜杖立のごとき急崖の山〜と記され、また、〜山頂は木立に囲まれ展望は利かない。しかし、喧騒のない別世界にあり松籟に包まれた静かさと清潔さを保っている。〜と締めくくられている。
しばし、ポコポコ咲く山桜に見とれた。杉安ダムの湖面と、国道219号線の上の斜面に咲く山桜・・・。断然、私は「山桜」派だ。花見(いわゆるソメイヨシノ)時期は、祭りの喧騒に飲み込まれ、花を楽しむ感じはしない。 今日、この山桜を見ながら、強い嫌悪感に包まれてしまった。浮ついた3月の多忙が、実にたまらない。よりじっくりと、そして深く考えたい事の多いこの時期に、流すように事を済ませている。とても足が地に付いた気がしない。このまま帰宅して、また浮遊する心をどこに着地させればいいのかに迷う。散った桜の花は、意思でその場所に落ちたのだろうか?ヒラヒラと落ちる山桜の花びらだが、私よりずっと強い意思を持っている感じてしまうのだから、自然のパワーはスゴイ! 次、どこ行こう?それだけ考えてりゃいいかぁ〜と、出来る限りの軽さを意識して帰宅した。
9:30自宅----ガソリンスタンド----9:50西都原----10:40尾八重----11:00登山口?----11:10林道歩き----11:17九電送電線点検道ハシゴ----11:56山頂----昼食----12:40下山開始----13:08下山----移動「ひむか神話街道」----13:43無名ピークその1----14:10空野トンネル----14:35無名ピークその2----帰路----15:35杉安ダム----16:20帰宅
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